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若者の「本離れ」は止まらず、読書時間ゼロの大学生が53.1%と初めて5割を超えたらしい(第53回学生生活実態調査)。

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 何度も書いている通り、わたしは日本経済新聞を購読している。

 マネーを払って購読しているからには毎日なにかしらの記事を読まねば元が取れないと思っているため、いくつかのコラムは必ず目を通すようにしている。

 その中でも「興味深い」と思っているのが毎週土曜日の朝刊に掲載されている《この数字》コラムである。

 2018年3月3日付の朝刊で取り上げられていたこの数字は「53.1%」。

 以下にこの数字が何であるかについて記事を引用し紹介する。

全国大学生協連の2017年の調査で、大学生の読書時間(電子書籍も含む)が1日平均23.6分と5年前(12年)の4分の3になった。若者の「本離れ」は止まらず、読書時間ゼロの学生が53.1%と初めて5割を超えた。

引用元:https://www.nikkei.com/article/DGKKZO27644560S8A300C1EA5000/

 半数以上の大学生の読書時間が電子書籍を含めてゼロというのは正直俄に信じがたい話である。

 あまりこの記事の言い分を鵜呑みにしたくはないなと思ったので出典元くらいはわたしは調べてみておくことにした。

 google:17年10~11月、全国30大学の学生約1万人が回答した。1日の読書時間がゼロで検索してみたところ、下記の記事をみつけた。

 日本経済新聞の《この数字》コラムには言及がなかったが「第53回学生生活実態調査」というのが今回の全国大学生活協同組合連合会によって行われた調査の正式名称であるらしい。

 日本経済新聞の記事にも、あらためて見つけたリセマムの記事にも情報源たる「第53回学生生活実態調査」へのリンクが付されていなかったので、あらためて探してみると果たして下記のページをみつけることができた。

 ちなみに上記のURLであるが最新のものが配置されるようであるので、次回の「第54回学生生活実態調査」の結果が出ると下記のURLになるのではないかと思われる(ちなみに現時点:2018年3月5日では以下のリンクはまだ存在しない)。

 記事で紹介されていた大学生の読書時間に関する調査のこれまでの推移は下記のようにグラフでまとめられていた。

第53回学生生活実態調査の読書時間・スマートフォン利用時間の分布。
第53回学生生活実態調査の読書時間・スマートフォン利用時間の分布。引用元:http://www.univcoop.or.jp/press/life/report.html

 このグラフを読むと日本経済新聞の記事にも書かれている通り「読む人と読まない人で二極化が進」んでいるのだと思われた。

読書をする学生に限ると平均読書時間は51.1分と12年より1割長く、読む人と読まない人で二極化が進む実態も浮かんだ。

引用元:https://www.nikkei.com/article/DGKKZO27644560S8A300C1EA5000/

 またよくよく調査を読んでみると読書はしていないようであるが、大学生が社会・政治への関心が高く新聞やネットニュースで情報取得をしているということが書いてあった。

(3)社会・政治への関心(図表18〜21)
新聞・ネットのニュースからの情報取得は8割

引用元:http://www.univcoop.or.jp/press/life/report.html(第53回学生生活実態調査)  

 読書時間ゼロが半数を超えるというのはそれはそれでどうかと思うのであるが、社会・政治への関心が高く新聞やネットニュースで情報取得をしている人間が8割というのは悪いニュースではないようにわたしは思った。

 日本経済新聞の《この数字》コラムはたしかに面白いのであるが、このコラムに書いてあることだけを鵜呑みにするのはやはり早計であるなという個人的にはいい勉強になった回となった。

(了)。

参考: