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エンジニアに必要な条件のまとめ|エンジニアとしての生き方 IT技術者たちよ、世界へ出よう!より

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photo by Seattle Municipal Archives

このエントリーをはてなブックマークに追加エンジニアとしての生き方  IT技術者たちよ、世界へ出よう! (インプレス選書)

本著には、日本のソフトウェアエンジニア(以降、エンジニアと略す)を取り巻く環境と、エンジニアのあるべき姿が書かれており大変読み応えがある。
日本で働くエンジニアには是非読んでもらいたい一冊である。

以降、私が本著から学んだことを書いていこう!

エンジニアとして生きる醍醐味は、本著、”おわりに”に書いてあるとおり

世界の人のライフスタイルを変える大仕事をすることも可能

この分野の先駆者たり続ける努力
視野を広げる努力を怠ってはならない
日本の企業や大学だけでなく、留学や国外の企業も考える

ますます面白くなるのは明らか

ひとつだけはっきりした未来
→これからはますますソフトウェアが重要になり、いろいろな業界でソフトウェア技術者が重要な役目を果たすようになる。

であることだと私は思う。

私が本著から学んだエンジニアとして生きるために必要な条件をまとめると以下のようになった。

1. 地頭(フェルミ推定)力

フェルミ推定 - Wikipedia

フェルミ推定
フェルミ推定(-すいてい、Fermiestimate)とは、実際に調査するのが難しいようなとらえどころのない量を、いくつかの手掛かりを元に論理的に推論し、短時間で概算すること。オーダーエスティメーションともいわれる。
その際の問いかけのほうをフェルミ問題(-もんだい、Fermi problem/Fermi question)と呼ぶことがある。名前は物理学者のエンリコ・フェルミに由来する。フェルミはこの手の概算を得意としていた。
フェルミ推定はコンサルティング会社や外資系企業などの面接試験で用いられることがあるほか、欧米では学校教育で科学的な思考力を養成するために用いられることもある[1]。
フェルミ推定という語句が日本に入ってきたのは、『広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由―フェルミのパラドックス』(スティーヴン・ウェッブ著、松浦俊輔訳、青土社、2004年、ISBN 978-4791761265)が最初だろうと細谷功は述べている[2]。ただしこのような考え方自体は、理工学部では講義などで教えられていた。


本著や、「実力大競争時代の「超」勉強法」の読書メモ - #garagekidztweetz でも言っているとおりネットの普及により、知識の価値はさがったことに疑問の余地はない。これから(現時点でももちろん)、我々に求められているのは、いかにその知識を活用し、問題解決に活かすことができるかということなのだ。

2. 好奇心

とは、いいつつも、世の中は日進月歩で進歩しつづけている。知識の価値はさがったといえど、その知識を得ることを怠ってはいけない。また、本著にもそれは書いてあるが、エンジニアにとっての知識とは、実際に手を動かすことによって得られるものであると私は思う。常に新しい技術を追い続け、業界のトップノッチたらん努力を怠ってはならない。そして、それを助けるのは、あくなき好奇心。それにしくものはないのではなかろうか。
プログラマ定年説 - Wikipedia

プログラマ定年説
プログラミング技術は進歩が激しく、技術の陳腐化も著しいため、常に新しい技術に目を向け習得していくバイタリティや、場合によっては永年の努力によって培ってきた技術を捨て去る柔軟性が必要である。また、年功序列的賃金体系のもとでは、高年齢のプログラマはコストが高すぎると考える企業がある(特にプログラミングを単純作業と考える企業に多い)。俗にIT土方とも呼ばれデスマーチとなった場合は徹夜が続いたり体力が必要となってくる。そのため、プログラマとしての限界は30〜35歳前後であるという説が存在した。これは「プログラマ35(30)歳定年説」と呼ばれる。現在では経験豊かなプログラマにも一定の需要があり、プログラマ定年説はもはや過去のものとなっているが、コストの観点からは、一定年齢に至ったプログラマに、より単価の高いシステムエンジニアや営業へ転向がすすめられることがある(参考:SEと記者,どちらが短命?、36歳になって思う「プログラマ35歳定年説」)。
なお、NT開発者で知られるマイクロソフトのデヴィッド・カトラーは60歳超えてもソースコードを自ら記述しており実例からもアメリカにおいては35歳定年説は否定されている。ただし、パソコン黎明期といわれた1980年代のアメリカにおいては、30歳までに巨万の富を稼ぎ、そのまま引退する事例も多い。(HyperCard の開発者ビル・アトキンソンなど)対して、日本では、長時間労働、下流工程での賃金の頭打ちなどにより35歳定年説がささやかれている


