AirPodsを買ってみた。注文をしたのが2017年4月13日で到着したのが2017年5月27日。少し生産状況が改善されてから買おうと当初は思っていたのだが、いつまで待っても6週間待ちという状況に改善が見られなかったため、しびれを切らして買ってしまったというわけだ。単に需給が間に合っていないから改善がないのか、実質的に受注を受けてからの製造になっているから改善されないのかは分からない。しかし、とりあえずいくら待っても状況が改善される見込みがみられなかったので購入することを決意した。
個人的には必要最低限のミニマムなデザインは気に入っている。このデザインは人によって評価が分かれるようだ。
AirPodsを買いたい、と思った理由に関して言うと結構シンプルだ。既存のBluetoothイヤホンでは得られないイヤホンの開放感を得られると思ったからだ。もともとわたしはBluetoothイヤホンを使っているのだが、やはりイヤホンの線が邪魔だなと思うことがよくあった。折角、Bluetoothで本体から切り離されているのにイヤホンとコントローラーを繋ぐ線がある関係でどうしてもそれが煩わしいと思うシーンが少なからずある。その煩わしさを取り除くことのできるイヤホンとしてやはり切り詰めるところを切り詰めていくとどうやってもAirPodsの形に行き着くのではないか、と(もうすこし、絶対にはずれない安心感を感じさせてもらえるものだといいなあという希望はあるわけだが)。
AirPodsのいいと思っているところ。
初期のペアリングが爆速。
パッケージからケースを取り出し、ケースの蓋を開いて、iPhoneのロックを解除すると「ペアリングしますか?」というガイダンスが出る。パッケージからAirPodsを取り出してから使い始めるまでにここまで時間を要しなかったイヤホンというのは個人的には初めて。このエクスペリエンスはすごい。
なにはなくとも開放感が他のイヤホンとは違う。
買いたいと思った動機の目的を果たせた面が一番いいと思っている点。やはりイヤホンをつなぐ線がないという自由は正義だ。とりあえず3日使った限りではかなり激しく動いてもポロリと取れてしまいそうなシーンはなかった。今後も油断はしないつもりではいるが、そうそうポロリはなさそうである。
手ぶらの開放感を得られるイヤホンとしてこれ以上のイヤホンはないようにわたしは思っている。AirPods経由でSiriも使えるし、 Apple Watchも持っていれば、歩きスマホ撲滅にかなり近づけるのではないかと思っている。
AirPodsで工夫しないといけないところ。
操作が基本 Siri 経由になる。
AirPods には物理ボタンが存在しない。だからボリュームをあげたりさげたり、曲をスキップをしたり戻したりといったことをSiriを介してやることになる。Siriが重宝するときもあるが、どうしても操作が大まかになってしまう。細かな操作を行いたいと思うと、iPhoneそのものを操作するか、Apple Watch を使うことになる。
ようはAirPodsでは細かな操作(ボリュームの上げ下げ、曲のスキップ等)をすることを前提にして使用しないようにしたほうがフラストレーションがないということになりそうだ。
ノイズキャンセリングは今ひとつ。
ノイズキャンセルイヤホンとして期待をするとその点については期待を裏切られる。周りの音は結構聞こえる。聞こえないようにしようと思うと結構大きなボリュームで音楽を聴くことになる。通勤移動時や、エキササイズをするときのオーディオとして使うことを想定しておいた方がよさそう。
作業に集中したいといった用途ではノイズキャンセル性能の高いヘッドホンを用意したほうがよさそうだ。
失くす心配と隣り合わせ。
ずっと装着している分にはポロリといってしまうようなシーンには今のところ遭遇したことがないのだが、取り外したときの所在のなさというのがある。外を歩いていて途中で外すというのをできるかぎりしないほうがよさそう。ケースにしまうことになるのだが、ケースを取り出してAirPodsをしまうという動作がかなり煩わしい。AirPodsをつけているときはずっとつけ続けるつもりで使ったほうがいいかなあと思っている。
そういう意味ではずっとつけ続けることを想定した時、再生を停止したまま装着し続けるということがあると思うのだが、そのときもまた前述とは違う所在のなさを感じることになる。そのときは耳にちょっとした煩わしさを感じる。このあたりいい運用の仕方はないか、引き続き考えたい。
(了。)