iPhoneXに関しては最近何度か書いているのだが、個人的にはiPhoneXは不便の便を楽しむデバイスだと思っている（iPhoneXについて何度か書いているうちにそう思うようになったと言ったほうが正確かもしれない）。理由は口の悪い言い方することを恐れずに言うならFaceIDはクソだし、切り欠き（以降ノッチと表記）もクソだからだ（関連記事：参照*1、参照*2）。
しかし端末としてクソかと言えばFaceIDやノッチによる不便さを許容した上で利用する上においては、わたしの場合はその不便さ故に、ながらiPhoneXやiPhoneX中毒になりそうになるのを抑制できるので、わたしはこれでいいのではないかなと思っている。
iPhoneXの不便さ故に、わたしはiPhoneXを一定の距離をおいて使うことが可能になっている。ゆえに一日中iPhoneXを食い入るようにみているようなことはないし、ながらiPhoneXもほとんどしていないというわけだ（見たい情報くらいならApple Watchで補完できるのでわざわざiPhoneXそのものをカバンから出す必要がない）。
iPhoneXを一日中食い入るようにみていたい人には確かにiPhoneXはクソだと思われる。しかし、わたしにいわせればiPhoneXがクソなのではなく一日中iPhoneXを食い入るように眺めている人間こそが「頭が悪いんじゃないんですかね？」という話だと思っている。
閑話休題。そんな決して使い勝手がいいとは言い難いiPhoneXの販売台数が伸び悩んでる、つか失速しているということが昨今よく報じられている。
今日（2018年2月21日）付の日本経済新聞の朝刊でも取り上げられていた。べつに個人的には不便の便ゆえに気に入って使っている端末なのでどんなことが書かれていたのか興味が湧いた。
引用を用いつつiPhoneX販売状況の近況について日本経済新聞の記事の引用を用いつつ雑感を書き留めておきたい。
iPhoneX 販売台数失速。
まず上記がiPhoneXの販売台数が失速していることを報じていた記事だ。
減産が報じられている米アップルの最新スマートフォン（スマホ）、「iPhoneX（テン）」の失速が鮮明になっている。当初の見込みと異なり、Xよりも安い「iPhone8」が売れ筋の中核になっているためだ。スマホの全販売台数シェアでも10%を切るなど、「X」の存在感は急速に薄れている。
引用元：https://www.nikkei.com/article/DGKKZO27149260Q8A220C1TJ2000
ちなみに以前にも書いたことがあるがiPhoneXよりたしかにiPhone8の方が安いがそれでも容量をマシマシでオーダーすれば10万円を超える端末なわけなので価格故にiPhone8ないし8Plusに流れてるというのは個人的には違うと思っている。単に下馬評を耳にして端末自体をクソだと誤解したり、新しいインターフェイスやジェスチャを使いこなせないと思う人が多いのだろうと思っている。
補足しておくが、使い慣れれば物理的なホームボタンがないiPhoneXのディスプレイはとても使い勝手がよい。ホームボタンがなくなったことによっていろいろジェスチャを覚え直さないといけないが、それはわたしは少なくとも苦ではなかった。
調査会社BCN（東京・千代田）によると、家電量販店やネットショップにおけるスマホ全体の販売台数のうち、「X」の構成比は1月時点で9.6%だった。発売直後の11月の21.7%から大きく下がった。 一方で17年発売の「8」と「8 Plus」を合わせると、販売構成比は11月の21.5%から1月には30.2%に増えている。各シリーズの発売日を起点とした累計の販売指数をみると「X」は発売初日を除き「8」と「8 Plus」の合計を下回る状態が続く。
引用元：https://www.nikkei.com/article/DGKKZO27149260Q8A220C1TJ2000
ちなみにスマホ全体というのはAppleのiPhoneにかぎらずAndroidなども含めた「販売台数」のことを指しているようだ。月次の販売台数のうちの構成比がどれだけかということを言っているらしい。
