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「日本電産、ポスト永守体制 始動」が気になる。

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「日本電産、ポスト永守体制 始動」が気になる。

 ワンマン経営(日本経済新聞では「カリスマ創業者」という表現を使っているようだ)で有名な企業の後継者問題というものには関心がある。今回、わたしが気になった日本経済新聞の記事中にもそのようなくだりがあったので引用しておきたい。このような話題は世の中においても関心事なのであろう。

カリスマ創業者の世代交代は、これまでも難しさをはらんできた。例えばユニクロを展開するファーストリテイリング。柳井正氏は02年に玉塚元一氏を後継社長に選んだが、実績に不満を持つと05年に社長に復帰した。ソフトバンクグループの孫正義社長も、後任含みだったニケシュ・アローラ氏と決別する形で後継者選びが白紙に戻った経緯がある。
永守氏は「私にも任命責任がある。すぐに、交代ではいけない。鎖につけてもとことんやってもらう」と話す。吉本氏は今後の日本電産について「大企業病も出てきている。迅速さが課題」とする。日本電産は2020年度に連結売上高で2兆円、30年度に10兆円を目指している。まずは中期目標の達成が最初のハードルとなる。

引用元:https://www.nikkei.com/article/DGKKZO26957900V10C18A2TI1000/

 そんなワンマン経営で有名な企業の代表格といえば、わたしの中では日本電産なわけだが、その日本電産の永守重信会長兼社長が社長を退き、吉本浩之副社長(50)を6月20日付で社長兼最高執行責任者(COO)に就任させるという。

 永守氏は最高経営責任者(CEO)にとどまり徐々に吉本浩之新社長と役割を逆転させていくつもりでいるらしい。

日本電産のポスト永守体制人事はワンマン経営の後継問題の成功事例となるのか?

 ちなみに日本電産という企業、どうにも永守氏のマインドセットがザ・昭和なところが垣間見られて業績はともかく個人的にはあまり好感をもってみることができないでいた。

 そんなわけで後継に選ばれる人材とは一体どんな人物であろうかというのもまた関心事であったというのは言うまでもない。

 日本電産次期社長 吉本浩之氏の経歴を紹介する同日日本経済新聞の記事にひっかかった点があったのでそれもまた引用しておきたい。

毎日、国際電話を通じて現地法人と売り上げの進捗状況の数字などを擦り合わせるのが日課で、「あんなことは到底できない」と社員からも驚かれる。永守氏が徹底し、細かく経営に関与する「マイクロマネジメント」「ハンズオン」経営の徹底で右に出る者はいない。

引用元:https://www.nikkei.com/article/DGKKZO26980910V10C18A2TI1000/

 マイクロマネジメント、と聞いて今どきポジティブに解釈する外部の人間がどれだけいるのだろうか。

 少なくともわたしはマイクロマネジメントなマネジメントをしてくるマネージャとは仕事をしたいとは思わない。だからこの記事でいうマイクロマネジメントがどのようなニュアンスのマイクロマネジメントなのか気になった。とはいえこの記事からだけで理解するのはむつかしい。今後、どのような吉本浩之氏評が公に出てくるのかを注視したいといったところだろう。

 結局、ザ・昭和なマインドセットの経営者が選ぶ後継者はザ・昭和なマインドセットの経営者でしかなかったという話にならないことを願ってやまない。そんなわけで企業として好きか嫌いかはさておき、今後も日本電産は興味深く動向をおいかけていきたい企業であるという話である。

(了)。

参考: