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SQ “かかわり”の知能指数の読書メモ

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読了本の読書メモを少しづつ公開していこう - #garagekidztweetz で告知している、溜まっている読書メモの公開 6 冊目、「SQ “かかわり”の知能指数の読書メモを公開します。

まえがき

他人への貢献は、出した金額や数字で測れるものではない
→はい、と答えた人の八割が現在の自分は幸せであると答えている

人はどうしたことに幸せを感じるのか
→★身近な人に対して手助けをすること

この本で紹介しているのは、幸福感を生み出す他者への貢献とはどのようなものなのか

何か自分にもできることがないか。そう思いながらどうしたらよいかわからない人の一助になる本

第一章 幸せの秘密はSQにあり 〜自己中な人ほど幸せ

▶ 大事なのは絆よりも縁

###震災が変えた日本人の絆意識
現代の日本人は、他人の手助けをすることを幸せの基準としているということを本書では語る
→誰にどのような手助けが必要とされているか、なぜそのような手助けが必要になったか

▶ もっとも重視された絆は家族

旅行業界の数字にも表れている

▶ 絆志向のもうひとつの流れ

震災→遠く離れた人との絆を強くした面もある

消費の自粛
あえて積極的に消費した人
※それそのものがよいという話ではない

▶ 帰宅難民と協力しあう他者

自分にも何かできないだろうかという気持ちの表れ

▶社会学が重視してきた多生の縁

人々の営みがあり、お互いに協力しないといきていけないのが人間であり、見知らぬ人が、物流や消費を通じてコミュニケーションをとっている。これも人間関係。

ソーシャルという言葉は、一昔までは、社会民主主義、社会主義を指す言葉だった

現代社会では人は誰かと協力しあわないといきていけないという現実を踏まえた、だからこそ僕たちは他者と協力しあって生きるべきだという価値観がきちんと存在している

袖振り合うも多生の縁
多生
仏教における輪廻
この現世で、少しだけかかわる人たちというのは実は前世でつながっていたんですよ、という意味

気にすることもなかったかもしれない人との人間関係を考えてみようという本

▶ 縁の見直しは世界的な傾向

[]災害ユートピア
災害時に知らないもの同士が自発的に助け合うのは実は珍しいことではない

人々が人間関係を重視するようになっているというのは、日本だけでおきているわけではない。また、震災から急にそうなったわけでもない

▶ かかわり=手助けを生む取り組み

社会のため、環境のためという気持ちから生まれた消費
→モノから心へ
→エシカル消費

エシカル ethical
倫理的な

逆に社会問題に意識的に取り組んでいることを打ち出したり、環境問題への貢献を具体的に示したりするような企業側の積極的な対外アピール
→コーズ・マーケティング

ソーシャルビジネス
バングラデシュのグラミン銀行
重要なのは、社会貢献について我々ができることは、募金・寄付といった行動だけではなくなってきているということ
→ホワイトバンド

▶ かかわりへの意欲が幸せを左右する

###調査から見えてきた幸せの秘密
震災後の日本において、人々が見知らぬ他者とどのようにかかわりたいと考えているか、そしてそのかかわりは個人にどんな効果をもたらすのか

他者に関わって、相手のためになることをしたいという人には、幸せな人が多い ###image 34

他人にかかわろうとする態度は、それが欠けていると人を不幸にするものではないけれど、幸福感を増すひとつの要因になっている

他人に関わりたいという気持ちはあればあるだけ人を幸せにするというものではなく、そこにも適切な範囲というものがある
###できる範囲内での手助けが幸せの秘訣
自分ができる範囲で、何か他人や社会に対して貢献していく。その協力の仕方は人によって違っていい

プロボノ
例:弁護士の資格を持ち、日頃は弁護士の仕事をし、週末の休みには被災地に行って法律相談のボランティアをする
###幸福感を高める社会貢献四つの要素
1. 献=他者への貢献
その人の役に立つため
範囲が重要
身近な人には優しいけれど、その範囲を越えるとたちまち他人扱い。そういう身内にだけ手助けという態度ではなく、たまたまかかわりをもった多生の縁の人に何かをしてあげる。そんな支援ができることが幸福感を高める