「X」を購入した男性会社員（23）は、高級路線を打ち出した新シリーズの価格や革新性に疑問を呈す。「買ったのは自分が『iPhone信者』だからであって、Xの機能がすごいと感じたからではない」と言い切る。
引用元：https://www.nikkei.com/article/DGKKZO27149260Q8A220C1TJ2000
なにやらインタビューの内容がかかれていたが、Xの機能はわたしから言わせれば「すごい」と思っているので、このインタビュー受けた方は信仰心が足りないのではないかという感想を持った。
売り場ではXを含む新型iPhoneのさらなる販売拡大を急ぐ。KDDIは1日から、iPhone契約者向けの端末購入プランを改定した。端末代金を24カ月の分割払いで購入した場合、6カ月の支払い後に次のiPhoneへの機種変更などを条件に残る支払いを免除する。 従来は12カ月の支払い後に免除する形だった。半額以下で端末を購入できるほか、半年後に訪れる次のiPhone商戦でも、利用者が最新のiPhoneに乗り換えやすくした。
引用元：https://www.nikkei.com/article/DGKKZO27149260Q8A220C1TJ2000
なにやら機種変をやりやすくするようなことを大手キャリアが手を打っているらしいので、後述する中古iPhoneXが値下がりしていることもあわせて、今までiPhoneXにせよ、iPhone8にせよ、8Plusにせよ、機種変を悩んでいた方は機種変を考えるのにいい頃合いなのかもしれないと思った。
iPhoneX の中古価格が下落。
で、iPhoneXの中古価格が下落してきているという話だそうである。
米アップルの最新スマートフォン（スマホ）、「iPhoneX（テン）」の価格は、通信会社を自由に選べるSIMフリー版（256ギガバイト）の新品が約14万円。現在の中古取扱店には11万～13万円の中古品が並んでおり、新品価格と比べ1～2割安い。大阪の一部店舗でも11万円程度で販売されている。
発売直後は一部の中古取扱店で同機種が18万9800円で売られていた。下落幅の大きさが目立つ。
一方、販売の中心となっている8の中古品は値下がりが緩やかだ。中古取扱店では、9月発売の「iPhone8」（256ギガバイト）が8万～9万円で並ぶ。SIMフリー版の新品価格（約10万3000円）から1～2割安い。「8」と同時発売の「iPhone8 Plus（プラス）」（256ギガバイト）は9万～10万円。8と同様に新品価格と比べ1～2割安い。
引用元：https://www.nikkei.com/article/DGKKZO27148070Q8A220C1TJ2000
iPhoneXのSIMフリー版（256ギガバイト）なら11万～13万円と新品価格と比べ1～2割安いらしい。iPhone8なら256ギガバイトが8万～9万円で8のSIMフリー版の新品価格約10万3000円から1～2割安いとのことだ。
記事によるとネットオークションでも傾向的には同じなのだそうだ。
またiPhone8の方がiPhoneXよりも値崩れが緩やかということでiPhone8の方が人気ということをどうにも強調したいらしい。
iPhone8を買おうが、iPhone8Plusを買おうが、はたまたiPhoneXを買おうが、他のAndroidを買おうが、個人が使い勝手がよいと思うものを買えばよいと思うのだが、わたしから言えるのはiPhoneXは不便の便を楽しむデバイスだと思っているので、不便の便を楽しむことができないと思う人は買うのをやめたらよいのではないかなという話ですな。
最後に余談だが、iPhoneXの販売台数の失速から興味があることがあるとすれば、Appleがこの使い勝手が決してよいとは言えない端末であるiPhoneXの後継を今年の秋口に出すのかどうか、ということだ。個人的にはもうすこしだけ使い勝手をよくして（たとえばマスクをしてるとFaceIDの認証がとおらないとかいうのをどうにかするとか、ノッチによって画面上部の情報量が減ったのを解決するとか etc...）後継を出してほしいところだが、それでは端末そのものが売れないというのでは本末転倒だ。
Appleがどういう判断をするのか。その興味は尽きない。
（了）。