エンジニアの35歳定年説などというのは、私から言わせれば、あたらしい技術および知識を追い続けることをあきらめた好奇心のうすいエンジニアもどきたちの言い訳にすぎないと思っている。

3. 英語

英語が必要であることにも疑いの余地はない。
私たち、日本のエンジニアがより自身を高め、世界で活躍するためには、コミュニケーションの手段として英語は必要不可欠である。私も普段、海外出身のエンジニアと仕事をすることがあるが、彼らは日本人のエンジニアよりもはるかに優秀である(優秀だからこそ採用されているということもあるが)。頭がよいというだけでなく、ユーモアがあり、そして思いやりがある。海外のエンジニアと仕事をすることで、大変いい刺激をうけている実感がある。

4. ビジネスナレッジ

エンジニアリングができて、ビジネスナレッジがあれば、まさに鬼に金棒だろう。
中島氏の MBA 取得の動機、取得までの課程が本著には書かれているが、私は大変感銘した。
どんなに技術が高くても、顧客視点を欠いたスペック偏重の物事の考え方では、ユーザに楽しさを伝えることはできない。MBA の取得がその答えを与えるものでは必ずしもないが、エンジニアも技術本以外の本を読み、エンジニアリング以外の視野の幅を広げるべきという著者の言い分は至極最もであると私は思う。

冒頭にも書いたが、
本著には、日本の(ソフトウェア)エンジニアを取り巻く環境と、(ソフトウェア)エンジニアのあるべき姿が書かれており大変読み応えがある。
日本で働く(ソフトウェア)エンジニアには是非読んでもらいたい一冊である。

本著で紹介されていた書籍

明日を支配するもの―21世紀のマネジメント革命プログラミング言語C 第2版 ANSI規格準拠頭の体操〈第1集〉パズル・クイズで脳ミソを鍛えよう (光文社知恵の森文庫)古典力学の形成―ニュートンからラグランジュへEQリーダーシップ 成功する人の「こころの知能指数」の活かし方イノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)キャズム

以降は、私がとった本著の読書メモ。

※メモなので、私にしかわからない書き方をしている点があるところはご容赦いただきたい。

2011/05/18 12:31:43 エンジニアとしての生き方

はじめに

若い人はすぐ辞める?
→そんなことはない
→1番の問題はそんな若い人たちを雇う企業と経営者。過去の成功体験にしがみついて旧態依然とした体質のままの大企業 etc...
→そんな日本企業に若い人たちが一生を捧げる気になれないのは当然。
本書、日本社会を包む閉塞感のためにいく先を見失っている若い人に対するメッセージ。
10-20年後の自分の生活レベルを決めるのは自分自身である。

プロローグ

Windows95 誕生前夜の話
発想の180度転換
Windows95で動かないソフトがあれば、動くように書き換えてしまうという、ウルトラC
2011/05/18 12:38:06 30 まで。

2011/05/19 11:48:37 エンジニアとしての生き方

第1章 世界を舞台に働いてみないか?

人生を変えた小さなベンチャー企業への転身

レールに乗ったまま定年まで保証された道を歩くよりも、将来になんの保証もないけど、自分が参加することによりその会社の将来に大きな影響を与えることのできそうな外資系のベンチャー企業の方が魅力的に見えた

失われた20年、ピンチかチャンスかは自分次第

こんな時代だからこそ、自分がやりたいこと・目指すところを定めた上でそれに向けたキャリアパスを考えながら、職場を選び、自分への投資を積み重ねていく必要がある

成熟期に入って動脈硬化を起こした日本経済

日本の問題の根底
→戦後の高度成長経済の終焉
→国民の生活水準の向上と円高と少子化の結果、安い労働力に頼った成長戦略はとれなくなった
→経営サイド側に逃げ切りメンタリティーが蔓延
→さらに、雇用確保のためには大企業を潰してはいけない、大企業はよほどのことがなければ従業員を解雇してはいけないという日本政府の政策
→日本は動脈硬化に。