2. 広=広範囲で協力
SNS などによるボンディング
もともと知っている人との絆を深める
逆のブリッジング
知らなかった人たちとつながっていく
ネットスキルがたかく、現実の人間関係においてもブリッジングの能力が高い人は、身近な友人を超えて広い人間関係を築くことができる

3. 心=モノより心
1970年代に生まれた概念
[]成長の限界
お金にならない貢献について考えられるかどうか

4. 次=次世代志向
社会学、社会の持続可能性を再生産という側面からかんがえることがある
誰かのために今、お金を出すわけではないけれども、未来のために活動しようという考え方
###幸せになるかかわりへの意欲=SQ
幸福度を高める社会貢献意欲
→ポイント:幸せという気持ちを高める

ロジスティック回帰分析
身近な人のことばかり考えている人の幸福度は低いという結果

★幸福度を高めるような他者へのかかわりの力をSQという指数で表すことにした
→SQが高い人は幸せであるという知見を得た

▶ SQの高い行動とはどのようなものか

###調査から見えるSQの高い人とは
女性が多く、年代でいうと5,60代
世帯収入があがるにつれてSQ度が高い人が増える
###近所付き合いに積極的で、環境への意識も高い
SQがあがるほどに地域社会とのかかわりを持つことに対して積極的
###社会貢献消費やエコ商品に興味
SQの高い人というのは、社会貢献を単に理念として捉えているだけでなく、実際の行動や消費を通じて実践し、また他者とのかかわりを持つことにも積極的
###クールビズが普及しないのはSQが低いから?
大事なことだと分かっていても身内の目が気になって実践できない
###伊達直人現象はSQ的マインドの現れだった
ここで重要なのは、これが全く知らない他人に対しての寄付である点と、大都市だけでなく、いろいろな地域に分散して起きた現象だった点

自分のできる範囲で協力したいという、心志向

つまり伊達直人現象は、SQの四つの要素のうち、他者への貢献、広範囲で協力、モノより心の要素を備えていたことになる
###身近なところからの貢献は広がっている
三重県四日市市のコスモ楽器
古くなったギターの金属弦の回収

グローバル志向の高い人よりもローカル志向の高い人の方がSQ的であるといえる

第二章 曲がり角にきたゆたかな社会 〜ポスト黄金時代を生きる

▶ もう二度と黄金時代はこない

###他者への手助けが当たり前でなくなった理由
なぜ今、僕たちの生きている時代に他人への手助けが必要なのか?

僕たちは今、高度経済成長、黄金時代などと呼ばれる時代が終わった後の社会を生きているのに、多くの人がまだ黄金時代の気持ちのまま生きている

黄金時代
人々が自分たちの生きてきたコミュニティーから解き放たれ、個人としていきるようになること
→個人化

そうした個人間の間をお金で買える商品やサービスが結びつけていくこと
→市場化
が同時に起きていた
→お金を出せば助けてもらえた

お金で助けてもらえる仕組み
うまく機能しているときは払う側、もらう側の両得
しかし、お金を払えない人や、助けを必要としていることが気づかれなくなってしまうととたんに困っている人が孤立してしまう

手助けが必要な人が孤立しがちになる社会も、特定の時期に、ある理由によってよかれと思って築かれたもの
###あらゆることが変化した黄金時代
日本の黄金時代の説明 ー70
労働、家族、教育の三つが密接に絡まったシステムが形成され、誰もがそれを当たり前のものと思うようになった
###若者の半分が田舎を出て行った
農村から都会への若者を中心とした人口移動

