ご存知の方も多いかと思うのだが、この 4 月から日経電子版の料金が改定される。
参考:日経電子版リニューアル 自分専用の新機能 記事保存5倍1000件 4月に価格改定 :日本経済新聞
電子版は創刊以来、基本料金月4000円を維持してきました。一連のサービス改善を含めた新料金に見直し、4月1日に基本料金を税込み月4200円に改定します。創刊5年目の今春から、新たな料金体系で利用者のみな様の満足度向上に努めます。
4,000 円を 4,200 円に値上げである。消費増税は 3% なのにここで 5% の値上げときた。
一応、値上げにあたって、
- 新機能( My ニュースという連載記事のフォロー機能)の拡充
- 記事保存の件数を 200 件から 1,000 件へ
と改善を謳っているのだが、正直、これでユーザの納得がいくとでも本気で日経新聞は思っているのだろうか?
少なくともわたしは憤っている。
個人的にはすでにあるキーワード登録(自動記事収集機能)があれば、 My ニュースとかいうのはいらないし、記事の保存件数に関して言えば、このご時世でそもそも何で上限があるんだと言いたい。
たしかにわたしも日経電子版はすこしづつ使い勝手はよくなっているとは、思っている。ただ、これがあって当然だろうといったレベルのものが揃ってきているだけで、まだまだ不十分だ。(例えば、スマホ版の電子版からは未だにツイートすら出来ないし、家族でマルチログインすることもできない)
それにしても「基本料金月4000円を維持してきました」という言い草は何なのだろう。 4,000 円がお買い得だとでも言いたげだが、紙媒体が朝・夕刊セット版 5,383 円新聞購読料 4,383円なので、 1,000 円強 383 円しか安くないのだ。そもそも電子版のメリットはコストが低いことなのだから、半額にしてもらったっていいくらいだとわたしは思っている。既存の紙媒体の維持に金がかかるなどと仮に彼らが思っているとしても、そんなことはこちらの知ったことではない。
紙の新聞とセット(Wプラン)の場合の料金は4月以降もプラス1000円のまま据え置きます。消費税率変更後の新聞購読料は改めてお知らせします。
ちなみになぜかは知らないが、日経は何が何でも紙媒体の方を捨てる気がないようだ。 W プランは + 1,000 円は据え置くといったことをやたらと恩着せがましく言っている。
わたしはとっくの昔に電子版のみの契約をしている。そもそも紙で配ってもらうメリットを何も感じていないからだ。
紙媒体のデメリットならいくらでも言える。例えば、定期的に新聞紙をたばねて重い思いをしながら捨てに行かなければならないし、紙では大きいので通勤電車では邪魔になるし、気になった記事があっても保存はできない(スクラップなんてしてる暇などあるか、と)し、さらには紙からはツイートももちろんできないといった具合だ。
正直、紙で取ってる人は一体何に使ってるんだろうか。せいぜいわたしが紙でとるのをやめてこまったのは、何か宅配をするときなどにものを包んだりするときに余ってる紙がないといったくらいで、それ以上に困ったことは何もない。
長々と書いてしまったが、わたしは新聞というメディアは生き続けるものだと思っている。たとえ、情報の伝達スピードや量に関しては、個人のブログや Web メディアが優位だとしても、質の面でプロの書く新聞の方が上であると思っているからだ。またわたしは会社員なので、ビジネスの情報を得るのに、現状日経以上の媒体はないとも思っている。今回の値上げも相当わたしは憤っているが、日経の購読は続けるつもりだ。
しかし、今は仕方ないにしても、新聞を紙の媒体で提供することには何のメリットもないはずだ(彼らが雇用を維持するという以外には)。日経には早くその辺は目を覚まして欲しい。
そして、値上げではなく、値下げをしてもらいたい。
電子版のみにしたら、多くの情報と機能を安く提供できるようになることは自明だからだ。
電子版を値上げするようなことを今後も続けるようなら日経に未来はないと思う。
日本経済新聞 電子版
カテゴリ: ニュース, ビジネス
いつの間にか、画像も大きな画像で事前読み込みできるようになっていたのはとてもいいなと思う反面、いまだにアプリからはツイートなどのシェアはできない。
日本経済新聞 紙面ビューアー
カテゴリ: ニュース, ビジネス
紙面ビューアーは iPad 版が便利。キーワード(自動記事収集)を登録しておけば、そのキーワードを含む記事をハイライトしてくれるのはとてもいい。かなり活用させてもらっている。しかし、こちらもアプリからはツイートしたりはできない。