優秀な人材は、どんな時代にも必要とされる

低成長に陥った日本を嘆く必要はない。日本全体をみたらこんな状況下でも活路を見出している企業はある
安い労働力成長戦略を海外に見出す企業
企業になくてはならないのは、優秀な人材
頭のよい
やる気のある
貪欲なまでに成功を求める
新しい価値を生み出す
国際視野のある
###活躍の場をちゃんと選び、自身の価値を高め続ける必要性がある

自分の活かせる場所はどこにある?

一流の大学に入って、一部上場の大企業に就職すれば一生安心という考えは捨てる
年功序列、終身雇用は終焉。むしろそれは、企業の成長の阻害要因にすらなってきている
###中国・インドなどのアジア諸国が高度成長期に入り、その過程で誕生するアジアの企業、もしくはそれを巧みに利用したグローバル・ビジネスを作り出すことのできる(アジア以外の)企業が世界経済の主役となる

大学4年間は自分への投資の時期と考える

企業に必要なのは即戦力

10、20年後の自分をイメージして就職・転職先を選ぶ

###就職先、転職先をゴールと思わない。それは通過点に過ぎない。
###そして、就職したあとも、つねに会社の上司や経営陣を厳しい目で評価し続け、問題点があれば、遠慮なく堂々と指摘する。それできいてくれなければ、そんな会社を見放して転職するくらいの気構えは必要

会社人間ではなく、真に価値ある人材になろう

生涯に転職する機会が数回あると考える
ライバル会社もふくめて、幅広いネットワークを築いておく。どこにどんな人材がいて、どの企業の経営陣がしっかりしたビジョンを持っているか常に把握しておく
###→海外でのカンファレンスはよい機会

第2章 日本のエンジニアは大丈夫か?

2-1 ITゼネコンの副作用

なぜ日本のソフトウェアが世界で通用しないのか

日本のソフトウェアエンジニアの境遇が悪すぎること

そもそもの成り立ちが違う日本のソフトウェア業界
米国の場合:ベンチャー主導で成長した産業

起業家本人たちが、自己資金で会社を立ち上げ、少し軌道にのったらベンチャーキャピタルから資金を集めて企業を大きくしていく
政府の役割は創業者利益への税率を低くし、起業家精神を刺激したり、巨大な企業が既得権やマーケットシェアを利用してベンチャー企業の市場への進出を妨害しないように監視すること
ベンチャー企業は、利益率の高い知識集約型ビジネスを選ぶ
→投資家に投資してもらう為に。
逆にビジネスを大きくするためには人もたくさん雇わなければならない労働集約型ビジネスには見向きもしてくれない
ソフトウェアエンジニアは、球団経営における野球選手のようなもの
ストックオプションなどを駆使した魅力的な雇用や、スポーツ施設、レストラン、広い個室などの心地よい労働環境を提供して彼らの生産効率をあげることがビジネスを経営する上でもっとも大切なことである
ただし、優秀でなければすぐに解雇される本当の実力社会。

日本の場合:官僚主義で作られた産業
建設業界のような構造をもつ日本のソフトウェア業界

ITゼネコンビジネスモデル
→プライムベンダーと呼ばれる巨大なIT企業が官庁や特殊法人から大規模な開発を受注し、実際のプログラミングは下請け中小に丸投げ。
その副作用
1. 労働集約型のビジネスモデル
人月コストに適当な利益率を上乗せしたものを対価として請求
→横並び調達式ゆえに
2. ウォーターフォール型のソフトウェア開発
1番の問題点はやたらと人手と時間がかかること
3. IT関連企業の海外での競争力の低下
4. ベンチャー企業を立ち上げにくい環境
ITゼネコン数社を頂点においたピラミッド型の日本ゆえに、ビジネス向けのビジネスが難しい
5. ソフトウェアエンジニアの地位の低下
キツイ・キビシイ・カエレナイ
エンジニアの派遣という仕組みがそれに拍車をかけた

