先日、スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン を読了しましたので、その読書メモを共有します。
書評は、
ジョブズに学ぶ、いいプレゼンの条件7+1
に、本書の中で紹介されていたジョブズ氏の youtube 動画は、
スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン で紹介されていた Youtube 動画を集めてみました。
にまとめましたので、興味があればお読みください。
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シーン1 構想はアナログでまとめる
スティーブ・ジョブズも、ストーリーを組み立てるときは紙と鉛筆という昔ながらの方法を使う
劇場型のプレゼン
→対立、解決、悪役、ヒーローなどが登場する
説明に使うキャッチフレーズを書く、スライドをつくる、デモの練習をする、照明の当て方まで。適当に済ませるものはない。
[X]プレゼンテーション ZEN
箇条書きは諸悪の根源
スティーブ・ジョブズのプレゼンにはほとんど文字がでてこない
箇条書きもでてこない
↓
人々の行動を変えるほど印象に残るかどうかという意味において、文章と箇条書きはあまり役に立たない
聴衆に興奮をもたらす原動力
→計画段階を中心とした作業
聞き手に訴えるのは、ストーリーである。スライドではない。 ###
ナプキンテスト
アイデアを伝えるのには絵がいい
ナプキンストーリー
ストーリーが舞台の中心
[ ]箇条書きのかなた
→プレゼンテーションの質を高めたければ、パワーポイントを開く前にストーリーをつくること。
書く→簡単な絵を描く→スライドを作成する
筋書きをつくる、それができてから、スライドのイメージを考えろということ
筋書きをつくるとき
フォントや色、背景、スライドの切り替えといったパワーポイントのデザインはすべて忘れること
傑出したプレゼンテーションをつくる9要素
ヘッドライン
パッションステートメント
3つのキーメッセージ
メタファーとアナロジー
デモ
パートナー
実例と推薦
ビデオクリップ
フリップチャート、小道具、実物で説明
アリストテレスの人を説得する方法
1. 聞き手の注意を引くストーリーやメッセージを提出する
2. 解決あるいは回答が必要な問題あるいは疑問を提出する
3. 提出した問題に対する回答を提出する
4. 提出した解答で得られるメリットを、具体的に記述する
5. 行動を呼びかける。ジョブズの場合は「今すぐここをでて買ってくれ」といったところだろう
[]スティーブ・ジョブズの流儀
→ジョブズがビジュアルにアイデアをかんがえていることが分かる
ディレクターズノート
1. プレゼンテーションソフトを開く前によく考えて流れをつくること。アイデアは紙やホワイトボードに書く
2. 生き生きとしまプレゼンテーションとするため、以下の9要素をなるべく多く取り入れる→ヘッドライン、パッションステートメント、3つのキーメッセージ、アナロジー、デモ、パートナー、実例、ビデオクリップ、小道具
3. ジョブズのように話せるかどうかは、どのプレゼンテーションソフト(パワーポイント、Keynote)を使うかではなく、どのようにストーリーをつくり、発表するかにかかっている
シーン2 一番大事な問いに答える
ユーザーの体験からスタートして技術へ遡らなければならない。逆ではいけない
1997 iMac
現行製品の欠点をざっとまとめた後、ジョブズは詳しく説明する新機能を列挙し、口頭でロードマップを示す
ジョブズは聞き手のために点と点を結んでくれる
新製品の開発計画が業界に漏れないように細心の注意を払うことでもジョブズは有名だが、その製品が登場したとき聴衆を迷わせるようなことは絶対しない
↓
なぜAppleの製品が必要かなんて考える必要はない
↓
ジョブズが教えてくれるから
うわさは本当だよ
Intel processorの採用
切り替えの正しさを人々に説くこと→ジョブズがしなければならないことだった
↓
強い説得力を帯びたプレゼンテーション
↓
わかりやすい明快な言葉で一番大事な問いに答えた
→appleの顧客や開発者はなぜ気にかける必要があるのか
なぜ気にかける必要があるのか
プレゼンテーションを準備しているときに忘れてはならないこと
→プレゼンテーションの対象が自分ではなく聴衆であること
→聞き手は「なぜ気にかける必要があるのか」と必ず自問している
↓
これに答えてあげれば、聴衆を話に引き込むことができる
やさしい表現で、わかりやすい実例を示す
わかったようなわからないようなバズワードは外し、ひとつの問に答える
業界の特殊用語がないこと、そして大事な問いに答え、話を聞くべき理由を明快にする
バズワードだらけの自己中心的なやり方で時間を無駄にしない
↓
プレスリリースというのは、とにかく面白くないものが多い。
→読者がもっとも関心を持つことを無視しているから
↓
同じ間違いを自分のプレゼンテーションでしないこと
自分にとってメリットのないプレゼンテーションをのんびり聞いてくれるほど、みんな暇ではない
↑
ジョブズのプレゼンテーションは製品を売ろうとしていない
→売ろうとしているのは、よりよい未来
ジョブズは「どのように」の前に「なぜ」を説明する
↓
聴衆は製品のことなど気にしない
→人が注意を払うのは自分自身
Macの伝道者、ガイ・カワサキ
伝道とは、みんなで歴史をどう変えてゆけるか、それを情熱的に示すことなのです。キャッシュフローも収支も、共同マーケティングも関係ありません。伝道とは、純粋で情熱的な営業です。伝道で売るのは、形のある物体ではなく、夢ですからね。
ディレクターズノート
1. 聞き手はなぜ、このアイデア、情報、製品、サービスに注意を払うべきなのかと自問すること。会話が終わったとき聞き手に覚えておいてほしいポイント、それをひとつだけ挙げるとしたら何だろうか。製品を売り込む場合は、その製品のメリットに着目すること。
2. 選んだポイントをできる限り明快に伝える。会話やプレゼンテーションが終わるまでに少なくとも2回は伝えること。メッセージを明快にするため、バズワードやジャーゴンはなくす。
3. 選んだポイントを、プレスリリース、ウェブサイト、プレゼンテーションなど、すべてのマーケティング資料で繰り返し同じ形で取り上げる
シーン3. 救世主的な目的を持つ 62
宇宙に衝撃を与えることが僕らの仕事だ。
[]スカリー
ペプシコの社長、ジョン・スカリーの引き抜き
一生、砂糖水を売り続ける気かい?それとも世界を変えるチャンスにかけてみるかい?
現実歪曲フィールド
バド・トリブルが名付けた
このフィールドにとらわれてノーといえる人はいない
大好きなことをやろう
スティーブ・ジョブズの奥義は話し方
→アラン・デウィッチマン
大好きなことを見つけてほしい。仕事というのは人生のかなり大きな部分を占めるわけだけれど、本当に満足するためには、すごい仕事だと信じることするしか方法がない。そして、すごい仕事をするには、自分がすることを大好きになるしか方法がない。まだ見つからないなら、探し続けてほしい。あきらめちゃいけない。
人は一人一人、人生の使命が異なる。
根本的な目的を把握する
自分にとって何が生きる目的なのだろうか。それを自覚し、全身全霊で表現しよう。
クリス・ガードナー
[]幸せの力
どうしてがんばれたのか?
↓
大好きなこと、どうしてもやりたいと思うことが見つかれば、ああもう1日、それができると太陽が昇るのが待ち遠しくなりますよ。
その異常こそが天賦の才の表れ
自分はおかしいんじゃないかと思う瞬間が人にはある。その異常こそ天賦の才の表れなんだ。
[]ビジョナリー・カンパニー
→金では測れない価値や使命感が人々を突き動かすと結論づけた
↓
ジョブズもどれだけ儲かるかはあまり気にしていない
↓
墓場一の金持ちに意味はない
どこに行きたいかは心が知っている
自分の好きなことを追求し、自分の使命を果たす
欲しくてたまらない
世界一ラッキーな男たち
2007 ビル・ゲイツと並んで登壇
毎朝、目を覚まし、すごい人たちと仕事して、そこから何かが生まれてくれればいい。僕らと同じくらいほかの人たちも好きになってくれる何かが。そうでたらいいと思うんだ。
70
人々をよりよい未来へといざなう
ドナルド・トランプ
情熱がない人は元気がない。元気がない人は何も手に入らない
[]最高のリーダー、マネージャーがいつも考えているたったひとつのこと
→偉大なリーダーとは、人々をよりよい未来へと誘う人であるという結論づけた
リーダーが現状に満足することはない。よりよい未来が見えているだけに今の姿とあり得る姿のギャップにいてもたってもいられず、前へ前へと進んでしまうからだ。これを人はリーダーシップという。
オプラ、ジョブズ成功の秘訣を語る
情熱に従う。大好きなことをする。
とてつもなくすばらしい旅
コンピューターとコーヒーの共通点
ジョブズを理解する鍵
あのカリスマ性は、壮大ながら極シンプルなビジョン、世界をよりよくするというビジョンから生み出されるものなのだ。
[]スターバックス成功物語
ハワード・シュワルツ
情熱にあふれた作品。情熱はコーヒーよりむしろ、人に向けられている。
夢について熱く語るのは恥ずかしいと思うマネージャーがいるが、他人を巻き込み、動かすのは情熱であり感動であるのだ。
→ビジョナリー・カンパニー
自分のサービス、製品、会社、主義主張に対する情熱がなければ、テクニックなど何の役にも立たない
カリスマリーダー
シンク・ディファレント think different 80
広告
[]スティーブ・ジョブズの再臨
ディレクターズノート
1. 見つかるのは「モノ」ではなく、モノが顧客の暮らしをどう改善するか、であることが多い。自分の心を探り、情熱を注げるものを見つけること。「私が売り込もうとしているものは、本当のところなんだ」と自問するのだ。それは、「モノ」ではなく、モノが顧客の暮らしをどう改善するのか、のはずだ。売っているのは、よりよい暮らしという夢なのだ。本物の情熱を自覚できたなら、それをみんなに楽しく伝える
2. 自分だけの「パワーステートメント」を作る。なぜ心の中から真剣にそうしているのか、その理由を1文にまとめ、売り込む相手に伝えるのだ。一緒に説明した会社のミッションは忘れられても、パッションステートメントは相手の心に残るはずだ。
3. 聴衆に感銘を与えられるスピーカーになりたいが今の仕事がどうしても好きになれない場合、仕事を変えることを考えるべきだ。成功を収めたリーダー、数千人から話を聞いた結果、わかったことがある。仕事が大嫌いでも大儲けは可能だが、聴衆に感銘を与えられるコミュニケーターには絶対になれない。情熱、つまり、世の中をよくしたいという熱意が違いを生むのだ。
シーン4. Twitterのようなヘッドラインをつくる
今日、Appleが電話を再発明する
2008 Mac world
Mac book air
70文字以下
ジョブズが作るヘッドラインは具体的で、記憶に残り、そしてこれが特に大事だが、Twitterにそのまま使えそうである。
ジョブズはどの製品にも必ずといっていいほど1文で表した概要を用意する。
マーケティング電撃戦の開幕
今日、Appleが電話を再発明する
放置してメディアにヘッドラインを作らせることなどジョブズはしない
→自分でつくり、プレゼンテーションで何度も使う
ジョブズの製品の紹介
ヘッドラインを打ち出し、それを膨らませた後、ヘッドラインを繰り返し繰り返し叩き込むのだ
インターネットの楽しさ、Macintoshの使いやすさ
iMac
ジョブズが作るヘッドラインは効果的。
→ユーザーの視点からかかれているからだ。
1000曲をポケットに
iPod
Appleのヘッドラインが記憶によく残るのは次の3つを満たしているから
・簡潔
・具体的
・利用者にとってのメリットがわかる
新しいiTunes store。音楽はすべてDRMフリーだ。
業界で最もグリーンなノートパソコンだ。
世界で最も人気のミュージックプレーヤーがさらによくなった
などなど。
世界を変えたヘッドライン
10 ワード以内での表現
シスコは、生活・仕事・遊び・学びを変える
スターバックスは職場と家庭にはさまれた第3の場所を創る
各社員に1台、各家庭に1台、PCを普及させたいんだ→ビル・ゲイツ
ディレクターズノート
1. 会社、製品、サービスなどのビジョンを一文で表すヘッドラインをつくること。効果的なヘッドラインとなるポイントは、簡潔であること(70文字以下)、具体的であること、受け手自身のメリットを示すことだ。
2. プレゼンテーション、スライド、パンフレット、資料、プレスリリース、ウェブサイトなどのマーケティング資料および会話で、同じヘッドラインを繰り返し用いること。
3. ヘッドラインとは、よりよい未来というビジョンを聴衆に提案するものという点を忘れないこと。あなたにとってのよい未来ではない。聞き手にとってのよい未来だ。
シーン5. ロードマップを描く
今日は革命的な製品を3つ紹介する。
ジョブズは、19840124 初代 Macintosh の発表のころから 3 を好んで使っていた
道しるべとなる言葉をしゃべりに混ぜるとそれがロードマップとなり、ストーリーを追いやすくなる
↓
詳しい話に入る前に、3点か4点以内で概要をまとめ、流れがおいやすいストーリーをつくるようにする。
我々の頭が短期記憶に保持できる量はごく少量。
→マジカルナンバー7±2
なぜ「4ひきのくま」ではないのか
聞き手はリストを好む
リストで提示すべき項目はいくつなのか
魔法の数字は3
20050606 WWDC
3点ルールとゴルフ
3本足のスツール
200806 WWDC
必ず3点か4点をまとめてポイントを紹介したあと、最初のポイントから順番に詳しく説明し、最後にそれぞれのポイントをまとめる。
USAトゥデイ紙のやり方
ジャーナリスト、複雑なアイデアから具体的なポイントを抽出する方法を身につけている
ジョブズもバルマーも3が大好き
3点ルールで金融危機に対抗したデュポン社
[]徹底のリーダーシップ
コストを削減できる方法を3つ挙げるように求めた
→やることが多すぎると感じれば社員は行動を起こせないと考えた
ロードマップで見通しを示す
ジョブズの場合、列挙する場合、スライドには数字しか示さない
↓
話の流れを反映したスライドにすることが大事
3つを単位に話をする
→有名なのはスタンフォード大学卒業式のスピーチ #movie
世界最高のスピーチライターの手法
テッド・ソレンソン
→スピーチというものは、目ではなく、耳で理解できるように書かなければならないと考えていた
↓聞いてわかりやすくなる工夫
目標や成果には番号が降られている
→オバマも影響
3点ルールを活用する
まず、ヘッドラインを70文字以下でつくる
次にポイントとなるアイデアを3つ、リストアップする
それぞれについて、ストーリー、実例、事実など、話を効果的にする部品を用意する
↓そして
インタビューを受ける
3つの部分でできたロードマップを提供すること
ジミーVの有名なスピーチ
ディレクターズノート
1.紹介する製品、サービス、会社、構想について、聴衆に知ってほしいと思うポイントをすべてリストアップする
2.このリストを分類し、主要メッセージが3つとなるまで絞り込む。この3つのグループが、売り込みやプレゼンテーションのロードマップとなる。
3.3つのキーメッセージ、それぞれについて、効果を高める部品を用意する。体験談、事実、実例、アナロジー、メタファー、推薦の言葉などだ。
シーン6. 敵役を導入する
ビッグブルーがコンピューター業界を席巻してしまうのでしょうか。ジョージ・オーウェルは正しかったというのでしょうか
ビッグブルー=IBM
問題+解決策=クラシック・ジョブズ
敵役を登場させると、聴衆が主人公(解決策)を応援したくなる
iPhoneを発表したジョブズの基調講演 #chart
実はあなたが売り込みたい製品がどうしても気に入る人などいない。そういう意味では、Appleの製品だろうが、Microsoftの製品だろうが同じである。人々が気になるのは問題を解決すること、その結果、少しだけ暮らしやすくなることだ。
CNBCのインタビューにおける説明
我々は製品をつくる会社です。すばらしい製品が大好きな会社です。我々の製品を説明するためには、今、売られている製品、人々が使っている製品と比べる必要があります。
Apple教
[]買い物する脳
→Appleのやり方と布教は基本的に同じ考え方によるものだと指摘。
↓いずれも
敵を具体的にあげ、多くの人に共通する感覚に訴える
こいつ、オレを食う気か?
早い段階で敵役を導入すると、説得力が高まりやすい
入れ物としてカテゴリーが用意されていると、新しいアイデアがすんなり頭に入るのだ。
↓
脳→細かいことよりもまず、趣旨を掴もうとする
[]ブレイン・ルール
→いきなり細かいことを考えてはいけない。まず中心となるアイデアを固め、そこから段階的に細かな点を考えていくべきだ
プレゼンテーション
まず、全体像(問題)から話を始め、その後詳しい話(提示する解決策)へと展開する
1分3000ドルのプレゼンテーション
究極のエレベーター・ピッチ
以下の4点すべてに答える一文をつくればよい
1.何をするのか?
2.どの問題を解決するのか?
3.ほかとはどういう違いがあるのか?
4.なぜ気にかける必要があるのか?
敵役 ストーリー構築にとても便利
スティーブ・ジョブズとアル・ゴアの共通点
1.環境問題に力をいれている
2.Appleが大好き
3.人を引き込むプレゼンテーションができる
プレゼンテーションの最初に議論する舞台を設定し、ストーリーを始めるのだ
ディレクターズノート
1.プレゼンテーションの早い段階で敵役を導入する。解決策を提示する前に、必ず、問題を提起するのだ。問題提起は、聴衆が痛みを感じる部分を鮮明に思い描ければ、簡単に行える。「なぜこれが必要なのか」と自問すれば問題は提起できる。
2.時間を割いて問題を詳しく説明する。聴衆に実感をもってもらう。痛みを強く感じてもらう。
3.本章で紹介した手法を活用し、エレベーター・ピッチをつくる。2番目の質問、「どの問題を解決しようとしているのか?」に特に注意を払うこと。忘れてはならないのは、あなたの製品など気にする人はいないという。人々が気にするのは、自分の問題を解決することなのだ。
7/1017:28 141まで
シーン7. 正義の味方を登場させる
Microsoftが抱えている問題はただひとつ、美的感覚がないことだ。足りないんじゃない。ないんだ。
悪玉は危険なヤツほどよい。そんな悪玉を、スティーブ・ジョブズはとても上手につくる。
敵役(今の製品の限界)を導入したら、次にヒーローを導入する。
暮らしを楽に、楽しくしてくれる解決策だ。
ヒーローのミッション
スティーブ・ジョブズのプレゼンテーションにおけるヒーローは、悪漢をやっつける必要はなく、ただ、暮らしやすくしてくれればいい
20111023 iPodの発表
「Macです」「パソコンです」
2006 Macをはじめよう 広告キャンペーン
正義の味方が登場したら、まずメリットを明らかにしなければならない
↓
人が気にするただひとつの質問、なぜ気にかける必要があるのか?にすぐこたえる必要がある。
問題と解決策を30秒で提示する
ジョブズが売るのはコンピューターではなく、体験である
メリットを具体的にあげ、難しい表現をなるべく使わないようにしている
ほかの人とジョブズが大きく異なっているのは、プレゼンテーションでデータや統計、ジャーゴンなど人を気後れさせるようなものをほとんど使わないことだ。
アイデアでもいい、問題でもいい、正したいと思う悪でもいい、とにかく情熱をもてるものがなくてはだめだ。それがなければ、不屈の精神をもって最後までがんばることができないからね。戦いの半分はここにかかっていると僕は思うよ。
デイレクターズノート
1.業界や製品カテゴリの現状を描写し、それがどうあるべきか、ビジョンを紹介する。
2.ユーザーが痛みを感じるポイントをはっきりさせて適役としたら、自分の会社、製品、サービスがどのような形でその痛みを和らげてくれるのか、わかりやすい言葉で説明する。
3.正したいと思う問題に対して情熱をもっていなければ、最後までがんばりとおせない、というスティーブ・ジョブズの言葉を忘れないこと
幕間 その1 10分ルール
10分たつと聴衆は話を聞かなくなる
認知機能の研究で明らかとなった重要情報
10分ルールを守り、聞き手の脳を休ませるのだ
第2幕 体験を提供する
スティーブ・ジョブズがしていることはプレゼンテーションではない。実は体験の提供なのだ。
シーン8. 禅の心で伝える
洗練を突き詰めると簡潔になる
Appleでシンプルさが設計のコンセプト
↓追求した結果
個性的な製品が、生まれている
何でもスライドに書いてしまうのは、プレゼンターとして怠慢以外の何でもない
→ナンシー・デュアルテ
ジョブズのプレゼンテーション
シンプルで視覚的、そして箇条書きがない
↓
大事な情報を伝える手段として箇条書きは効果が小さいことが認知機能に関する研究で確認されている
グレゴリー・バーンズ博士
→脳とは基本的に怠け者だ
口からでてくるのと同じ情報を文字でスライドに載せてもいいことなどない、それどころか伝えたいことが伝わらなくなるといいかげん気づいているはずだ
なぜ、ジョブズはあのようなスライドをつくるのか?
