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”2050年の世界 英『エコノミスト』誌は予測する”の読書メモ

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読書メモを公開していこう 2013 (第一弾) - #garagekidztweetz の1冊めは”2050年の世界 英『エコノミスト』誌は予測する”です。 40 年後の未来を前向き進展の構図を描き出そうとする点に好感の持てる一冊です。

はじめに 2050年までを見通すことで現在を理解できる

メガチェンジ

本書の目的、2つ
1. 人々の健康から財産まで、あらゆる側面から世界を変革するトレンドを特定して探求すること
2. 2050年の世界がどのように形作られるかを予測すること

人間、地球、経済、知識

▶ 2050年を予測する四つの共通項

1. 執筆陣はみなほぼ同じ手法
→未来を予測する前に過去を振り返る

2. 過去からの流れが途絶することを積極的に見越していく

3. アジアーとりわけ中国ーを重視する姿勢

4. 前向き進展の構図を描き出そうとする点
→将来の可能性、新しい技術

20章にはひとつの共通点
直観に反する概念やデータにあふれている

第一部 人間とその相互関係

人口の配当を受ける成長地域はここだ

世界的な出生率の低下は、人口動態で突出した出っ張りの世代を生み出し、その世代が、労働年齢に達する地域は急成長し、リタイアする被扶養世代になったとき成長は止まる★

▶ ナイジェリア、タンザニアが人工大国に
▶ 中国は2025年に減少に転ずる

ロシア、1995から
日本、2010に天井をうった

2050年、現在より人口は多い、そして高齢化が進んでいる

予想にどの程度の誤差を見込むべきか?
本章の人口予測、2011発表の国連人口数値予測から中位のものを選んでしよう
2050の予測には大きな誤差を覚悟する必要

人口の都市化が進む、都市部に70%
富裕国と貧困国は存在するが、平均寿命と家庭規模で二分されることはないだろう
収束化が進み、平均寿命が70以上で家庭に子供はふたりがほぼ万国共通になるだろう
→公共サービスの需要喚起

高齢化の進行 ー###image 21

▶ 人口の増大は戦争に結びつくか

人口の都市集中 ー###image 22
巨大都市の番付 ー###image 23
地域紛争の懸念があるとはいえ、世界全体の趨勢とは分けて考える必要がある
2050年にどれだけ人口が増加しようと、必ずしも暴力水準が上昇するとは限りない

▶ アメリカ人一人はアフリカ人一人の20倍の二酸化炭素を出す

人類が増加すればするほどあらゆる形の環境ダメージが大きくなるという考え方は論理の飛躍

増えた人口がどこに居住し、どのような生活を送るかに依存

ただし、人口増そのものから大きな影響を受ける分野がある
→食糧★
食事の肉食化が進む(肉を買える人が増える)

▶ 出生率は世界的に低下する

予測は2.1%
人口が同じ水準に保たれる数字
2050以降、人口増加率はゼロからマイナスになっていくだろう

家族の形 ー合計特殊出生率 ###image 29

▶ 人口の配当を収穫する

出っ張り世代、アメリカならベビーブーマー
その世代交代のときに、配当が負債に変わる

しかし、人口の配当が自動的に経済成長を創り出すわけではない
→事の成否は、増大する労働力を国家が生産的に活用できるかにかかっている

▶ 人口の配当を受けるアフリカはアジアに続く経済成長地域になるか

世界は三つのグループに分かれるだろう ー33
・インドとサハラ以南のアフリカと中東と北アフリカ
→人口増加の恩恵を受ける地域
・アメリカと中南米と東南アジア
・ヨーロッパ、中国、日本
→人口動態の趨勢から大きな損害を被る

*フランス対ドイツ
独仏関係は英仏関係にとってかわる ー36

▶ 日本は世界史上最も高齢化の進んだ社会になる

被扶養者世代と労働者世代の数が肩を並べる
しかし、労働年齢の成人が大きな事業リスクをとり、多くのイノベーションを生み出し、新しい家族を形成し、貯蓄率と株式保有率を高めるという推測は可能★

大規模な移民の流入が及ぼす状況の改善も考えられる

中国が最も負債を被る可能性
過去に例のない高齢化の進行
一人っ子政策の影響

▶ 第一章のまとめ

・世界的趨勢としての高齢化、2010-2050に9歳上がって38歳になる。富裕国では100歳まで生きることが普通に。
・アフリカの人口増大、配当を受ける可能性が一番大きい。2050までに増えると予想の23億はアフリカで増える分
・中国の人口は2025にピーク、14億から減少に転じる
・人口の都市化進む
・人口の増大による地域紛争の激化はない
・二酸化炭素増加は懸念薄い
・出生率は2.1%まで低下
・人口の配当→出生率の低下が出っ張り世代を生む、出っ張り世代が労働年齢に達するときその国は急成長
・人口配当はこれからはインド、アフリカ、中東
・人口の負の配当を受け取ることになるのはヨーロッパ、中国、日本

第二章 人間と病気の将来

高齢化と肥満化が世界的な趨勢となり、途上国にも苦しむ人が増える。急速な都市化もそれを後押しする。一方で、医療技術の進歩は疾病の治療法に革命をもたらす。

▶ AIDSは混乱と恐怖から行動と希望へ

AIDSの変遷 ー42
さいわいにも2009、新たな感染者は19%減少、10年前と比較
恐怖と混乱の曲線から、行動と希望の曲線へ ー43

▶ 撲滅される病気

既存の技術を広めてさえいけば、2025までに幼児の死亡数を半減させられるという ーゲイツ財団
わかりやすいのはワクチンが開発済みの病気
天然痘、ポリオ…

AIDS
結局は患者の治療が一番の予防策だろう
母親によって生殖補助医療技術→母子感染をほぼ防ぐことができる
しかし、最も影響力が大きいのはワクチンの発見
最も懸念すべきは世界が関与をためらうこと

▶ スーパー耐性菌の登場

伝染病は時代の産物 ー二世紀のプルタルコス

新しい疫病が生まれるきっかけ
・都市化
・世界における接続性の向上

最も懸念されるのは未知の病気の発生
1970年以降、毎年ひとつ以上の新しい疾患 ーWHO
インフルエンザ

重要視すべきは、世界がいつどのように対応するかということ
長期的には技術革新が役に立ってくれるだろう
それまでの課題
大流行が発生する前にウイルスを封じ込めること

新型ウイルスと同じくらい恐ろしいのは、ありふれた病原菌が無敵になること

▶ 高齢化と肥満化が進行する

肥満者の割合、糖尿病患者の割合 ー53
うらやましくない二つの面で富裕国が貧困国をリードする事になる
↓健康問題をひきおこす
糖尿病と心臓疾患
最も困難なのは、脳の疾患

富裕国、貧困国双方で医療制度を強化して保険を拡充しなくてはならない

▶ 医療機器の進歩が治療を激変させる

新しい心臓?問題ないよ
ES細胞の話など

▶ ゲノム解析によって何が可能になるか

病気に対する理解を深める進展

ゲノム解析は病気の原因の解析に一役を担う

▶ 第二章 のまとめ

・高齢化と肥満化が世界の趨勢
・ワクチンが開発されたポリオなどの病気は、今後も公衆衛生の広がりで撲滅されていく
・AIDSとの闘いは今後も困難が予想される
→その中で母子感染を防ぐ技術が一定の効果を生む
・スーパー耐性菌の脅威
・高齢化にともなう深刻な影響→アルツハイマー病の増大、政府に財政圧力、製薬業界にはインセンティブとして働く
・2010、大手製薬、失敗データの共有化を開始→将来の研究の力に。
・ゲノム解析による出生前診断などが進み、新しい薬も開発されるようになる

第三章 経済成長がもたらす女性の機会

過去四十年、先進国でめざましい発展を見せた男女同権。今後はBRICsの新興国で、経済成長の必要から女性の機会はより開かれる。が、中東などでは時間がかかるだろう。

▶ 女性に投票権がまだない国もまだ多い

ほとんどの欧米諸国では、女性に無制限の選挙権が与えられたのは20世紀に入ってからのこと ー67

1950年代初頭から、家庭内の省力化技術が広く導入されたが、有給で働く女性の増加には直結せず、各家庭がきらびやかな神殿のようになるだけで終わった
人口の移動性→稼ぎ頭の夫、家事に専念する妻、そして、手塩にかけて育てられる子供数人という家族構成

▶ よい教育がより良い将来をもたらす

1970年代以降、女性の労働市場参入が右肩上がり
→大きな理由のひとつは学歴が格段に高くなったこと
女性が男性と同じように教育を受けることが一般化
時間はかかった
中等、高等教育にはより時間がかかった
ここ数十年で遅れを取り戻してあまりある進展→高等教育を受ける女性の数は男性を上回っている(サハラ以南のアフリカと南アジア、西アジアを除く)

▶ 法的には平等、金銭的には不平等

ガラスの天井の存在
ー72
仕事先は、看護・介護職、事務職に集中している
→金持ちへの近道とは言い難い職種

フルタイムワーカーでも勤務時間は女性のほうが短い傾向
→家事、育児、介護は女性の仕事という観念が未だ根っこに。

一方で富裕国では、育児はかつてほど果てしない任務ではなくなってきている
晩婚化、少子化(独りしか生まない)

女性の管理職、役員は増えるか
2050、ほとんどの富裕国、企業取締役の半数は女性になっているはず
現時点で不明確なのはそれを実現させるための手段
:本当に優秀な人ならばよいが、それ自体を自己目的化されないかが、わたしは心配だ

最高の人材を惹きつけるファクターとして自然に取締役の男女比が1:1になるはず

▶ 未来の完全と不完全

これからの女性が目指す先の選択肢は迷うほど多くある
専業主婦から出世の野望をもとめて結婚にすら目をくれないことも含めて

仕事と家庭の両立
:これは男性がもっとやるべき
住む地域により左右される

女性を支援する地域性と支援しない地域性
先進国と新興諸国の違い

BRICs

新興国経済の急成長が、女性の機会を広げる
・人口動態の変化
→高齢化の進行
・社会トレンド
→結婚率の半減、離婚率の倍増
・教育
・経済の構造的・技術的変化
→仕事のほとんどをサービス部門が担うようになる

▶ 先進国の女性と新興国の女性

先進国、より男女が平等になるが、これ以上大規模な変化が起きる可能性は低い

新興国ではこれから女性に並々ならぬチャンスが与えられるようになる
支払うべき代償、選択肢が増える分、多くの圧力にも晒されるようになる

▶ 第三章のまとめ

・法の下の平等、教育機会の均等、家族計画、労働市場への自由参入、先進国における女性の地位は著しく上昇、この40年間で。
キャリアのめどをつけて結婚、出生率は低下
・一方、アフガニスタンなどイスラム圏など就業色の強い国々では、女性の選挙権すらまだなく、その解消には時間がかかる
・BRICsなどではすでに教育は平等
・富裕国でも少子高齢化、技能と専門職を必要とする職種では特に深刻→女性により機会
・富裕国、介護の問題が女性の職場進出に影
・製造セクターの縮小とサービス業の増大は世界的傾向になる
・1970以降、結婚率半減、離婚率倍増、OECD

第四章 ソーシャル・ネットワークの可能性

常時接続と常時オンライン・ソーシャル化されたスーパークラウドの世界は、車や電化製品などにも広がる。一方で一社支配に対する懸念も強まり、政府の規制が予想される。

▶ フェイスブック以前、以後

物理世界における友情の概念を、仮想世界にうまく移行
ソーシャルメディアもインターネットの内外の人間関係を強化している

プライバシーはどうあるべきか、という論争を生む
ネット上での情報公開は間違いなく拡大方向

2003年末で終わりを迎えたソーシャルメディアの第一期はBFF
Before Facebook Founding

▶ ソーシャルメディアの進化史

ー88

▶ ソーシャルグラフ

最大級の変化、人々がオンラインで本物のIDを使うようになった点、人々が他人とのつながりを明示するようになったこと
例、
Facebookでは、結婚しているか、家族が友達の中にいるか公開するように利用者に推奨している

世代間の断絶に橋を架ける役割

FacebookをはじめとするSNSは膨大な人々をどうやって登録に駆り立てるのか
・ネットワーク効果
・プラットフォームの提供
・家電機器の発展の恩恵も受けている
→デジカメ、スマートフォン

位置情報、リアルタイム

▶ SNSが開く未来の三つのトレンド

1. 意志決定に友達の影響力が高まる
→助言を求めることを簡素化
2. 情報がクラウドソース化
→有名な例は、Wikipedia、クオラ
3. 大規模な情報伝達、情報共有がたやすくなった結果、人々は自分にとって大切な主義や問題に対してより素早く組織的行動をとれるようになった
→選挙、デモ、慈善活動

▶ 社内協業と求職活動に影響を与える

法人むけのSNS
求職活動のソーシャル化

ただし、利用情報などのプライバシー問題に関しては今後より深刻になっていく

▶ 車などあらゆるものにソーシャル機能が搭載される

プライバシーを巡る緊張はあっで地球社会における相互接続性の進行が止まることは考えられない

常時接続
1. 情報量の増加
2. 新興国でのブロードバンドの発達がソーシャルメディア革命に拍車をかける
そして、あらゆるものにSNSとの接続機能を搭載する方向へ

SNSの一社支配は続くか?
これまで、ネットワーク効果が大きいため一極化が避けられない傾向が続いてきた
それは続く
影響力に神経過敏な政府の厳しい規制がかけられることになるであろうことはほぼ間違いない

▶ 人間が安定した関係を保てる上限の数

常時接続の第三の兆候、クラウド・コンピューティングの成長

今後数十年の間にソーシャル化をめぐる新技術が登場し、ネット上の相互交流の性質が根底から覆されることはほぼ間違いない
→個人の交友ネットワークの規模が段違いに大きくなる
現在のFacebookユーザー、平均で130人程度のネットワークをもつ
人類学者、ロビン・ダンバー、人間が安定した関係を保てる上限は150人
それが、500まで伸びる?
:これはならないような気がする。逆に狭まるのではと。