都市部で労働力が必要とされていた
###夫婦も子どもも愛が基本
都会で結ばれたカップルは、都会にマッチした新しいしきたり、新しい家族像をつくっていった

拡大家族から核家族へ
こんにちは赤ちゃんの歌詞
→赤ちゃんはふたりだけの愛のしるし
→ふたりだけの静かな夜をつくってほしいの
###ママはどうして勉強しなさいと言うのか
1962
子沢山の時代が終わり、きょうだいふたりという核家族

人工妊娠中絶の要件緩和
避妊具の普及
新生活運動→家族計画を重点とする生活改善運動

妻たちを中心に始まった
###家電と住宅が生活を一新した
51C型
食寝分離
生活合理化の発想にもとづく

夫婦の性愛を家族の中心におき、赤ちゃんであっても寝る部屋な別というアメリカ型の家族像
###週末はクルマでレジャーの時代へ
高度経済成長→終身雇用という連想をする人は多い

戦後から高度経済成長の時代は、まだ労働組合の力が強く、人々の労働運動に対する意識もとても強かった

こうした時代に企業が労働者を手放さないようにしようと考えると長期雇用を確保しようと労使が歩み寄って協調体制を築いていくことが、もっとも効率のよい手段だったのです

日曜日の定休制
###18歳まで働かない子どもが大半を占めるように
階層上昇
親よりもいいくらしができるようになること

こうした階層上昇への期待が子どもに課せられていくようになったのも黄金時代

1960半ば
15の春を泣かせるな
###盆暮れ正月に帰省ラッシュが起きる理由
前提
都会で暮らす人の多くは、かつて田舎から出てきた人、あるいはその子供であり実家は別に存在している

子供も親も都会にいる世帯もすでにある
###1970年代には黄金時代に翳りが
・ブレトン・ウッズ体制の崩壊
・冷戦構造の変化
・市場の飽和

急速な経済成長の結果、市場の伸びしろを失い、勢いが鈍化するときが来るのは明白だった
###マイホームにしがみついたお父さん
1977
ドラマ、岸辺の家族の話 ー92
###そして人それぞれの時代がやってくる
黄金時代
モノが増えていくことが人々の達成感、幸福感につながっていた

仕事一筋のお父さんにはとりたててのの趣味がない

お父さんがマイホームにこだわりを見せるのは、マイホームが誰もが疑うことなく夢見るモノだったから

社会は脱成長を見据えた社会のシステムの改変というものを行わないまま、70年代、そして、80年代へと突入していく

▶ お金で幸せを買う時代の終わり

###形のない価値にお金を払う
ライフスタイルの多様化

消費社会
モノをつくることよりも消費することが中心の社会
ひねくれた言い方をすれば、モノをつくれば売れるということ

消費社会化が日本で進行した要因
・経済の環境が変化
・消費者、特に若者のおかれた状況が変わった

経済環境の変化とは?
日本の耐久消費財の普及の一巡
買い換え需要の喚起

記号的付加価値
主観によって左右される
車ならデザイン、座り心地とか…

記号的付加価値の重視→ライフスタイルの多様化と相性がよい
###消費社会を生んだ若者の反乱
この時期から消費の担い手として若者が台頭してくる

学生運動
全共闘運動

学生運動の背景の説明 ー100

つまり
彼ら団塊の世代が拒否しようとしたのは、その前の世代、高度成長期に生まれてきた社会のシステム、つまり黄金時代のシステムだったのです
###政治が終わってファッションの季節がきた
anan
###全力で自分であろうとした女性たち
鈴木いづみ
この世代の女性たちが戦ったのは、女性はいい旦那さんを見つけて専業主婦になるのが幸せになる唯一無二の選択肢であるという黄金時代の価値観

自分なりの生き方をしようと思って努力してアイデンティティを追求した70年代。それがこの時代に生まれてきたファッションや文化というものになり、そして商品になって市場に流通したわけです
###坊やとあなたのマイホーム
一家に一台の耐久消費財だけでなく、たくさんのかわいらしいものが、住居という箱の中を豊かにして自分らしく変えていく。そんな消費の在り方がこの時代のマイホームに見られるようになっていきます
###二階建てだった日本の消費社会
黄金時代の頃につくられた価値観を維持し、さらにその上に自分なりの豊かな生き方を積み重ねているような、二階建ての構造
###バブル崩壊で一階がスカスカに
1980年代、さらなる消費社会化が進む
→バブル崩壊

労働面、教育面双方で崩れた
→親よりも学歴や偏差値を下回る
→階層上昇は望めなくなる

こうした団塊の世代を親に持つ世代が、大学を卒業し、 社会にでようという時代は、まさにこの二階建ての一階部分が崩壊し始めていた90年代の前半

▶ 若者は個室からジモトを目指す

新しいライフスタイルのヒント
###若者の個室化は親世代が田舎をでたのと同じ現象
メディアが普及して家族の間のつながりが希薄になったから、家族という一番密な絆をないがしろにする若者は、その他の部分でも関係が気迫に違いないという考えが背景

メディアとしての電話家族を容れるハコ、家族を超えるハコ ー118
個人の選択を尊重するという発想
###実は友だちの数が増えた若者たち
社会学的な見地から、若者の人間関係は希薄になっていないということをデータを交えて取り上げる

いろいろなデータをみても、若者の友だちの数はむしろ増えている

携帯電話、ネットメディアを切り離せない
→ネットのコミュニケーションは、よく知っている人との関係性をより強くする目的で使われることが多い
###巧みにキャラを使い分けるようになった現代人
シーンシーンで、自分のキャラを上手く切り替えて友だち付き合いをするように変わった
###友だちがいるからジモトに住んでいたい
現代の若者→友だち中心に生活が回っている

地域への愛着 ー127
ジモト志向というものが若者の間にめばえていて、それは友だち中心のものとして考えられている

ここで押さえておきたいのは、今の若者たちは複雑な友だち関係を携帯電話などのメディアを使って管理するようになっている一方、その友だちがすんでいる地元に住み続けたいと思っている
###1990年代に郊外はジモトになった
わざわざ都会にでなくても地元にほしいものがある常態
###地元か、それともジモトか
地元:生まれた土地のことで、学校を卒業して就職したら、離れるかもしれない場所

ジモト:現代の地元志向を持った若者にとってホームとなる場所

こうした郊外を地元=ジモトとして捉える人々、さらには人間関係をベースとして地域を捉える人々が登場したのが、1990年代後半の若者たち
###クルマがモテるアイテムでなくなった理由
車は買わないが、持っている割合自体はかならずしも低くないはず
→郊外に住んでいる限り、車なしでは生活が成り立たないから

現代のクルマは、友だち・仲間という人間関係を形成するための道具としてのクルマ
→ステータスではもはやない。
軽自動車を中心としたチョイス、燃費のよいエコカーも選択肢
###子どもの間でもエコカー、エコトイが人気
###上京の時代からIターンの時代へ
地方で暮らしたいという若者たちは消費生活に嫌気が指しているからこそ、田舎で暮らしたいと考えている
:単純にどこにいてもほしいものが大抵は手にはいるからだと思うが。

これまで住んだことがないところでも田舎で仕事を見つけて仕事をしたい若者
地元から離れずに暮らしたいと考える若者が増えた
↓共通点
インタラクティブ性

知らない人たちの間で生きる都市の生活ではなく、自分にも役割が与えられ、評価されたり必要とされる生活の場で暮らしていきたい
###新しい時代にふさわしい、新しい形
前世代との切り分け
マイホームや自分らしいファッションなど、自分が何かモノを得ることで幸福感や達成感を得るのではなく、ジモトの友だちや付き合いのある人とのコミュニケーションでそれらを得るという新しい価値観を持っていること
:新しくはないと思うんだが。むしろ正しいなら回帰だと思う。