ソフトウェアはアートだ

日本のITの中で経営陣がきちんとソフトウェアエンジニアの価値を認めているのが、ゲームや携帯コンテンツの業界
:全くその通り
伸び盛りの会社は少数精鋭でのアジャイルな開発スタイル(設計と開発を分離せずに、少数精鋭で短期間に開発すること)の重要性をちゃんと理解
###ソフトウェアの開発は規模に比例してたくさんの資材や人手が必要になるビルやダムの建設とは違う
ワールドシリーズで優勝できるチームが作れないのと同じくよいソフトウェアをつくるのに必要なのは人月ではなく、優秀な頭脳。
ソフトウェアを大量生産しようというソフトウェア工場という考えは幻想である
ソフトウェアエンジニアはスポーツ選手であり、アーチスト
ソフトウェアによる差別化を武器とする企業において、優秀なエンジニアをいかに雇用し、その人が最大限の力を発揮できるような環境を与えることが経営者の1番重要な責任。
###人材を軽視する企業にはよい人材はこない
若いエンジニアは早い段階での英語習得をすすめている
2011/05/19 12:40:03 54 まで

2011/05/20 11:40:51 エンジニアとしての生き方

下請け任せでは、絶対にアップルには勝てない

問題の根底
→本来ならば知識集約型産業として成長すべきだった日本のIT産業を、道路工事やビルの建築と同じように労働集約型産業に育ててしまった一点
この弊害はIT産業にとどまっていればよかったが、それが携帯メーカーや家電メーカーにまで普及してしまったから始末が悪い
社内の人間は仕様だけを書き、コーディングは下請けに任せるなどというソフトウェアの作り方では絶対にアップルには勝てない

ソフトウェアの仕様書は料理のレシピに似ている

下流のプログラマーの収入が低くなる弊害
→プライムベンダーが海外に仕事を発注できることを理由に激しく値切りする
どんなに優秀なエンジニアでもプログラムを自分自身でかかないでよい詳細設計をつくることは決してできないという絶対法則
実際にプログラムを書き始めてから初めて見えてくることはたくさんある
→それを元に柔軟に設計を変更しながらプログラムを書き進める
→###作っているプログラムが予定通りに動き始めてやっと設計は完成に近づく
###ただし、この作り方で作ったソースコードはきたなくなってしまうケースが多い。この段階で出来上がったプログラムの読みやすさ・メンテナンスのし易さを重視して大幅に書き直す
世界をまたにかけている米の会社ではこの法則に則ってアーキテクト自らがプログラムを書いている
自分がプログラムを書かない上流のエンジニアが詳細設計書をつくり、下流のエンジニアがコーディングをするという工程そのものが根本的に間違っている
階層構造化されたエンタープライズ系のエンジニアたちよりは、
オープンソース系の設計からコーディングまで全部自分でやるエンジニアの方がずっと元気がある
###シェフがレシピだけ書いているレストランには行きたくない、ましてや自分で料理もしたことのないシェフが書いたレシピを元に作った料理が美味しいわけがない

システム・エンジニアはメニューないし、レストランのウェイター

SEの解釈
→メニューから料理を選んでもらう通常のレストランではなく、客の注文なら何でもつくる個別注文のレストランのウェイター
→客は必ずしも料理に詳しくはないため、無理を言ってくる客もいる
→優秀なウェイターになると客の好みや健康状態、キッチンにいる料理人の得意料理、かかる時間、食材のコスト、全てが頭に入っているからレストランは人で溢れ、いつも満足げな客でいっぱい。
それがどう道を踏み外したか
ウェイターがなにを食べたいかキッチンに伝えるだけでなくレシピも書くというルールが導入された
→料理人の不足はバイトやパートで補った
→ウェイターはキッチンに立ったことがないからどうもおかしなレシピをかく
→腕のいい料理人ほどやめる、キッチンはレシピがないと料理のつくれない素人だらけ
→危機的な状態だが、オーナーは人件費が少ないとお喜び。働く人たちは低賃金で長時間労働

