あるものはエイリアンによる侵略を恐れ、あるものは技術の革新的な発展がもたらされると期待したが、宇宙船はヨハネスブルグ上空に浮かんだまま、動こうとしない。しびれを切らした南アフリカ政府は偵察隊を派遣。船内で彼らを待ち受けていたのは、弱り果てたエイリアンの群れだった。彼らは故障した宇宙船に乗った難民に過ぎなかったのだ。それから28年後、難民として生活するエイリアンと人間が暮らす共同居住区“第9地区”はスラムと化していた。超国家機関MNUはエイリアンの強制移住を決定し、ヴィカスという男を現場責任者に指名する。彼は立ち退きの通達をして回るうち、知らずに人類とエイリアンの歴史を変える大事件の引き金を引いてしまう―。
via amazon
本作を観てわたしが感じたことを4つ、記録しておきます。
- まず凄惨なシーンが多いです。(なので、凄惨なシーンが苦手な人にはちょっときつい映画です)
- 本作で描かれるエイリアンへの人類の非人道的な扱いは、ヨハネスブルクに実在した第6地区に因んでアパルトヘイトを比喩的に批判した映画とみると納得が行きます。(そう考えても、ずいぶんヒドい人間の行いが描かれているシーンが多いので、あまり評価を高くしたいとはわたしは思えませんでした)
- ただ、こういった映画を見ると、わたしは自分の普段の行いを見なおさなければと思う気持ちが強まります。人間のもつエゴや醜悪さに目を背けては見直すものも見直せないということを実感します。
- エイリアンに変身していく主人公の姿を観ていたら、うしおととらを思い出しちゃいました。すこし内容的にかぶるところがあるかな、と。