→禅宗を信仰している
→禅宗では簡素を旨とする
鉛筆を捨てよう
箇条書きはノートを取れというに等しい
→これをメモしろ、今、集中して聞く必要ないからと言っているようなもの
ハンス・ホフマン
簡素化というのは、不要なものを削り、必要ものの言葉が聞こえるようにすることだ。
Macワールド2008 簡にして要を得る
レッツ・ロック
文字はしゃべりを補完する役割を担っている
↓
大事なポイントを話すときスライドにたくさんの文字が書かれていると、しかも、言葉と一致しない文言が書かれていると、話とスライドの両方に聴衆の注意が分散してしまう
↓
文字がたくさんかかれたスライドは体験を劣化させるのだ
経験則
経験則にしてもよけいな情報をつめこまずスライドをシンプルにしたほうが聞き手を引き込めることが分かっている
マルチメディア表現の原理
説明は言葉だけよりも言葉と絵で行ったほうがよい
2分の訓戒
リーダーは簡素化するのが仕事です。
近接の原理
マルチメディアで説明を行うとき、文字と絵はバラバラでなく、対応するものを提示すべき
注意分割の原理
マルチメディアで説明を行うとき、言葉は文字としてスクリーンに表示するのではなく、耳から聞き取るナレーションとして提示すべきだ
一貫性の原理
マルチメディアで説明を行うとき、余分な言葉や絵はなるべく少なくすべきだ。
理想的なスライドは、絵が一つに注意してほしい部分を示す先が一本というものだ
↓
シグナリング
#movie
マクプレゼンテーション
余白
ジョブズのスライドでは自制と簡素化、そして余白が上手に使われている
簡にして要とすべきだ。
画像優位性効果
ワシントン大学 ジョン・メディナ
文字と言葉によるプレゼンテーションは、絵と比べて、ある種の情報を維持する効率が単に悪いのではなく、ものすごく悪いのだと言う
↓脳は
小さな絵の固まりとして単語をみるからだという。
ジョブズは写真を好む
WWDC 2008 #movie
アインシュタインの簡素整理論
簡にして要の説明ができないのは、十分に理解していないからだ
全てを簡素化する
プレーン・イングリッシュ・キャンペーン
明快な表現を英語でかけるようになりたければ、↑が役立つ
7/12 00:23 190まで
ディレクターズノート
1.箇条書きは避けること。必ず。いや、なるべく、か。書籍、書類、電子メールなど読まれることが前提の場合には箇条書きをつかってもよい。実際、箇条書きを使った方がわかりやすくなることも多い。しかし、プレゼンテーションのスライドではつかわないこと。絵を使う方がずっとよい。
2.1枚のスライドはひとつのテーマに絞り、それを写真や画像で補強する。
3.見た目が美しいスライドを作れるように努力する。アーティストてまなくてもイメージ豊富なスライドは作れる。carmingallo.comにリストアップされているものも参考にする
シーン9. 数字をドレスアップする
20011023 iPod
399$と高い代物、容量は5ギガバイト
→音楽ファンはピンとこない
↓
1000曲は十分に入るとわかりやすい表現をとった
↓それだけで圧倒的な価値を生み出すわけではない
ポケットにはいる、ほど小さいと
数字というものは、理解しやすい文脈にいれてあげないと力を発揮しない
↓そして
理解しやすい形は、なんといっても、みんながよく知っているものと関連づけることだ
速度は2倍、価格は半分
具体性、意義、文脈性
20050323 新型iPod
Mac ワールド 2008
数字にアナロジーの化粧をほどこす
アナロジー
ふたつのものの似ている点を利用するもので、上手に使えばとてもわかりやすい文脈で、数字を説明することができる
数字職人
産業には数字がつきもの
数字に意味をもたせることに成功した事例
1000兆をイメージさせる
20080609 IBM スーパーコンピューターのプレスリリース
7000億ドルの緊急支援
数字が大きくなるほど、聞き手にわかる文脈で説明することが重要になる
7000億ドルがイメージできる人はいなくても、ラテや大学の学費ならほとんどの人が理解できる
6兆キログラムを削減する
環境保護団体は、数字に意味を持たせる工夫をよく行う
食生活変えますか?それとも究極の対価を払いますか?