フラット化に取り残される

英語が話せることは必須
日本特有の特徴は足かせになる
優秀な人ほどベンチャー企業を興したり海外に移住、外資系に就職

官僚たちの夏とガラパゴスの夏

なぜ戦後の日本はあれだけ急激に成長できたのかという視点からだけでなく、その同じ日本でなぜガラパゴス携帯ができてしまったのかという視点で見る
そもそも官僚主導の産業政策が今の時代に合わなくなってきている
すくなくともアナログ方式からデジタル方式に移行した2Gケータイの時代に霞が関主導で、海外携帯メーカーに席巻される事を嫌い、あえて日本独自の方式を採用して国内の携帯産業を守ろうとした事は歴然とした事実

2-2 大学生に勉強させない仕組み

青田買いと青田刈り

青田買い
→まだ穂がちゃんと実っていない段階で米の買い付けを約束
青田刈り
→食糧難の時に稲が実るのを待てずに穂が青いうちに食べてしまうこと
現状の就職戦線では、青田刈りが起きている
[ ]明日を支配するもの ドラッカー 明日を支配するもの―21世紀のマネジメント革命
→エンジニア30歳定年説がどんなにアホな話がわかる

2-3 新興国を見下していると痛い目にあう

単なる低コストの外注先ではなくなりつつあるインドのIT産業

Infosys

2-4 かつての必勝パターンが通用しなくなっている

もし日本の企業がiPhoneを発売していたら…

仮想の広告
ユーザーにとっての使い心地や製品としての完成度よりも個別の性能が他社と比べてどのくらい揃っているか優れているかというカタログスペックを重視した消費者不在のものづくりを揶揄したもの
→フルブラウザとかユビキタスなどの消費者には理解が難しい言葉をずらずら並べ技術的な優位性ばかりを訴える
###ユーザーにどんな体験をして欲しいかをまず第一に考えるように意識を切り替える必要性がある
ソニーのCoCoon
問題は、尖った商品であるCoCoonを本気で育てて新しい市場をつくることよりも、確実に売れるすご録をカタログスペック頼りで売った経営陣の経営判断

Less is more なものづくりと合議制

機能つきすぎてわけわからんが起こる理由
→既存機能に上乗せする企画は通すのが簡単だし、保身を考えた場合にリスクが少ないから
こういった罠にはまらないためには、色々とすべきこと・してはいけないことがあるが、###合議制ではものはつくれないという法則
37signals: Web-based collaboration apps for small business



[ ]37signals
→企画に関わる人の数を削って魂があるものをつくれ
###理想的には、映画監督や建物のアーキテクトのようにデザインに対して全権を委ねられる人を選び出し、その人にかけたものづくりをするしかない
→責任の所在を曖昧にすることに最適化された日本には難しい

誰のための携帯電話か?キャリアの顔色を伺いながらものづくりをするのではなく消費者のことを考える

2011/05/20 12:38:08 85 まで。

2011/05/23 11:45:49 エンジニアとしての生き方

とある家電メーカーでの会話:クラウドテレビ編

顧客視点のまったくない会話
Android搭載のボタン一つでウィジェットが飛び出す、自称クラウドテレビ

新技術の勉強を人任せにして、正しい経営判断はできない

この業界にいる限り、日進月歩の技術の勉強をしては、誰もいない領域に踏み出して、失敗を繰り返しながらちょっとづつそれを前に進めるとあうことを繰り返していくしかない
すくなくとも自分が執行役員の間はなんとか会社が存続してくれればあとの問題は後継者に任せられるという当事者意識の欠如した状態にあることが一番の問題

2-5 金儲けは悪なのか

技術者にも必要なもうける決意

開発部門が最初から製造コストを意識した製造プロセスを設計するのが海外メーカー
→技術者が積極的に儲ける決意をもってものづくりをしている点が海外半導体メーカーの高い収益率を支える

日本の研究職は聖職のままでなければならないのか?