何を買ったかではなくて、何をしたか、何を手渡したか、そうしたことでその人の価値が測られる時代

ポスト黄金時代のあとの時代の世代にとっての自己実現。逸れに至るための尺度として用意した指標がSQ

第三章 社会はこうして再生する 〜 SQ社会のコミュニティーモデル

▶ 少子高齢化というピンチをチャンスに変える方法

###少子化を食い止める最後のチャンスを逃した日本
課題先進国、日本
少子化

人工学
チャート ー147
###地方では過疎化、都市部では高齢化
チャート ー149
都市圏の方で65歳以上の老年人口の増加率が高い
一方、地方、2030年ごろには老年人口も減少していく
###大型ショッピングセンター悪玉説は本当か
コンパクトシティ
郊外への大型ショッピングセンターの出店を規制しつつ、百貨店や商店街などの集まる市街地へ人を集中させるという街づくりのコンセプト

著者は反対

コンパクトシティ論の根拠となるデータ ー154
都心から郊外へと広がった居住エリアを再び都心に集中させるとともに徒歩圏で移動できるエリアを生活圏にすることで、クルマへの依存度を減らし、環境に優しいまちづくりを進めるモデル

絵に描いた餅におわる?
人が商業地を求めて移動するスピードよりも、商業施設が住宅地に進出してくるスピードの方が早い
:いやいや、ECによってどこにいても商品が届くようになれば、住むところは関係ないからではないのかね
###これからは中規模地方都市の時代
EC に頼るだけも問題?
買い物は自分の足で歩く楽しみもあるから
:これは観光などですればわたしはいいと考える

過疎化の進行
老人が自分たちだけでは生活できなくなる
↓移動
人口一万から三十万の中規模都市を、こうした高齢者を含めた人々の新しい生活圏としてモデル化していく
###高齢者と若者が出会う場所
伝統のある街と比べると、相対的になにもない街であっても、高齢者が移住してきて十分に生活できる環境をつくるとすれば、それはどんなものかと考えることが重要

ジモト志向の若者たちが高齢者を含めた地域社会とのかかわりを求めて同様にこうした中規模都市に移住してけることを期待する
→著者

雇用がもちろん必要
###つくられた地域の祭りが鍵になる
ショッピングセンターを核にした地域社会についての話

[]国土論

つくば市、まつりつくば
神戸市、神戸まつり

伝統の破壊みたいなものは、まず宅地造成から始まっていた。そこで個性を失ってしまった土地に、没個性的な商業施設が進出してきた。しかし住民たちはそれではその土地に生きている意味が見いだせないので、そうした商業施設も巻き込んだ祭りに自分たちの個性を投影しようとしている
###ショッピングセンターが地域を救う?
日本でいうイオンモールのような映画館や遊興施設を併設した大型ショッピングセンターから、コミュニティー機能を有した、地域のつながりの核となるショッピングセンターへとトレンドが移ってきている

サンストリート亀戸
###ショッピングセンターの回遊を地域の核に
今後10年の間に若者と高齢者の出会いの場になるだろうと思われる中規模都市の核に、こうしたライフスタイルセンター的なものを据えたい

複数のショッピングセンターで形成される広域経済圏
###広域の商圏と世代間の交流が重要
それを支える鍵となるもの

1. モビリティ
ショッピングセンターへの移動の手段

2. 世代間の交流をもつ場所づくり

無縁化を生んだもの
世代的多様性の低さ
同じような世代が、同じような時期に、同じ場所に越してきて生活を始めた
子供が独立せるころには中高年だけが残る
###最後のチャンスはこの10年
チャンスの鍵を握っているのは団塊の世代
→この世代がもっている資産が、彼らが生きているうちにどういう形で使われるのか

