定期的にあがってくる話で通勤電車の中での化粧はマナー違反かそうではないかといった議論がある。少し乗り遅れてしまったがちょっとこの件について考えさせられる出来事があったので書く。
最近だと上述のエントリなどがホットエントリいりしていた。正直、ちゃんとは読んでいない。わたしの中では「電車の中で化粧問題」については以前から解釈が決まっていたからだ。そのこれまでのいつもの決まった解釈は以下のものだった。
「通勤電車で化粧をすることは朝の自宅での時間管理ができないということのアピール。仕事ができない人というシグナリング以外の何物でもない。」
なので仕事ができない人というシグナリングをしているということを気にしないのであれば、通勤電車の中で化粧はご自由にどうぞ、がわたしの解釈だった。
しかし、先日、通勤電車で下記に書く出来事に遭遇し、わたしの「電車の中で化粧問題」の解釈にあたらしい解釈が加わった(タイトルには変わったと書いたが実際には加わった、が正しい)。その新たに加わった解釈を先に述べておくと、
「電車の中で化粧をする女性はマナーが悪い人である(可能性が高い)」
ということ。
ちなみにわたしが遭遇した出来事というのは以下のようなものだった。
- 満員電車で目の前の席が空いたら脇から女性に割り込み座られた。
- 女性の手には蓋のあいているプルタブ式の缶コーヒー。
- 座ると同時に女性は缶コーヒーを飲み干し、飲み干した缶を椅子の下に転がした。
- そしておもむろに大きめの鏡(下敷き大)を取り出して化粧をはじめた。
- 次の駅までのおおよそ3分間、女性は怒涛の勢いで化粧をして、駅についたらまわりの人間を体当たりや手でかき分けしつつ降りていった(ちなみに手には化粧のためのファンデーションなどがベトベト)。
わたしが遭遇したこの出来事はは特殊な例だったのだろうか。仮に化粧はさておいても満員電車でプルタブ式の缶コーヒー飲んだり*1、その空き缶を椅子の下に転がしたり*2、電車から降りるのに周りの人間に体当りしたり手で押したりする*3のは非常識なのではないですかね。
5連コンボを立て続けにわたしは目の当たりにしたのであるが、この中で化粧の部分だけをみていた人もいただろう。しかし、仮に化粧のところからみていた人の場合、一番目がいったのは化粧なのではないだろうか。
ようは冒頭の記事のように定期的に上がってくる電車内で化粧をするのがマナー違反という件は、マナーの悪い女性が電車の中で化粧をしているから電車の中で化粧をするということがマナー違反という解釈に転じてしまったのではないのか?ということだ。
ちなみにこれで一番割を食うのは、普段マナーを守っている女性で、たまたま何らかの事情で朝時間がとれずに通勤電車で化粧をせずにはいられない状況に陥ってしまった女性だ。
すくなくともわたしの中ではこういう出来事があった関係で、この出来事の前までは「電車の中で化粧は仕事ができないシグナリング」だったもの解釈が「電車の中で化粧する女性はマナーが悪い女性(の可能性が高い)」に変わってしまった。
世の女性の方々は電車の中での化粧からこういうわたしのようなシグナルの受け取り方(電車の中で化粧する女性はマナーが悪い女性(の可能性が高い))をする人間がいるということを知っておくことは得はあっても損はないのではないだろうか。
マナーが悪い女性だと思われたくないのであれば、どうしてもやむを得ない事情がない限り電車の中で化粧をするのは控えたほうがいい、ということだ。
了:2093文字
余談
上述の出来事で電車内に放置された空き缶だが、わたしが拾い、あとでくずかごに捨てておいた。当該の女性とは関わり合いになりたくなかったので、当該女性に注意はしていない。
もひとつ余談だがこの電車で化粧問題をまくらに上述のエントリを炸裂させることができるフミコフミオさんはやはりさすがとしかいいようがないなと感心している。
※アイキャッチは電車内で化粧をする女性のイラスト