具体的に自分にとって意味が明確な文脈を示された患者はすぐに生活習慣を変えようと思うはず
文脈のない数字には力はないのだ
ディレクターズノート
1.プレゼンテーションの中核となるテーマには、それを支持するデータを用意すること。どの数字を使うのかをよく考えること。数字多く出し過ぎると聞き手が嫌になってしまう
2.データは、具体性、意義、文脈性が大事である。言い換えると、数字を、聞き手の暮らしに密着した文脈に置くことが大切である
3.アナロジーなどの方法で数字をドレスアップする
シーン10. びっくりするほど切れがいい言葉を使う
つなぐ。シューン。おしまいだ。
20080609 WWDC
ジョブズはいつも、単純明快で直接的な物言いをする
ジョブズとゲイツとプレーン・イングリッシュ・テスト
usingenglish.com
1.一文を構成する単語の平均値
2.語彙密度
3.難解度
4.難読指数
ゲイツは難解だが、ジョブズは明快。
ゲイツは抽象的だが、ジョブズは具体的
###image
聞き手を話に引き込むためには、わかりやすくする努力が必要。
↓
語彙密度は下げなければならない
ジョブズ
→びっくりする、すごい、かっこいいなど、会社なら休憩スペースでちょっとしたやりとりに出てきそうな言葉をジョブズが好んで使う
↓
プレゼンテーションや講演でもジョブズは同じ言葉を使う
単純明快な言葉や写実的な形容詞を使うことを恐れない
→その製品は驚くようなものだと本当に思うなら、そういうべきだ
ジャーゴンをまぎれ込ませない
ジョブズはいつもやさしくくだけた言葉を使う
ジャーゴン
業界の特殊用語であり、幅広い人々と自由に意見を交換する妨げとなる
ジャーゴンもバズワードも底の浅い無意味な言葉であり、理解の妨げにしかまずならない
ジャーゴンまみれの代表選手
→ミッションステートメントやモットー
新製品の発表の際、ジョブズが選ぶ言葉には3つの特徴がある
1.シンプル→ジャーゴンがなく、簡単な単語
2.具体的→とても明快。短い言葉で具体的。
3.感情的→写実的な形容詞が使われる。
ジョブズは誇大広告の達人というより、キャッチフレーズの達人。
シンプルにまとめる大家
スージー・オマーン
シンプルであることを批判する人は、もっと複雑だと自分が思いたい人なのです。
シンプルだとみんなが思ったら自分の仕事がなくなるかもと思うから。
ジャーゴン ジャック・ウェルチの機嫌を確実に損ねる
ややこしくするのは自身のないマネージャーだ
[]ジャック・ウェルチ 我が経営
仲間内でしか通じないたわごとがないことに価値を見いだす社会では、ジャーにたたりが伴う
難しくてわからない話し方をすれば、職を失うこともあるし、昇進できたはずのところまでいけずに終わったりするのだ
〜のようなもの
話のキレをよくする方法にアナロジーがある
これはいいと思うアナロジーを見つけたら、それを使い続けること
↓
繰り返せば繰り返すほど覚えてもらえる可能性が高くなる
だめな宣伝を直す
宣伝として理想なのは、その製品がどういうもので何をしてくれるのかが、はっきりとわかる短い文章
よい宣伝文句はさらっと流れて話に溶け込む。悪い宣伝文句は話のネタになる ###URL
情報の受け手は製品がどのようなものかを分類しようとする
↓
受け取ったコンセプトを脳内バケツに入れる必要があるのだ
↓
脳内バケツはこちらで用意してあげよう
↑
用意してあげなければ、聞き手に余計な負担を強いる
切れのいい言葉は顧客を伝道者に変えることができる
肩書きの言葉で楽しむ
最も強力な伝道者となるのは顧客
↓
顧客は営業部隊だ。それを忘れてはならない
ディレクターズノート
1. コピーの言葉を少なくする。繰り返しをなくす。バズワードをなくし、ジャーゴンをなくす。なおしてなおして、さらに直す。
2. 英語の場合は、UsingEnglish.com提供のツールで、文章がどのくらい難解かを確認する
3. 言葉で遊ぼう。製品の説明で、大げさな言葉や写実的な形容詞を使うのは問題ない。ジョブズは、Macintoshのスクリーンに表示されるボタンは余りにすてきで、思わずなめたくなるとまで表現した。自信があればここまでできる。
シーン11. ステージを共有する
過去にとらわれるな。突き進め。すてきなことをしろ。
ジョブズは、よく社員やパートナーを壇上にあげ、スポットライトを浴びせる
↓
ジョブズのプレゼンテーションが、ワンマンショーになることは珍しく、だいたいの場合、物語で大事な役割を果たす脇役がいる
ときには、ライバル会社のCEOさえも
→ビル・ゲイツ
脳は変化を求める
退屈なものに脳は注意を払わない
何を知らないのかを知る
最高の販促ツール
顧客からの推薦の言葉
購入に踏み切る最大の理由
口コミ
21世紀のケーススタディ
クレジットを与えるべき相手クレジットを与える
大事な人々、製品を作る人と買う人、へ感謝を捧げることにより、ジョブズは聴衆と一体化する
自分自身とすら共演する
バトル・オブ・シリコンバレーでジョブズを演じた俳優
ディレクターズノート
1.新しい製品やサービスを発表する前に、顧客に試験をしてもらい、発表内容が正しいと証言してもらうこと。信用のある媒体や人気のブログなど、メディアの評価も役立つ
2. 顧客からもらった推薦のことばをプレゼンテーションに組み込む。一番簡単なのは、製品について顧客に語ってもらってビデオに撮影し、2分以内に編集してプレゼンテーションに挿入する方法だ
3. 公の場で社員やパートナー、顧客感謝する。頻繁に。
小道具を上手に使う
MacBook アルミフレームのボディ
カワサキ方式
ジョブズはデモを中心に必ずといっていいほど小道具を使う
素晴らしいデモの共通点
1. 短い
2. シンプル
3. 魅力的
4. 軽快
→進行が早い
5. 実質的
→WWDC 2008 ###image
歴史に残るデモ
デモを楽しむ
デモを楽しむことを忘れないこと
豊富な小道具を上手に使う
###URL
モンテマーニョのプレゼンテーション
ひとつのことに焦点をあてる
映画の予告編のようなもの。さわりだけを見せ、もっと知りたかったら本編をみろというわけだ。
オンライン会議に活力をもたらす
オフラインでもオンラインでも、プレゼンテーションではデモが重要なのだ。
驚きを演出する
次善の策
3種類の聞き手とつながりを持つ
ものごとを
目から吸収する人→文字を減らし、絵や写真
耳から吸収する人→個人的な話や生き生きとした実例
体から吸収する人→体を動かす何かを組み込んで飽きさせない
↑
デモを使うとすべての人とつながりを持つことができる
CEOの相方
ディレクターズノート