日本組織の根本的な悪は
・金儲けは悪
・研究職は聖職
という日本独特のカルチャー
若いソフトウェア・エンジニアが金になる研究をする場が存在しない
for profit な開発研究所のようなものを設立してしまうなどこんな状況を打破するためになにができるかを考える

第3章 勝てば官軍、負ければガラパゴス

元々は肯定的な意味だったガラパゴス

携帯電話が海外と比べて異常なスピードで進化する様をガラパゴス状態と呼んだ
今の日本の企業の問題は、日本独自のものを作ってきたことに起因するのではなく、自分がつくったものを世界市場で成功させたり、自分が決めた仕様をデファクト・スタンダードにするのが下手な点にある
とにかく大切なことは、積極的に開発投資して、自分がイノベーションを起こす側に回ること
ガラパゴス世界を制すを目指す
→結局のところ、独自であろうとなかろうと、
世界で通用する製品をつくらなければダメ

日本に必要なのは企業の新陳代謝と優秀な人材の有効活用

そもそもこの狭い国のなかで数者が横並びで同じようなものを作っていることに無理がある
→優秀な人材をどんな分野に活用してどこで勝負をするか?
だめな会社や経営陣にはさっさと退場してもらうという文化の米

一方日本企業の新陳代謝は遅い
日本の高度成長を支えてきた保護主義が、逆に日本の企業から国際競争力を奪ってしまった

新しい価値を生み出す新しい会社の誕生が必要

ガラパゴス・ケータイと政府の役割

企業の自由競争があってこそ、社会は発展するし、国民はよりよいものを安価に手に入れられるようになる
→アメリカ建国以来の理念

結果平等より、機会均等を重視
正し一概にどちらの性悪は言えない
→自由競争さ貧富の差を広げる
↓日本なりの資本主義のあり方をみつけてその枠組みのなかで亜細亜に進出しようという日本企業を税制面などで優遇するなどして日本の海外での競争力を高める

第4章 自分を変えて自由になろう

4-1まず第一に考えるべきは自分自身のキャリアパス

知的労働者には組織を移る力がある

そうしたら自分の日々の仕事と、自分の立てたキャリアパスをできるだけシンクロさせるように努力する
したの人たちがこうしたほうがよいと真剣に提案するのに耳を傾けてくれない上司はろくな上司ではない
下の人たちのキャリアパスを全く考えてくれない上司も同様。
[ ]明日を支配するもの
ドラッカー
つまるところ、フルタイムの従業員さえ、これからはボランティアのようにマネジメントしなければならない。彼らは有給ではあるが、彼らには組織を移る力がある。実際には辞められる。知識という生産手段を持っている。

企業にとっての知識労働者の重要さ

どんな機械もにんげんの脳の代替は今だできていない

ボランティアを扱うようにやりがいなどの給与以外でのモチベーションに注意を払わなければならない

少年よ大志を抱けよりも、若者よどん欲になれの方が良くないか?

そもそも資本主義というのは、
企業や個人が自己の利益を最大限にするためにする経済活動が社会全体に利益をもたらすように設計されている

利益を追求する強い欲求があってこそ、経済活動がさかんになり、それが国力につながる

資本主義社会の原動力を拝金主義として頭から否定することは資本主義そのものの否定

4-2 キャリアパスの考え方

入社時のスキルを問わない会社に就職してはいけない

[ ]伊藤陽介氏のブログ、東大MOT学生の奮闘記 IPAフォーラム2007で討論してきた
###ちゃんと大学でコンピュータ・サイエンスを学んだ学生は決して入社時のスキルを問わない会社にいくようなもったいないことをしてはならない
→逆に企業は欲しい人材を明確化しなければ逃げられる

自分がやりたいことと、会社にとって必要なことのベクトルを合わせる

[ ]梅田望夫氏のブログ 好きを貫くのはそんなに簡単ではない。意識的でなければ、好きを貫く人生なんて送れないよ

会社と自分のベクトルを揃える

短い人生、上司から言われた仕事をその必要性も理解せずに苦しみながらやり続けるような生き方はあまりにもったいないし、そもそも会社はそんな人を望んでいない

あなたもレールからはざれてみませんかというつもりもないが…。

本当にやりたいことを見つける機会は人生に何度もない。そんなパッションを感じたときには自分の直感を信じてまっしぐらに走り出すべき。
2011/05/23 12:38:11 133まで 次は 180 を目標