▶ 第四章 のまとめ

第五章 言語と文化の未来

グローバル化と最新技術は文化に影響をおよぼすだろう。しかし、人々の嗜好には地元色がいつまでも残り続けるだろう。英語の一極支配は続き、中国語は世界言語とはならない。

長期的にみると、今日このときの文化トレンドは、ほとんど意味がない可能性がある
→40年というスパンで文化を論じる危険

文化には様々な意味
正確な定義は難しい
抱えるテーマは浮かび上がる
1. 親近感が重要性をもつ
→グローバル化と技術進歩は「距離の死」としばしばいわれる
しかし、物理的な距離の死は起こっても文化的な距離の死は起こっていない
2. 金がトレンドを動かす一方ですべてを動かせるわけではないということ
3. 依然として情報の門番が重要な役割を果たし続ける

▶ ドラゴンの取り分

視覚芸術
重心は東へ移動している
東から西への流れ ー107
中国における売上の増加は中国の成長で説明可能

▶ ナイジェリアが映画の都になっている

映画では人数が重要視される
ハリウッドの技術と市場規模は突出
根源的なトレンド ーすべて条件が同じなら、人々は同じ文化圏内のもの、もしくは突拍子もないものを選ぶ ーはアフリカにも当てはまる
→ナイジェリアのノリウッド

新しいバイヤーと新しいキュレーター
中国、湾岸諸国は美術館の建設ラッシュ
東アジアと湾岸諸国の美術品の買い方の相違点
中国は上位中間層が膨らみ、小口の取引が大量に
湾岸諸国は数少ない富裕層
湾岸諸国はオイルに依存、今後どうなるか?
観光誘致??

▶ テレビ番組はイベント化し、映画との差がなくなっていく

全てがオンデマンドで手にはいるようになる
テレビ番組はイベント性があるから完全にはなくならない
内容に地元色

▶ 音楽はローカルなもの

人々は相変わらず、地元の言葉で歌う地元の旋律を好んでいる ー115

▶ デジタル革命は何を変えるか

合法的な配信サービスはやすいだけでなく、海賊版より便利でなくてはならない
→スポーティファイ
才能の泉を開放することに役は立つが、多くの人が思うほどの変化は引き起こさない
例えばプロのカメラマンは必要。

▶ 出版社、新聞社、レコード会社は生き残る

高品質なコンテンツは仕事の片手間には生まれないという意見
コンテンツ制作者たちは、今後最善を尽くすために何らかの方法で報酬を確保しなければならない
マスコミ企業の場合、マーケティングの組織は、独立系アーティストに対する強み
出版は電子書籍に主役はゆずるが準主役として残る
自費出版はニッチな現象にとどまる
送られてくる電子メールや履歴書などの対応は煩雑、余計なところに時間がかかって集中できない ーアマンダ・ホッキンス ー119
よいものを見つけるのに他人の力を借りたいという状況もありうる

▶ 中国語は英語に取って代わるか?

人類文化はどうなるか?
距離の死で一層均一化するか?
ロングテール現象でニッチ文化が生き延びるか?
→その中間ではないか★
一言でいうと中国語は英語の代替にはならないというします意見→人気は高まるかもしれないが

コンピューター語ははなせますか?
英語支配を脅かすもの
コンピューターによる翻訳技術
死滅する言語もでてくる

▶ 第五章のまとめ

第二部 環境、信仰、政府

第六章 宗教はゆっくりと後退する

経済発展で人々は宗教を相対化する傾向にある。2050年には、世界の信仰者の数自体は増えているが、原理主義的勢力は後退し、最終的に地球を受け継ぐのは無宗教の勢力だ。

世界における宗教の勢力図
救世主でも現れない限りない
なぜなら宗教は概ね、相続されるものだから
超自然的なことが起きない前提での話
それにしても一筋縄ではいかない
信頼がおけないデータであることは有名

▶ キリスト教、イスラム教、無宗教という三大勢力

ー129 ###image

▶ 共産主義だった国々は統計の現れ方がイレギュラーになる

世俗化仮説によれば、ほかの諸条件が同じ場合、社会は経済発展につれて宗教性を低下させていく
ただし、人々の信仰心に指図を与える独裁政権の盛衰が正常な発展パターンに歪みを生じさせた場合、そもそも仮説を当てはめるべきではない

▶ 貧困と出席率と宗教は連関する

宗教性の高い国々の人口増加率が、そうでない国々を大きく上回る ー136 ###image

経済動態と宗教性の関係 ー137 ###image

▶ アメリカという例外

世俗化仮説に対してのアメリカという例外
米国人は教会そのものを世俗化させてきたのだという意見

宗教儀式に参加する意識の変化
神への恭順に必要不可欠→喜び

▶ 最終的には世界的規模で無宗教化が進む

世俗化仮説的にみたとき、アメリカは富裕国よりも貧困国に似る
他の富裕国と比較したとき、アメリカには大きな困難が伴うということ
健康福祉 ー143
殺人の発生率
貧困と経済的不平等の水準が極めて高い

修正版世俗化仮説
宗教性を高めているのは、無防備だという感覚
経済を含む諸側面における安心感が、世俗化の行く末を大きく左右
→アメリカの宗教性が高いことを説明できる
経済的発展は人々に安心をもたらすが、アメリカの富はその提供を怠ってきたということ

▶ 第六章のまとめ

第七章 地球は本当に温暖化するか

地球は、温暖化することは間違いないが、それがどの程度の温暖化になるのかは、不確定要素が多く、判断が困難。温暖化の条件がそろうとそれを修正するには時間がかかる。

世界地図を警告とみなすとき、注意すべきは警告の効果を過大評価しないこと

温暖化は戦争と違って、いったん慣性がつくと回避はほとんど不可能

温暖化の不確定要素
大気組成における特定の変化がどの程度気候変動を生むのか、など
気候変動の促進要因がほとんど衰えないなら2050には間違いなく地球規模のリスクに直面
↑一方で
賢明な針路がとられれば最悪の事態は回避される可能性もある

▶ 途上国は成長する必要がある

気候変動は人間の活動が結果という不作為がつきもの
現存するインフラの中に促進要因が組み込まれている
劇的な変化は難しい

世界気候変動の大きな二つの進展
・1992、リオデジャネイロ地球サミット、国連気候変動枠組条約
・京都議定書
二酸化炭素排出量規制

先進国と途上国の意見の相違、食い違い
合意がうまくまとまらない

中国の施策
エネルギー生成方法の大転換
風力発電を増やし
野心的な原子力発電の計画を捨てていない
→世界がいく道
:日本は完全に迷走

再生エネルギーの利用
送電能力の高いスマート化された送電網が必要

二酸化炭素排出量 ー###image 155

▶ 天然ガスは大気汚染の改善効果はあるが、二酸化炭素は減らない

当分の間は従来型の天然ガスがより重要な役割を果たしていくだろう ーシェールガス

石炭火力発電が再生可能エネルギーに置き換わるメリット★
・気候変動に対する長期利益
・大気汚染問題における短期利益
ただし、
天然ガスへの大転換がより気温上昇を加速させる可能性もある ー157