1.計画の段階からプレゼンテーションに製品のデモを組み込む。デモは短くする。魅力的かつ実質的でもなければならない。デモに参加してもらえるチームメンバーがいれば、参加してもらうのもいいアイデアだ。
2. デモは全力で行う。全力でやらなければジョークは決まらないとプロのコメディアンは言う。同じように、デモは全力で行うこと。製品にエンターテインメント的な価値がある場合はなおさらである。心の底から楽しもう。
3.目から吸収する人、耳から吸収する人、体から吸収する人という3種類のタイプ、すべてに対応する。
シーン13. 「うっそー!」な瞬間を演出する
言ったことなど忘れられてしまう。したことも忘れられてしまう。でも、感じたさせたことが忘れられることはない。
製品発表を芸術の域まで高める
1テーマに絞る
記憶に残る瞬間を演出するコツは、部屋をでた後も聴衆に覚えておいてほしいことをひとつだけ、ひとつのテーマに絞ること。
MacBook air について、我々に覚えてほしかったことは何か。
心のポストイット
ドーパミンは記憶と情報処理を大いに助けます
→これを覚えろとかかれたポストイットのようなものだと思えばいいでしょう
記憶に残るストーリー
体験談なども心に、のこる
歓迎の爆弾を落とす
あらゆるものを変える革命的な製品
###movie Macワールド2007
Apple TV
スティーブ・ジョブズのプレゼンテーションは、大きな発表でもちょっとしたことの発表でも、必ず、みんなが話題にする瞬間が作り込まれている
↓
主役は製品、監督はジョブズ
ディレクターズノート
1. うっそー!な瞬間を作り込む。画期的な発表である必要はない。体験談を話す、新しい情報や予想外の情報を提供する、デモを行うなどの形でも、聴衆の記憶に残る瞬間を演出できる。スティーブン・スピルバーグなどの映画監督は、そのような瞬間を演出して人々に元気を与えたり、何かについて考えてもらったりする。人というのは美しい瞬間や感動的な瞬間が大好きな生き物だ。そういう瞬間をプレゼンテーションに作り込むこと。予想を大きく外せるほどよい。
2. 感動の瞬間に向けた筋書きを作る。十分に盛り上げてから爆弾を落とすこと。優れた小説が一ページ目で筋書きを全て明らかにしてしまうことはない。同じように、プレゼンテーションのドラマも少しずつ盛り上げていくべきだ。ブルース・ウィルス出演の映画、シックス・センスをみたことはあるだろうか。あの映画の鍵となるシーンは最後、ほとんどの人がまさかと思うどんでん返しである。そのような驚きをプレゼンテーションに組み込む工夫をしてみよう。少なくともひとつ、聴衆がびっくりして、あとでわだいにするような瞬間を用意しよう。
3.爆弾投下はよく練習しておくこと。感動体験を用意したのに練習不足で不発に終わらせてはもったいない。明快、完璧、自然にできるようになるまで
練習する。デモがスムーズに行えること、スライドがタイミングよく投影されることも重要だ。
幕間 その2. 第一人者から学んだシラー
Appleのワールドワイドマーケティング担当副社長、フィル・シラー
20090106 ジョブズの変わりに基調講演
7つのテクニックを活用した
1. Twitterのようなヘッドラインを用意する
2. ロードマップを示す
3. 数字をドレスアップする
4. 小道具を上手に使う
5. ステージを共有する
6. ビジュアルなスライドをつくる
7. うっそー!な瞬間を演出する
第3幕 仕上げと練習を行う
シーン14. 存在感の出し方を身につける
###movie Macワールド2003
どのような言葉で説明するのかはもちろん大事だが、そのしゃべり方も同じくらい大事である。
→それぞれの部分で一番大事な部分を特に強くしゃべるのだ
ミスターノートカード
↑
ジグマン
ジョブズ
↓
メモを見ることもなければ、即興のジョークも上手に飛ばす
全身で伝える3つのテクニック
アイコンタクト
開いた姿勢
手をよく使う
アイコンタクト
ジョブズをはじめとした優れたコミュニケーターは、聴衆と視線を合わせることがとても多い。
スライドやメモを読むこともめったにない
ジョブズもメモを使わないわけではなく、デモのときは見えないところにメモを用意していることが多い
AppleのKeynote
プロジェクターがわにスライドを示した状態でスピーカーがノートを見られる機能がある
↓ただし
ジョブズの場合、読んでいてもそうだと、わからない
↓
ほぼ常に聴衆とのアイコンタクトを保つから。
ほとんどのプレゼンターはスライドに書いた文字を読むことに時間を費やし過ぎる
ジョブズが、しっかりとアイコンタクトをとれるのは、何週間も前からプレゼンテーションの練習をしているから。
スライドがビジュアルだから。
→スライドをビジュアルにすると、情報はスピーカーが聴衆に伝えなくてはならなくなる
296
開いた姿勢
ジョブズはめったに腕組みをしないし、演台の後ろにたつことをしない
↓
姿勢が常に開いている
↓
自分と聴衆の間に何もないことを意味する
アイコンタクトが長く続くことはまずない
手ぶり
ジョブズはさまざまな仕草でしゃべりを補強する
両手は体の両脇にたらすべきだ、は聴衆をがっちりとつかみたければ絶対にやってはならないこと
大事なポイントは手の動きで強調する
→ロボットのような動きになっていないか、やりすぎていないかチェックする
しゃべりのスタイルを考える
ジョブズは仕草と同時に声も活用する
興奮を生む要素
コンテンツ
デモ
スライド
→ひとつにまとめるのが、ジョブズのしゃべり
スライドが、どんなにすごくてもしゃべり方がまずければどうにもならない
しゃべりで大事なのは
しゃべるスピード
間
声の大きさ
CEOか伝道者か
シスコ、CEO、ジョン・チェンバース
抑揚
ジョブズは声の大きさを上げたり下げたりして調子に変化をつける
###movie iPhoneを発表した2007
間
ドラマチックな演出には間が不可欠である
ジョブズは先を急がない
→プレゼンテーションにあちこちで一息つかせる
→大事な瞬間では数秒もじっとだまり、それが聴衆に染み渡るのを待つ
音量
ジョブズは話を盛り上げるため、声の大きさも調整する
スピード
デモのときは普通のスピードでしゃべることが多いが聴衆に覚えてほしいヘッドラインやキーメッセージはとてもゆっくりしたスピードでしゃべる。
###movie iPodを発表したときのしゃべり方
自分がなりたいリーダーと同じように行動する
[]非言語コミュニケーション
↓会話でもっとも大きな効果を発揮させるのは言語以外の部分
スティーブ・ジョブズが、ひとをしびれさすほどのコミュニケーターであるのは、声と仕草をつかって全身で表現するからだ
ビューラー?ビューラー?