ショッピングセンターを核とした広域経済圏モデルの移住候補の一角をしめる

これは若者にとってもチャンス
→団塊の世代がもっている資産を雇用を通じて報酬としてもらうことができる
・介護サービス
・ショッピングセンターでの雇用

高齢者から若者まで、社会とつながっていく仕組みについて考えることが今考えるべき再編

▶ 子育ての常識を変えるときがきた

###あまりに非常識な少子化対策
子供は社会が育てるのではなく、親が育てる ー自民党中長期政策体系日本再興第六分科会教育

女性が働きにでると、出生率が下がる、だから女性を家庭に戻そう、などと考えるのは間違いで、女性が共働きで働いている国ほど出生率が上がってきている ー181
###もう家庭では子育てはできない
少子化を脱して出生率を上げるためには、女性の出生率を上げ、転職しやすい環境をつくり、男性が家事に参加し、男女の賃金格差を解消し、乳児を含めた保育サービスを拡充すること
→181などのデータから読み取れること

こうした案とは真反対の教育ビジョンが日本の政党から出てきてしまう

黄金時代に成立した社会のシステムはとっくに崩れていて、いま子どもを育てていこうと思ったら、男性だけでなく、女性も働かざるを得ない場合が多い

幸せのモデルをめぐるギャップ
若い世代の中には、子供を産むなら自分が親にしてもらったのと同じ水準のことができないといけないという思いがある。けれど、その水準を維持しようと思ったら子どもとの十分な時間がとれない

黄金時代を生きてきた世代は、今の若い世代は子育てに甘えていると考える
###SQがいざというときに頼れる人をつくる
働きながら育児ができる環境
保育施設だけでは足りない

★現実的にはもっとも頼れるのは実家
2人目、3人目を安心して産める環境は、実家が近所にあって親のサポートがある

地域社会によるSQ的なサポート

★同時に危惧されるのは、世代間の知識の違いや価値観の違いから生じる意見の食い違い
→間違いなく衝突は起こる
→むしろ大切、きちんと子育てを巡る議論ができるような状況になれば、その交流に意義が生まれる
###子どものソフトパワー競争から脱却せよ
[]プレジデントファミリー
子育て雑誌

同世代間のギャップ

★子どもにかけるコストというのは、お金というよりも、親の関わり

子育てのソフトパワー化
ソフトパワーとは?
国家が軍事力や経済力で他国に対して影響力を持つのではなく、自国文化の影響力を行使して、国際社会で発言権をもつということ
つまり、
★子育てのソフトパワー化とは?
家族ぐるみで子どもの知的教育を行い、他国(他の家族)に対して優位性を高め、影響力を保持する戦略

家庭に閉じこもらず、他者とふれあい、いざという時に子供を預けられるような人を地域に持つこと。そのためにはリタイヤ世代のSQの力が必要になる

▶ 企業ができることを考える

###企業が社会貢献を重視する理由
企業活動にもSQマインドは無関係ではない

CSR
その起源 ー192
1990年代半ば、ヨーロッパ
ブレント・スパー事件
企業はたとえ合法的に決定されたことであっても、市民の理解を得られなければ経済活動はできないのだから、そうした部分にも目をむけるべき
###CSR=エコという限界
★エコを謳えばモノが売れる、ということに味をしめてしまってはいけない
CSRは、マーケティングの戦略ではない
###エコだとモテるの勘違い
日本企業におけるエコの捉え方の問題点
1. エコというとても抽象的な概念が先行して、それが具体的に何の役に立ったのかということにはあまり意識がむかないこと
2. エコをある種の記号的付加価値として使うことによって、エココンシャスな消費をしていることでその人自身の価値が高まるかのようなイメージを持ってしまうということ

★その貢献が、具体的に届いているかどうかをチェックする。これもSQ的な古松なのです。
###クルマがエネルギーのハブになる可能性
エコカーを買う将来的な動機
ショッピングセンターを核とした広域経済圏の話
人とつながる道具としてのクルマ、地域や社会に開かれたクルマの在り方というものを想像できないか?