▶ エアロゾルの冷却効果

大気中を漂う微粒子、大気組成の変化による気温の変化を計測しにくくしている
→冷却効果があるとされる

これらの不確実性がどのような排出シナリオにも大きな予測の幅を生じさせる

海面上昇の予測 ー###image 159

北極海:新な大洋
2050時点の北極海は太陽の照らない冬には凍結するが、夏にはほとんど氷と無縁になる可能性

新しい生態系
交易路
新しい天然資源の採掘場
富裕化と開発が進み、人口密度があがる
*先住民族の因子
産業界と漁業界の厳しい努力が迫られるだろう
海底資源で争う現状は外交要因が高いとみる
→解決されるはずだと

▶ 干魃が広がる可能性

より暑い夏になっている可能性が高い
蒸発する水の量が増えれば増えるほどアフリカ南部や合衆国南西部のような乾いた土地はさらに干上がる
→干魃が広がることを意味する

エルニーニョの影響

▶ 二酸化炭素の正の面

楽観的に見れる側面
・二酸化炭素の肥育効果
→光合成がしやすくなる
・農民と農業支援産業が示してきた適応能力
→耕地からの収穫量の増大

:悪い側面も多く書いてある ー167

▶ リスクを管理する
▶ 人為的にエアロゾルの成層圏に注入する

よりよい再生可能エネルギー技術と炭素フリー技術が登場するまでの時間稼ぎ

排出がゼロに仮になってもすぐには全体量は減らない
積極的に二酸化炭素の一部を大気から除去する

さらに劇的な効果
地表が吸収する太陽光の量を減らし、即時に気候を冷却する技術
→大気圏のエアロゾル層を厚くすること

ただし、政治的、倫理的、気候学的なリスク ー171

▶ 第七章 のまとめ

第八章 弱者が強者となる戦争の未来

中国の台頭、技術の拡散、新しい形のテロ戦争などでアメリカの超軍事国家としての優位性は、さまざまな領域で崩れ始める。そうした中で、核戦争の危険は冷戦時代以上に高まる。

次の戦争の形態がどるなるかの予想は難しい
国防の責任者は口を揃えて柔軟性と適応性を唱える
2010、イギリス戦略防衛安全保障レビューの例 ー174

弱体化する国家と聖戦テロの問題、かなり長期にわたってわたしたちを悩ませ続けるだろう

▶ 不確実性が高まる

国防に関して
戦死率の低下、今後の40年間の見通し
国家存亡の危機にはまったく直面していない
→よい知らせ

悪い知らせ
不確実性の高まり
脅威はどこからやってくるか?
急速に変化する技術は何か?
といった

予算は緊縮の傾向

明日の戦争の引火点を予想するのは比較的容易
資源、領土、部族、宗教、イデオロギー、国家同士の対立など
↓ただし
どの組み合わせが毒性をもつかは変化していく

水という代替できない資源
がもたらす危険に言及 ー179★

▶ イデオロギーから宗教の戦争へ

今世紀を前世紀と比較したときに↑

▶ アメリカの軍事優位性が揺らぐ

軍事分野に見られるトレンド
1. 技術そのものの変化と技術の普及方法が、今まで盤石だった欧米の軍事支配を浸食する方向に働きやすいということ

軍事の4領域+1
陸・海・空・宇宙
そして、サイバー空間

2. おおむね敵対的な戦略地政学上の動きがいくつも折り重なる
不安定な地域での核兵器の拡散
聖戦に突き動かされるテロリズム
アメリカの独占してきた宇宙を基盤とする軍事システムを新興勢力が手に入れつつある
→アメリカの優位が消えつつある

人口の高齢化、労働力の減少、医療費の膨張
→国家予算に占める国防費の比率は右肩下がり

軍事優位の浸食を防ぎたいならアメリカは今後気が遠くなるほどの大きな能力の獲得を迫られるはず
ー186

▶ ロボットの戦争

標的攻撃の一瞬のチャンスをものにするために、性能が上がり続ける無人機の需要は上がる

中国という難題 ー190
中国の戦略的目標
作戦区域に入ろうとする米軍を足止めし、中国軍の支配地域で活動する場合に、許容範囲以上の損失がでることをアメリカに覚悟させること

中国は反撃能力に力を注いでいる
攻撃対象
東アジア地域の米軍基地
米軍のC4ISR

▶ 新たな核の脅威

それはこれまでと変わらずある
予測できない国もしくは信頼できない国が近隣にある核保有国の場合、今後50年に核兵器の使用に踏み切る可能性は過去50年のアメリカとロシアよりもかなり高くなるだろう
:日本は他人事ではない

一方で
グローバル・ゼロ計画 ー192
難題は、核兵器では自国の安全が確保されないことを核保有国に納得させ、世界有数のならず者の国々を注意深く演出されたプロセスに引き込むということ

▶ 第八章のまとめ

第九章 おぼつかない自由の足取り

民主主義は、先進国において縮小し、新興国において亢進するだろう。ツイッターなどウェブ世界の進展は、民主化に一定の役割を果たすが、民主化された後の影響は限定的だ。

民主主義の心配ではなく、自らの自由と正義の心配をしろ
うまくことが運べば2050には、電子政府の楽園を享受しているかもしれない
至れり尽くせりのサービスを提供してくれる
逆にうまくことが運ばなければ
世論の操作と批判派の抱き込みに長け、世間を嘲笑う体制内部者に支配される世界になる

どちらの結果になるかは
技術進歩と公共心が決める★

いずれにしても、最初の一歩は「民主主義」という言葉を捨てること
2050までに
民主主義でない国は民主化が進む
民主主義の国では民主主義が縮小する
ー198★

民主主義の勝利にはその脆弱性を覆い隠す効果
自分が持っていないものは盲目的な崇拝の対象になりやすい

民主主義が弱いもの
体制内部者による操作
金の力による腐敗
有権者の無関心
失望をもたらす制約だらけの実生活

民主主義が競争選挙と政治的自由の同義語として使われ始めたのは比較的最近
自由選挙 ー200

▶ 民主主義の二つのアキレス腱

紛らわしさと曖昧さ、失政を覆い隠すために使われやすい
お祭り騒ぎの選挙をことさらに強調して民主主義の是認を得たと主張すれば、統治者は人々の目を欠陥からそらすことができる

アキレス腱
1. 金
政治資金、保護貿易
プラスの意味ではITによる監視が厳格化されるかも
2. 操作に対する脆弱性
選挙と選挙の間の出来事
マスコミを味方につければ選挙に勝つのはたやすい
口うるさい有権者たちが政権を転覆させることを阻んでいる

▶ 権力者の情報操作は、民主化されたウェブを上回る

体制化の進化が上をいく
商業用のマーケティングのツールを駆使する
選挙キャンペーンは新製品の発表と変わりなく、あとは市場シェアを獲得するための策をうつだけとなる
人口動態分析

▶ ブロガーの影響は限定的だ

ブログやツイッターを主宰する小市民、国内外の聴衆をかくとくできるようになった
→この成功は非対称性をもっている
個人が一般大衆に意見を届けられても、世論の形成を促せるほど一貫した接触を、もしくは広い接触をもてるわけではない★

一方、マスコミはお粗末な成果 ー205

▶ 法の力はどこまで有効か

正しく機能する政治制度では、強欲と野心を抑え込んで市民の権利を守るため、抑制と均衡の仕組みが導入されているが、選挙は抑制と均衡の一要素に過ぎない

法の支配、自由な報道、公共心が競争選挙と組み合わさる必要がある★
ー207

法の支配
民主主義の十分条件ではない
正当な理由で市民が国を訴え、実効的な損害賠償が勝ち取れるかどうかが、将来の鍵を握る
しかし、正しい法をもつこととは違うし、正しい法的機関をもつことでもない
裁判官を買収し、裁判所命令を無視し、法制度の原則と手続きに背くのは、無駄なだけでなく間違っているという信条
弱者だけでなく強者にも享受

▶ 公共心と経済第一主義との戦い

政治生活で選挙よりも重要性が高い
→シビル・ソサエティ★
ようは公共心★★
ー209
それがなければ民主主義は滅びゆくしかない

▶ 怯えるのか、それとも、悦に入るのか?