単調で退屈なしゃべり方のいい例
1986、映画
[]フェリスはある朝、突然に
→ベン・スタインが演じた経済学の教師
→出席をとるシーン
ディレクターズノート
1. 体が発するメッセージに注意を払う。アイコンタクトを保つ、開いた姿勢をとる、必要に応じて身ぶり手ぶりも活用する。思いきって手を使うこと。仕草というのは複雑な考え方を反映するもので、適切な仕草は自信の表れだと感じられることが研究によって確認されている
2. 抑揚をつける、声を大きくしたり小さくしたりする、しゃべるスピードを変えるなどして、しゃべり方に変化をつける。間によってコンテンツに一息つかせることも大事である。上手な間ほど話を盛り上げてくれるものはない。
3. 自分がしゃべっているところを録画して見る。体が発するメッセージを感じ、しゃべり方を確認するのだ。プレゼンテーションのスキルを高めるには、ビデオで自分の姿をみるのが一番である。
シーン15. 簡単そうに見せる
練習というのは上手になったらするものではない。練習するから上手になるのだ。
→マルコム・ブラッドウェル
ジョブズは何時間も真剣に練習する
ジョブズのようになりたかったら、プレゼンテーションの隅から隅まで練習する時間を確保することだ
縁の下の力持ち
ジョブズは基調講演の何週間もまえから準備をはじめ、しゃべる予定の製品や技術について勉強していく
スティーブ・ジョブズは、自分にも他人にも容赦なく最高を求める
ジョブズは卓越性と質を一途に追い求める。ちょっと異常なほどに。
スティーブ・ジョブズ、マイケル・ジョーダン、ウィンストン・チャーチルの共通点
意識的に練習していること
↓
なんとなく同じ目標を設定し、他人から意見を聞き、長期的によくなるほうへ進もうと努力を続ける
ひとつひとつのスキルを繰り返し繰り返し、何年も何年も練習するのだ
[]しくじるわけにはいかない
→言うは易く行うは難しである。練習は必ず必要。自然な話し方にしたいならなおさらだ。
ジョブズと同じように話すことは誰にでも可能
↓だが
練習が必要。
習得には1万時間が必要
生まれながらの達人などいない
→スティーブ・ジョブズが傑出したプレゼンターなのは努力したからだ。
頂点に立つ人、努力が他人より多いという程度でもずっと多いという程度でもない。圧倒的に多いのだ。
2万5000ドルをどぶに捨てる
スライドがどんなに素晴らしくても、しゃべる練習をしなくては聴衆に強い印象を与えることはできない
プレゼンテーションにお金と時間を費やすのなら、練習して練習して、さらに練習するのがプレゼンターの務め
ビデオは友だち
ビデオを使ったトレーニングのヒント自分の姿をテレビで見るのはいやなものだが、絶対に必要なことである。
ビデオで注目すること
1. アイコンタクト
→内容はすべて記憶しておく
ただし、メモを完全になくせということは言っていない。聴衆から見えないようにはする。
2. ボディーランゲージ
→ボディーランゲージとしゃべり方で聞き手の印象が決まる
3. つなぎの言葉
→聞き苦しいクセを直すためには、自分がしゃべっているところを自分でみることだ
4. しゃべり方
→聴衆の注意を引きつけるように、音量と抑揚に変化をつける
スピードにも変化をつける
5. エネルギー
快適な範囲から飛び出す
ほとんどの人はエネルギーレベルをあげたほうがいい
↓適切なレベルにコントロールするには
10段階のエネルギースケールを考えるといい
↓練習方法
いつも通りの感じでプレゼンテーションを録画して確認する
→できれば他の人と一緒に
→そして、10段階のエネルギースケールで言ったら何番目だろうと考えてみる
↓もう一度、プレゼンテーションを録画
今度は快適な範囲から飛び出してみること、大げさにやる。
声を大きくする、仕草を大きくする、思いっきりニッコリする、ここまでやったらみっともないと思うところまでやってみる
キャロライン・ケネディのえー、そのー
次の手が多いと、他人への影響力が低下することが多い
つなぎの言葉をなくすために役立つ方法
1. 意見を求める
2. グラスをはじく
3. 自分の姿を録画し、ほかの人と一緒に確認する
5ステップで即興のコメントを実現する
バケツ方式
1. たずねられる可能性の高い質問をリストアップする
2. 想定した質問をバケツにいれる
→入れ物となるカテゴリーを考えてバケツを用意する
3. カテゴリーに対するベストな回答を準備する
→どのようなたずね方をされても使える形にしておくこと
4. 質問をよく聞いてキーワードを探す
5. 質問者の目を見ながら、自信を持って回答する
あがりの特効薬
壇上であがらないためには、しっかり準備するのが一番である。
↓
何を言うのか、いつ言うのか、どのように言うのか体で覚えてしまうほどに。
↓
ふと不安になることもあるだろうが、体に染み込ませるのほどの練習をしてきたという自信が支えてくれるはずだ。
ディレクターズノート
1. 1に練習、2に練習、3、4がなくて5に練習。どんなことでも、大丈夫だと思わないこと。スライドを1枚1枚、デモを一つ一つ、キーメッセージを一つ一つ、確認する。何を言うのか、いつ言うのか、どのように言うのかを体が覚えてしまうほどに練習するのだ。
2. 自分のプレゼンテーションを録画する。何万円かを投じてカムレコーダーを購入し、自分を録画してみる。プレゼンテーションの全部を録画する必要はない。最初の5分間だけで必要な情報は得られる。録画を確認し、聞き手の注意をそらせるボディーランゲージや口癖、つなぎの言葉がないか探す。できれば、他の人にみてもらったほうがいい。
3. 厳しい質問への対応はバケツ方式で用意する。7種類もカテゴリーを用意すれば、ほとんどの質問に対応できるはずだ。
シーン16. 目的にあった服装をする
ジョブズは銀行にはスーツを着ていき、会社にはジーンズでいく。
↓マット・エヴァーズマン
リーダーたるもの、他の人より少しだけいい服を着るべきだ
ディレクターズノート
1. 今の立場でなく、こうなりたいと願うリーダーと同じような服装を選ぶ。優れたリーダーは、他の人より少しだけよい服を着る。ジョブズでさえ、銀行に融資を申し込むときは高価なスーツを着ていったのだ。
2. 場の文化に即した服を着る。黒いタートル、ブルージーンズ、スニーカーはスティーブ・ジョブズだから許される。現状の打破がジョブズブランドの中心だからだ。
3. 服装で反骨を示すなら、裕福な反骨者とすること。ジョブズはセントクロイのタートルを着ている。単なる黒いタートルにみえるが、実は相当に高いものなのだ。
シーン17 台本を捨てる