特に可能性があるのはエネルギーのシェアにかかわる問題
どこに充電のためのステーションを設置するのかという問題
→家庭、外の施設

電気はもらうこともできれば、与えることもできる
→シェアすることを考えていく

脱スピード社会
ソフトカー
###シェアでは解決できない問題にとりくむ
シェア
[]メッシュ
リーマンショック以来、資源の無駄遣いを反省

シェアのビジネス、レーティングの高い人が優遇されてしまう

★資源が足りない人、手助けを必要としている人と、それに応えられる人をうまくマッチングする仕組みがあるかどうか
###SQ的コミュニケーションが生まれる社会をつくる
SQ的なコミュニケーションが発生する街、クルマ、商業施設。それらを社会にどうやって配置していくか
それらを多くの人々が共有することで、社会は変わっていく

第四章 SQ社会の未来像 〜2020年はどうなっているか

▶ ファッションは使い捨てからリユースへ

###早い流行のサイクルがリサイクルを促す
ふたつの話
ファストファッション
アウトレットモール

ファストファッションの定義
安売りの服の店ではない
短いサイクルで小ロットの商品を入れ替えて、小さな流行の波に対応するという販売形式をとっているアパレル産業の一業態
###ネットがリユース市場を広げている
SQの高いファストファッションの活用事例
リユースによるもの
ネットオークションの活用

eコマースの工夫
サイズだけでなく寸法
返品無料

★サイクルが早くて安価なファストファッションのビジネスがリユースを考慮し、安い服を有効活用するといったSQの高い結果になっている
###なぜ百貨店は衰退したのか
黄金時代からの価値観の変化は無縁ではない
###家電量販店とアウトレットモールが賑わう理由
家電量販店は男の子的なエンターテイメントの家族向けレジャー
それに対して家族向けレジャーが、アウトレットモール

▶ 食材ではなく人材のプレミア化を

###ローカルフードが高級品
地域の中の人と人とのつながりが見えるような距離感で、食べるものが手に入る生活を見直そうという運動は、昨今の日本においても地産地消という言葉とともに浸透
###流通網の複線化で食の安全保障を
顔が見える範囲の地元を基盤とした食の流通ネットワークと、従来のサプライチェーンがどちらも残り、ときと場合によって両方を使い分けた食生活を送ることができる
→それが理想的

▶ 住宅と職場の関係を考え直す

###シェアハウスが注目されている
いかにして地域社会の人々に対して軒先を貸せるような住居を設計できるか

シェアハウス、コレクティブハウス

やかまし東京シェアハウス
###オフィスのようなリビングが標準になる
シェアハウスの普及
携帯電話の普及によって空間を超えて外の人間とかかわることが可能になったから???

各人の個室は最低限の広さで、家族で過ごすリビングが大きな面積を占める家 ー227

家族が集まるところがなくては住居は本当に単なる個室の集まりになってしまう
→電源の位置がポイント
★リビングの中央に電源をおく

個室からではなく、リビングから個々の家族が外につながる、でも同じ場所を共有している
###職住分離の生活環境からテレワーク的住居へ
住・職・商一体の地域を構想していくべき

★仕事そのものがフレキシブルになってくると、住居と職場にはある程度の接近性があるほうが、都合がいいということになるでしょう

テレワーク
###コミュニケーション型通勤を考える
職住接近化の最大のメリットは子育て
###見慣れた他人を生活の中に増やしていく
familiar stranger

いまの社会とのかかわりとあまり変わらないんだけど、そんな中でも顔見知りの他人がたくさんいれば、ほんとうにいざというときに助けになる

▶ SQ社会の未来を支える人材像とは

###地域とつながるコーディネート力
そこで生きている人たちに筋を通すということ

Think globally, act locally を実践できる人

ローカルな課題を解決するのに、グローバルな視野をもち、外から新しい手法やアイデアを輸入してくる

地域活性に必要なのは、若者・よそ者・バカ者
###就活生がクールビズできない理由
クールビズすら定着させられない企業の姿をきちんと研究した結果、その空気にあわせてきた
###100人に1人の人材が今の日本には必要
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