現在のところ、国際社会の悪評は、国内の効果的な政治圧力に変換されていないように見える
外国人嫌悪という切り札を切って、外国人の敵意や無知に責任転嫁したりする

公共心が繁茂しやすいのは変動の少ない非階層社会で、政治的安定と政治的自由の長い伝統があることが望ましい

▶ 第九章のまとめ

第十章 高齢化社会による国家財政の悪化をどうするか

世界的な高齢化によって、国家には年金や保健医療についての国民との約束を果たす余裕がなくなってくる。が、市場経済の一定の導入による効率化など「改革」の打つ手はまだある。
2007の金融危機、それに続く大不況で国家の重みが増え続けてきた
→巨象の転倒
もう一方の未来にみえるもの、先見の明のある改革によって、より適応力に優れた国家が生まれること
改革とは?
高齢化が財政を脅かす二分野
年金と保健医療の徴税額の上昇に歯止めをうつこと★

▶ 高齢化による国家財政の悪化は世界的現象である

政府がなんらかの手を打たなければ、人口構成と変化は間違いなく財政破綻をもたらす

高齢化の進行の原因
1. 寿命の継続的な伸び
2. 戦後の出生率の乱高下の影響があとになって生じている

国家財政に対する悪影響 ー218,219 ###image

中国や出生率が落ち込んでいる途上国、豊かになる前に高齢化する可能性がある

▶ 社会保障費の増大が国家の予算を変える

高齢化による財政損失の本質、その懸念
保健医療と福祉に予算を食いつぶされて国家が安全保障のような中核的な機能をおざなりにし始めること

▶ 改革で、財政は改善する

国家は自らの義務を定義し直してみて、未来の出費を抑えることができる
たとえば、65歳で公的年金を受給できると定めた戒律があるわけではない
ー222★★

雇用期間の延長
年齢差別的な考え方は捨てなければならない

希望を抱かせる歴史上の実例
1970年代の国家財政破綻、デンマークの例 ー225

▶ 医療分野に市場経済を導入する

老年者の治療費がかさむのは、年老いているからというより死亡しやすいから
長生きをするほど、終末期の経費が実質的に先延ばしされる

2050年はそう悲観的でもない
ベビーブーマーがもっと小さな年金受給世代に入れ替わり、医療費の急増は収まっていくはず
ー226

打開策
個人が定額自己負担を通じてもっと私財を提供すること★

優先すべきは保健医療における選択と競争の拡大

▶ 官民連携によって効率性をあげる

国家と企業というより、国家と国民の連携
新しい病院や道路のような公共領域の投資の初期費用を民間部門に負担させる→腐敗に繋がってきた

国家と国民の新らしい協力関係の一部として国家自体の徹底的な総点検が必要になる
まず、公務員への賃金の払いすぎをやめなくてはならない
効率性をあげることも必要
→ボーモルのコスト病
公共部門での情報技術の向上を促す

より高い歳入をえるための成長戦略が必要
労働者の意欲を削ぐ労働諸税をやめて、環境税、資産課税、広範囲にわたる消費税への移行をすること★
人口構成の高齢化により、若者より老人にお金をかけることを好むような政治的偏向が生じるだろう
→しかし、賢明な国家なら逆になるはず
成長は何よりもより熟練した労働人口を有することから生まれる

▶ 第十章のまとめ

第三部 経済とビジネス

第十一章 新興市場の時代

新興国の経済は、今後四十年間、先進国が経済成長を達成した速度を上回る速さで成長する。中でも教育には投資をしている国のスピードが速い。急速に高速化する中国は減速。

▶ 資本主義と和解した結果としての成長

新興市場、1981にできた言葉
アントワーヌ・ヴァン・アグトマエル

▶ 現実はゴールドマン・サックスのBRICsの予想を上回った

予測を行うことは、ほかには役立たなくても、福利的な成長の威力の動かしがたい実例として役立つ
→経済成長は指数関数的に進む★

アル・バートレット
指数関数のことを「不可欠な関数」と呼んだ
ー###image 241、GDP予測
2050時点での経済規模
アメリカ以外は中国だけでなくインド、ブラジル、ロシア、インドネシア、メキシコにも抜かれる

指数関数を裏付ける三つの趨勢★
・新興市場の労働人口の規模
・新興市場の生産力がアメリカの生産力に収斂されていく傾向
・新興市場の為替市場の上昇

▶ インドが中国よりも強くなる理由

国連算出、世界の労働人口
2050、現在の39億から53億まで上昇するかもしれない

中国は高齢化して人口減少
インドは純増する
後発開発途上国の人口増加

▶ あとから来る者は速い

説明の付かない成長、往々にして技術の進歩に起因するとされる
「全要素生産性」(TFP)
明確に識別できる投下資本がないにも関わらず、いくらかの付加生産高を得た場合は必ずその生産高はTFPの成長に起因されるとされる
↓重大な欠陥
TFP を決めるのは何か?
→生産性の成長ペースは後進性に左右される、アメリカなどの先進国にどの程度遅れているか
先進国がたどった道を辿るのは速い、追いついたら成長は鈍化してしまう
###image ー246、学校教育を受けた平均年齢
教育が生産性を高める ー###image 247

新興教育国
新興世界の労働人口はこれから増え、知的レベルも上がる
各国の格差は著しく縮小する

教育レベルは収斂していく
ふたつの要因
・進学率を80から90にあげるよりも40から50にあげる方が容易
・進学率の向上は若い国により大きな効果

▶ 人民元の上昇

貧しい国の通貨は「安く」なる傾向が強い

ゴールドマン・サックスのモデル ー250-251
###image
新興国の労働者ひとりあたりの生産高成長率がアメリカの1%上回ると実質為替レートはドルに対して0.5%上昇する
↓さまざまな形で現れる
新興国の通貨が上がる、か
国内の物価がアメリカの物価と比較して相対的に上がる
両方がすこしづつ上がったりするか

為替レートの上昇がなかったら
BRICs の未来のGDPはさほど際立ったものにはならないと思われる
★★

▶ サービス業が拡大する

経済規模の拡大
→構造転換を遂げさせる
農業の重要性薄れる、工業、続いてサービス業が成長

乱暴な言い方をすれば、貧しい国は大半が農業国
豊かな国はサービス業中心

2050に今より多くの国が豊かということは、
脱工業化進んでいるということ
支出の重点がサーバスに移っていく
欲求階層

▶ 新興市場のその後

未来の中国は人手不足になるだろう ー256
現在と比較した未来の各国 ー###image 257
:この表は面白い、興味深い

今後40年間に、現在急速に力をつけた経済圏は、繁栄し、高齢化し、そして減速化するだろう
2050になっても世界全体が発展することはないだろう
→一部の国は間違いなく逃れることがほぼ不可能な険しい地勢や変えることが驚くほど困難な失政に悩まされているだろう
40年後には新興国はない??