プレゼンターは「スライデュメント」を作ってしまうことが多い。スライドの形をしているが、その実態はドキュメント、つまり文章なのだ。平凡なプレゼンターはスライデュメントを杖として使い、そこに書かれた言葉をそのまま読む。投影されたスライドを読むため、聴衆に背中を向けてしまうことさえ多い。台本はもちろんジョブスも用意している。ほとんどが頭の中に入っているだけだ。
↓
ジョブズのスライドはビジュアルで、しゃべるべき内容のヒントを示すプロンプターの役割を果たす。1枚のスライドには、キーとなる・ならないにかかわらず、アイデアがひとつだけ描かれている。
↓
Mac World 2008でジョブズが使ったスライドには 1 枚 1 テーマしか書かれていない
5ステップで台本を捨てる
1.パワーポイントのノートにしゃべる内容を文章で書く
2. 1で書いた台本のキーワードをハイライトするかアンダーラインをひいてから、プレゼンテーションの練習をする
3.キーワードだけを残して台本を削除する
→実際にプレゼンテーションを行うときにメモがあったほうが安心できるなら、消さなくてもいい。
4.スライドごとに1つのキーアイデアを頭にたたきこむ
5.メモなし、スライドのみをプロンプターとしてプレゼンテーション全体を練習する。
何百万人もの人に感銘を与えるジョエル・オスティーン
ヒューストン、レイクウッド教会の神父
本気で準備を行う
メモを活用、しかし、読みはしない。ちらりと確認する程度。
↓
開いた姿勢で聴衆とアイコンタクトできる
マップ
プレゼンテーションで普通の会話をするためにはしっかりと練習する必要がある
ディレクターズノート
1. 基本的にメモは使わない。使うのは、デモのように何かを順番にしなければならない場合に留める
2. どうしてもメモが必要なときは、一枚に3点から4点を大きなフォントで箇条書きにする。メモのカードはスライド毎に作成する。プレゼンテーションソフトのKeynoteやPowerPointに用意されたスピーカーノートを使う場合も、3点から4点の箇条書きに留める。ひとつに絞れればその方がよい
3. スライドの映像をヒントとして、主なメッセージを1スライド1テーマという形ではなしていく。1スライド1テーマ、これが大事だ
シーン18. 楽しむ
並のプレゼンターとジョブズなど達人の違いは、デモが予定通りに進まないとき、自信をもって冷静に対応できるかどうか
小さなことは気に病まない
何があってもジョブズはステージを乱さない。問題があることをさらっと認めて話を続け自分も大いに楽しむのだ。
どれほど周到に準備しても、計画通りにいかないことはある。これを失敗と表現していない点に注意してほしい。
↓
失敗とは、起きてしまった問題にあなたが注目を集めてしまったり、問題が起きた結果、あなたがプレゼンテーション全体を台無しにしてしまったりした場合をいう
これこそインフォテインメントだ!
聞き手は情報を得ると同時に楽しみたいと思っているのに、それを忘れてしまうビジネスコミュニケーターが多い。
仕事を楽しむリチャード
リチャード・ブランソンの言葉
ディレクターズノート
1. プレゼンテーションをインフォテインメントだと考える。聞き手は学びと娯楽、両方を求めている。自分も楽しもう。そうすれば端々に違いが生まれるだろう。
2. 失敗してもあやまらないこと。問題に注目を集めていいことはない。うまくいかないことがあったら、さらっとみとめ、にっこり笑って次へ進もう。自分にしか分からないミスだと思ったら、そのままふれずにおく。
3. プレゼンテーションに対する姿勢を変える。計画通りにいかないことがあったても、自分がプレゼンテーション全体を台無しにしない限り失敗ではない。全体を意識して、小さなことを気に病まない。そして自分も楽しむこと。
アンコール 最後にもうひとつ
聴衆を落ち着かない気分に保つジョブズ
→プレゼンテーションの最後に、もうひとつだけと、よくやるのもそう。
スタンフォード大学のウェブサイトで観れる動画
3点ルール
首句反復、強調の方法
→同じ表現を文頭に繰り返すやり方
↑ジョブズのビジネスリーダーとして、コミュニケーターとしての成功の秘密を語った
大好きなことをする。
挫折をチャンスと考える。
ただひたすらに上を目指す。
訳者あとがき
ジョブズのプレゼンテーションは身につけることが可能。
誰も思いつかなかった世界一のアイデアを思いついても、周りを説得できなければ意味がない。
:事業仕分けのやり取りを見て以前自分もこれは強く思った。
訳者の独断と偏見で本書の使い方
・最初は読んで楽しむ
・自分のプレゼンテーションに応用することを考えつつ、著者の分析に耳を傾けて読む。
→プレゼンテーションの動画もなるべく観よう。
・最後にプレゼンテーションへの応用。
→プレゼンテーションの機会には本書のシーン1~18まで章末に纏められているポイントを見ながら準備を進める。
→時間に余裕があるなら、本書のすべての章を読み返す
最後の段階を繰り返し、体にプレゼンテーションの内容を刷り込ませる必要がある。
・最後にもうひとつ、プレゼンテーションというとスライドをつかってしゃべることを想像するが、それは狭い意味のプレゼンテーションだと知ること。
→広くとらえれば誰かを説得したいと思って話をするとき、すべてがプレゼンテーションとなる。
解説 外村仁
コンサルティング会社とアップルでまなんだこと
プレゼンテーションかくあるべし
1. 自分のいいたいことが伝わり、共感してもらえなければ、そもそもプレゼンテーションする価値はない。(ベイン・アンドレ・カンパニーからの学び)
2. アップルからのまなび
なぜたくさんのいいプレゼンテーションを見ることが重要なのか
スポーツのイメージトレーニングにも似る
→目標となるイメージをより具体的に持っている人の方が、同じ努力でより早く、より高みに昇れる
なぜ米国のアップル社員はプレゼンテーションのレベルが高かったのか
・アメリカで育つと自然にトレーニングされている
→ Shall and Tell
・passion
→もしpassionをもてない仕事に関するプレゼンテーションを作り続けているとしたら本当に気の毒というほかない
なぜ紙と鉛筆で始めるべきなのか?
コンピューターで清書すると内容が弱くても説得力がえるように見えてしまうから。
なぜシンプルさが重要なのか?
大事なことを伝えることこそが重要だから
↓
引き算する勇気を持つことが重要
愚直であれ
一番大事なことは練習
8/16 10:14 読了
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