▶ 第十一章のまとめ

第十二章 グローバリゼーションとアジアの世紀

グローバリゼーションは、どれほど反発を受けようと、今後数十年後戻りすることはない。グローバリゼーションは、アジアが世界経済の支配勢力に返り咲くのと同時に進む。

グローバリゼーション
→世界中の市場が統合されることを一言で表現したもの
輸送・通信費を減らす技術革新と、貿易・投資ルールを自由化して移住をたやすくする政策を推進力とする
国境を越えた市場の拡大
国境や地理的な距離の重要性が薄れるということも表す

▶ グローバリゼーションのジェットコースターに乗る

1990年以降になってGDPに対する貿易成長率の上昇に拍車がかかる
この傾向を生み出したのは、新しい複数の情勢
・アジアにおける急速な工業化
・貿易の自由化
・新興市場間の貿易の拡大

▶ 現在は準グローバリゼーションの時代である

実は、グローバリゼーションは一般に考えられているほど進んでいない
[]ワールド3.0
世界統合の指標の多くが低い水準 ー265
母国外で暮らす人の割合、留学率
:いや、これは母国ですべて賄えるともいえないか

貿易の縮小
成長が鈍化し、失業率がたかどまり→様々な国が保護主義的な対策に訴えた

▶ 20世紀の最後の10年の反省から市場に規制が強まる

グローバリゼーションはどこに向かうのか?
下支えするさまざまな力は衰えていない
・企業は世界に広がるサプライチェーンを頼りに競争力を伸ばし、海外市場に進出して収益を伸ばす
・国家の相互依存の度合いは大きくなった
→国際貿易

グローバリゼーションが抱える規制のリスク
金融部門の規制
など

GDP 予測の計算 ー269★★★
購買力平価、PPPベース

三つのシナリオと基本予想
「コントロールされたグローバリゼーション」「後戻りするグローバリゼーション」「凋落したグローバリゼーション」
エコノミスト・インテリジェンス・ユニットの基本予想
→コントロールされたグローバリゼーションを想定している
開放の程度が著しく劣る世界
グローバリゼーションの部分的逆行か、撤退という想定に基づいている

アメリカの政策に注視

▶ アジアの世紀

変わるスピード ###image 272
アメリカを基準とした豊さ ###image 273
→韓国が豊かになっている
世界のGDPにおけるアジアの割合は全体の半分まで拡大 ###image 274

バック・トゥ・ザ・フューチャー
アジアのシェアの拡大 ###image 276

▶ 第十二章のまとめ

第十三章 貧富の格差は収斂していく

世界の貧富の差は、2050年には今よりはるかに縮小されている。貧富を左右する要因としては、どこに住んでいるかより、どんな教育を受けているかのほうがずっと大きいだろう。

▶ 広がる貧富の差はやがて収斂する

経済成長で全体を底上げという考えから、所得の不平等そのものが経済的に有害であり得、より脆弱で、維持しにくく、より不安定な成長につながる ーIMF 281

不平等が全世界的な課題のトップに躍り出ている
所得の不平等を示すジニ係数 ###image 283

2050の時点では格差が収束しているだろう

各国の格差の縮小は、どの国の国内格差より著しいだろう
その結果、世界全体の不平等がおそらくかなりの勢いで解消される
↓同時に
不平等の性質も変化するだろう
中流階級の肥大化と各国内の所得の大差の共存に伴って。

▶ 各国間の格差は縮小し、国内の格差は拡大

所得格差を定義する方法がたくさん
→混乱を生んでいる

話を拡散しないために
二つの格差に集中して説明
1.ジニ係数
###image 286,287
クズネッツの仮説は覆された

▶ 全世界的な中流階級の増大は教育の投資に向かう

今後数十年で何が起こるか?
無難な予言→新興経済国のキャッチアップ型の成長が続く
経済が開放され、安定し、うまく運営されれば、貧しい国ほど富裕国より急速に成長するはずだという経済理論は示唆

全世界的な中流階級
巨大な消費者市場となるだけでなく、途上国の経済政策に大きな影響を及ぼしそう

教育、公共投資の増加をもたらす
よりよい教育も所得格差を縮める最善策

新興国には成長の迅速さと幅広い共有という好循環を生み出す潜在力
↓実現すれば
全世界的な不平等は急激に改善されるかも

▶ 第十三章のまとめ

第十四章 現実となるシュンペーターの理論

これからのビジネス界では、創造的破壊の嵐が ーおもにいい方向へー いっそう猛威を振るう。予想もしないような技術革新は、これまでのビジネス環境を一変させることに。

シュンペーターにとって資本主義とは、「創造的破壊が放つ不断の強風」だった
絶えることなく古いやり方を吹き飛ばして、新しいやり方と入れ替える
起業家とは、破壊的イノベーションの実践者
歴史は加速している
→古いやり方が捨てられる速度は増している

▶ 破壊のスピードは高まっている

インターネットを推進力に
→グローバリゼーションが行き渡った
事業体の平均寿命が急激に低下

まだまだ加速する
グローバリゼーションは終幕どころかまだ序幕の段階 ー302

▶ 技術革新による様々な市場の変化

製造業界でこれから数十年、大量生産以来の最大の革命が起こる
三つのイノベーション
・モノのインターネット化
物体に組み込まれたセンサー経由で人体と物体が交信しあうように
・多数のSF小説家によって描かれた世界が現実化、人間がやりたがらない作業が増えてもロボットが代替
原発での作業など
・電子秘書という形のロボット

民間セクターはもちろん、公共セクターにも広がる

新興世界は新種のイノベーション、「倹約イノベーション」の先導役も務めるだろう
製品コストを10%削るなどは一足飛びにこえた90%削りたいという強い願い
ー305に例★

新興市場
福祉の実践について創造的な発案をすることを促す
大量生産の手法を医療に応用、インド ー305
「流れ作業方式」
:これはいかがなものか…

新興モデル
旧来の公開会社に挑戦
発展の不均等に取り組む
規模の経済性に新しいバージョンを追加
ー307

▶ 創造的破壊の恩恵を受ける

労働人口の女性化
フレックス制の導入
平均寿命の延びなど長期のトレンドを助長する

キャリアの複雑化
大勢の人間が複雑なキャリアを追い求めるようになる
労働力を複数の雇用者に売る

一方に創造的破壊の必要性を、もう一方に適度な生活への要請をおいて、この二者のあいだに持続可能なバランスを保つことがこれからの40年間における大きな課題の一つとなる★★

自己管理に一層の努力
フリーエージェント
ネット上の協会

▶ 第十四章のまとめ

第十五章 バブルと景気循環のサイクル

株式市場では1966-82年の弱気な過程を経て、1982-2000年まで強気の過程が続いた。こうしたサイクルは今後も繰り返すだろうか?地価は?商品価格は?

節約に対する報酬は時とともに大きく変動する ー例 314★
いつ貯金を始めるかによって左右
:ドルコスト平均法でならすしかないだろう

株式、債権、不動産、預金それぞれにサイクルがある

株式、債権、不動産
互いに影響しあう
通常、株式と不動産に都合のいい状態は、債権には好ましくない

金融システムは三つの過程を経て移行する
・ヘッジ金融…慎重
・投機的金融…借り手も貸し手も資産価格が上昇することしか考えない
・ポンジー金融…借り入れの金利を支払う気がなくなる
ー316★★

▶ バブルの仕組み

ソロスの再帰性理論★
人々の経済指標に対する認知はある時点で経済指標そのものにとって変わる
サイクルはサイクルそのものをエネルギーにして回るようになる

新興市場に対する期待

人口動態もそれなりの役割を果たす

予測は可能か??
→現状誰も成功していない

▶ 避けがたい信用サイクル

市場のサイクルの駆動力と思える要因
信用の入手可能性★
ー319
信用サイクル、長期と短期
ー320

▶ コモディティ価格の上昇の解釈

ある原材料の価格が低いと、生産者がその原材料をさらに探し求めるインセンティブは小さくなる
ゆえに、供給の伸びは抑制される
そのうち、需要が伸びて生産者に圧力をかけ、生産者による資源の探求を促す
しかし、資源の発見と開発には時間がかかるので、場合によっては20年ものあいだ価格が上昇し続ける
コモディティ価格指数 ー###image 324

▶ モメンタム理論

儲けを出せる投資家
モメンタムの存在
値上がりしてから日の浅い株は、明らかに値上がりし続ける傾向
ー###image 327

バンドワゴン効果

トレンドに対する急変する節目
モメンタムは莫大な損失を出すおそれがある
ーリーマンショック

モメンタム効果は永遠には続かない
バリュー効果
見過ごされ、過小評価される企業が何社か出てきて自社の資産価値を下回る水準で株式が取引されるようになる

バリュースタイルとグローススタイル

▶ 未来へのサイクル

グロース派
→ITバブルのように強気市場の段階に関わることが多く
バリュー派
→経済が後退期をぬけるときに実力を発揮することが多い

どんなときも最も危険な言葉は「今度こそは」

▶ 第十五章のまとめ

第四部 知識と科学

第十六章 次なる科学

人間の知への探求は新たな領域に入り、そこでは上下関係に苦しむ東洋より、リベラルで序列にとらわれない欧米諸国のほうが、より多くを研究し、より多くの実りを手にする。

科学的にいえば、未来は生物学にある
まだまだ未知の領域
化学は枯渇、物理は巨大化しすぎた

生物学
ナノ科学、情報科学★★

もうひとつ科学に進化が見込めるとしたらちてきなものではなく、地理的なもの
科学の面でも新興国が先進国に追いつく

▶ 生物の遺伝子を解明し、生命誕生の謎に迫る

生物学の隆盛の根拠
・近年の技術の進歩により大量のDNA情報を迅速に解析できるようになったこと
・顕微鏡が高性能になるにつれ、細胞内プロセスをより完璧に理解できるようになったこと
・生体としても既知の世界に存在するものとしても最も興味深い対象である脳を調べる技術が向上したこと
・生物学者のあいだに進化論信奉者が増えたばかりか、信奉者には生物学の研究手法を伝える必要があるという理解が広まったこと
↓可能にするのは
部分的には生物学とナノ科学、および情報科学の相互作用

▶ 遺伝子操作でなにができるか

意識を理解することは究極の自己認識につながる
しかし、たとえ、自己感覚という特定の領域で2050年までに画期的な進展がみられなかったとしても、ほかの方面で数多くの発見がなされるだろう

遺伝子での発見
化石記録からの発見

ー詳細は341

人間のよい部分と悪い部分の解明
新しい知識に基づいた善意ある政治理論と、その知識を駆使しようとする機略縦横の政治家の出現が期待される★★

▶ 天文学も生物学に向かう

宇宙時代の終焉がそのまま、しない宇宙探索の幕引きにはならない
地球の周回軌道上の探索から、高性能望遠鏡を遠隔操作することで行われるようになる
「なぜ人類はここにいるのか?」
「人類に仲間はいないのか?」という答えを模索する

これからの物理学、自然な状態では存在しないもの、クォークやヒッグス粒子などの粒子をゼロから創ろうとするより、自然に存在するものを研究する学問としての原点回帰
とりわけ、暗黒物質と重力波の研究に熱が入る

▶ 中国で科学は発展するか

未来の科学はどこに向かうか?

アジアの新興国、革新につきものの破壊的思考に手を焼くこともなく、四世紀にまたがる西洋の科学革命がもたらした実りだけを享受してきた
そして低雇用層の活性化に資金をつぎ込み、先行諸国が目にしたこともないような経済成長率を達成している
では追いついたらどうなるのか?

科学者はふんぞり返るな、常時即応態勢にあれ
ーウィンストン・チャーチル

百花繚乱の論文
今は中国の論文数、世界第二位
2015にはアメリカに追いつくだろう
数に質が伴うかは別の話ではあるが。

▶ 第十六章のまとめ

ー350

第十七章 苦難を超え宇宙に進路を

栄光の有人飛行競争の時代は終わりを告げた。米国は月への飛行をとりやめ、周回軌道上をまわる人工衛星に様々な用途を見出す時代になった。中国が独自宇宙国家として台頭。

通信衛星
地球周回軌道上の爆撃機を使って敵を焼き尽くすことから、偵察、機密情報の収集、ナビゲーションに移行した★
ほかの人工衛星
平和的に地球を監視
→天候パターンや気候変動、土壌肥沃度、森林破壊率、あらゆるデータ記録

▶ 再燃する宇宙開発競争

中国の大きな野望
ロケットの営利事業利用
自前の宇宙ステーションをもつこと
能力的にはまだまだロシアの後塵を拝すが。

▶ 火星への有人飛行

NASA、現在、火星と木星のあいだに散在する小惑星に宇宙飛行士を送り込む計画を温めている
大衆を惹きつけるためには、火星を目指すべき
宇宙船内で半年を過ごさなければならない
→自助努力おおし ー358

宇宙開発競争の軍事面での利用の話 ー359
スパイ衛星

▶ 星から金を?

宇宙にある無尽蔵のビジネスチャンスの期待があったが、現実的には費用がかかりすぎる
ー現状ではという話 ー360

金儲けの機会があることは確か
宇宙探索の委託業
民間による宇宙飛行の開発が進むのは観光業

金儲け以外の目的
いずれ地球外に移住しなければならないのではないかという危惧

▶ 星から知識を

宇宙のわずか5%くらいしか成分を説明できない現状
ふたつのカテゴリー
ひとつは単なる宇宙の岩屑
もうひとつは暗黒物質のほとんどを占めるといわれる影のような新しいタイプの粒子
ー364

地球外生命体を見つける
火星
エウロパ、タイタン
見込みは薄い
しかし、その存在を直接目で確認できる日も近いかもしれない
ケプラー宇宙望遠鏡

▶ 第十七章のまとめ

第十八章 情報技術はどこまで進歩するか

インターネットはきわめて短期間に社会を変容させた。生み出され処理されるデータの量は指数関数的な割合で増えていくので、経済、社会共に今後の変化はさらに加速する。

メメックス
ーヴァネヴァー・ブッシュ

今後40年間、情報をやりとりする方法は二つの大きな方向がある
・今日のiPodのようなものは、メメックスのような存在になる
・技術の力と偏在性がまして、開発の重点は技術そのものからその使われ方に移行するだろう

▶ データの加速度的な膨張★★

データのインフレーション ー###image373

1. マイクロチップ革命が情報を生み出し、保存し、処理する能力を高める一方で、それにかかる費用を減らす
2. 20世紀の至るところで起こった桁外れの経済発展によって情報に触れる人の数が激増
3. ワイヤレスセンサー技術はごく初期の段階似合ったにも関わらず、情報の創り手が人間から機械や肉体へと移行、あるいは環境そのものさえ創り手になる世界を導いた

保存できる容量が大きくなり、またそれにかかるコストも下がる

2020年までの間に積極的に管理する必要のある情報量が今の50倍になる
情報の蓄積量は世界経済の成長率の四倍
コンピューターの演算能力は九倍で向上する
ー376

ムーアの法則
###image 377

▶ 電話会社の後退

電話が電報をすみにおいやったように、携帯電話が固定電話をすみにおいやる
その影響で通信と機動性は永遠に一つに結びつく
デジタル機器を誰も手放せなくなる

▶ ユビキタス・ネットワークの開発

次の段階は音声通話を押しやってビデオ通話が普及
:これは場合によって使い分けるということにしかならないと思うが。

半導体革命と電気通信革命の融合が進む
考えることはできてもはなすことができなかったのが、考えて話すようになる

ネットワーク化する必要のある機器数は1兆をこえるーMIT、デビッド・クラーク
RFID (無線自動識別)
スマートダスト

▶ 指数関数の未来

個人の利用実態をあらゆることの基本にするセンサ通信
ー383

▶ 経済と社会に新たな秩序をもたらす

Wikipedia、アラブの春
社会がなにより大きく変わるだろう

そう遠くない未来
コンピューターが人類の知性を超える ー技術的特異点★★
怖いのはコンピューターの暴走
:ターミネーターの世界だな

情報に対して人類が打ち立てた武勲に有頂天になる前に、人類の情報処理および記憶技術は自然そのものと比べものにならないくらいお粗末だということを覚えておかなければならない
まだまだそういう意味でも人類の脳を超える情報処理マシンはないとも言える

▶ 第十八章のまとめ

第十九章 距離は死に、位置が重要になる

テクノロジーが距離を葬った。通信費は限りなく無料に近づき、様々なソフトウェアで人はこれまで以上につながるようになり、”どこにいるか”がかつてないほど重要になる。

ケアンクロスの予言

▶ 通話は安い

ケアンクロスの予言はすでに実現している
Skype、Google talk
安価な音声通話は端緒にすぎない
↓シスコ、HP
テレプレゼンスを開発★
:まだまだ経費はかさむが、価格がさがれば、ビジネスでは当たり前に。そしてリビングにも進出するだろう

個人の速力と永久運動
距離を消滅させるもうひとつの方法
超高速での移動
個人速力はましたが、ある程度のところで向かい風がふくだろう
→移動しなければならない原子の数が減るため
結果として、2050になっても2012よりもそんなに移動の速度はあがっていないかもしれない

▶ モバイルミラクル

ほんとうの意味で人と人を結びつけるのはモバイル技術だ
貧困国がインフラの大きな格差を一気に埋めることを可能にする
###image 395

もうひとつの強力なツール
モバイルマネー
2007にケニアで始まった、M-PESAが成功例★★

モバイル革命の次の波
すでに起きているが、「アプリ」

▶しかし、だからこそ位置が重要になる

わたしたちの住むこの世界は、日増しに「常時接続」の度を強めている
しかし、距離が死ぬと、人と物の物理的な位置がいくつかの点でかつてない重要性を持つようになる

拡張現実

オンラインゲーム、どこにデータセンターをおくか

どこからでもログインできると、すむ場所をかなり自由に選ぶことができるようになる

文化的な違いはより際だってくる★

電子通信は人と人とを近づけるのではなく、新たな方法で孤立させつつある
少なくともアメリカ、人々は他者としゃべることに興味を失いつつある ー400
クリッキング、スキッピング、スキミング

ハリーポッターの魔法写真が現実に
写っている人が動いてしゃべる
イギリス、オートノミー社
オーラズマ
ー402
人間の脳の中に直接センサーを埋め込むことを研究者たちは考えている
ユーザーが考えるだけでコンピューターを操作できるチップを開発中

汎用即時超広帯域通信

▶ 第十九章のまとめ

ー404

第二十章 予言はなぜ当たらないのか

1970年代になされた予言を検証すると、みな悲観的でしかもそのほとんど全てが間違っていた。2012年の時点の予言も悲観論よりは楽観論のほうがずっと根拠がある。

予言など徒労にすぎない

予言がはずれる理由★★
1. 世の流れの多くは直線状ではないので、ある時代に水平線上の霞でしかないものが次世代ではハリケーンと化している
2. 世界を変える新機軸の大半が、理知的な構想や計画ではなく、やみくもな試行錯誤の賜物
3. 現状維持バイアスの影響

▶ 予言はこれまでことごとく外れてきた

今後40年で終わりを告げるものはないだろう

過去の予報からはるかに鋭い教訓を引き出すとしたら、それは地球規模の悲観論がたいてい間違っているということだろう

予言はことごとく外れてきた
ー408-410

▶ よいニュースは目立たない

凶運の予言がなぜ間違っているのか?という単純な理由がふたつある★
1. 悪い話はよい話よりずっとニュースにしやすい
2. 恐怖の筋書きはどれも人間が対策を講じないことを前提にしている

▶ 低価格化が鍵

エネルギーが低価格化する
天然ガス、太陽光

バイオテクノロジーも低価格化するとみていい

通信は底を打つ

輸送分野
手頃な価格にするよう懸命の努力
渋滞、人口過密都市のインフラの改善が不可能なことから生じているので、輸送分野のコスト削減のあらゆる試みをじゃまし続ける

▶ もっと安くつく政府に?

経済成長のあまり注目されない特徴
政治的実体が大きくなるほど成長が安定化する

▶ もっと維持可能な未来へ

より高い生活水準はより多くの資源を使うことを必然的に意味する、マルサス学説の前提は間違っている
→有限かつ必須の例として土地 ー419

楽観的な予言を述べる
2050年は広範囲にわたる環境復興の時代になるだろう
再野生化
絶滅を免れる種もあるはず
また、絶滅種の復活も。たとえばマンモス。

▶ 第二十章のまとめ

ー422

謝辞

解説

むこう40年間、日本にとっての最大の挑戦は、英語とシュンペーターということかもしれない★★
11/1 23:49 読了

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