2011/05/25 11:47:09 エンジニアとしての生き方

5-4 エンジニアに必要な生の知性とは

原点に立ち戻って徹底的に理解する

こうすればできるより、こういう人向けに作りましたという本を読む
[ ]プログラミング言語C プログラミング言語C 第2版 ANSI規格準拠頭の体操〈第1集〉パズル・クイズで脳ミソを鍛えよう (光文社知恵の森文庫)
公式の暗記ではない、原理の理解。
→なぜそうなっているのかという好奇心の大切さ
→細かなことを軽視し、表面的なところで思考停止してしまうのはもったいない

一度もあったことのない恩師

[ ]多湖輝 頭の体操
→知的ゲームの楽しさ、規制概念に捕らわれない発想法、難しい問題に取り組む姿勢、柔軟な頭の使い方
ソフトウェアの開発効率は、開発の過程で生ずる様々な問題をいかに効率よく解決していくかにかかっている
ソフトウェアを書くためには中学生程度の数学と柔軟な頭の使い方のトレーニングをしておくこと
[ ]金貨問題

できるだけエレガントな解法を見つけてうっかりミスを減らす

ソフトウェア開発は難しい応用問題をエレガントに解くことが楽しくてたまらなかった人に向いている
プログラミングにしろ数学の問題にしろ、複雑になればなるほど、うっかりミスは生じやすい
→直感的でエレガントな解き方を見つけるべき
人間にはミスがつきものという前提に基づいて、いかにミスの生じにくいような解き方・プログラムの書き方をするか

ネットの時代には知識量・記憶力よりは適応力・応用力の方がずっと大切

###
:野口悠紀雄教授と同じ考え
[ ]縁日の金魚を再現してみた
→Flashプログラム
技術に融通の効かないエンジニアという罠
→どんな技術も二週間でマスターしてみせるというというエンジニアが一方でいる
金魚の件はアルゴリズムを覚えていたわけではない
Boids (Flocks, Herds, and Schools: a Distributed Behavioral Model)

In1986 I made a computer model of coordinated animal motion such as bird flocks and fish schools. It was based on three dimensional computational geometry of the sort normally used in computer animation or computer aided design.

[ ]flock simulationでサーチ
新しい技術を素早く習得して応用するテクニックを身につける

ネットが進めるノウハウのコモディティー化

ネット以前、他の人が簡単に手に入れることができない知識・情報を持っていることがその人の人材市場における価値を高めていた

ネット後、それらの知識はコモディティー化した

知識をどんなに多くの人間が抱え込もうとも一人が公開すれば、それだけでコモディティー化する

ネット時代のあがってなんぼ

仕事のできるできないは
→手段はどうあれ与えられた問題を解決する能力があるかどうかを問うべき
:成果主義とはそもそもこういうもの
プロ^2グラマーは社交が8割
Blogか、少なくとも作品としてのWebサイトがないと相手にすらしてもらえない

自分で考える前にググっていませんか?

コピペの弊害
[ ]古典力学の形成 ニュートンからラングラッシュへ古典力学の形成―ニュートンからラグランジュへ
自分で考える習慣もまたたいせつという戒め

頭のいい人は成功して当然なのか?

プロ^2グラマーとして一番大切な要素は常に学び続ける力
頭がよいなら
バグのないプログラムをかける人間などいない
市場が本当に必要としているものを見出すのは実はとても難しい
成功のためには頭の良さだけでなく、努力と社交力と運が必要
くらいは理解する

5-5 ブログを書こう。できれば実名で。

就職・転職活動にブログを利用すべき時代がきている

###
:ブログである必要性はない、me3.0に倣うならSNSの方がよい→とくにFacebook

就職転職に役立つブログの書き方

[ ]WSJの記事
→それに対するコメント
[ ]ブログにタグをつけてブログのテーマを明確化
[ ]About me は簡潔に、そこから履歴書をダウンロードできるようにしておく
[ ]自分にとってのホットなトピックを書く→企業からすれば、ブログにその人の仕事への情熱が溢れているような人を雇いたい
[ ]あまり個人的なことは書かない→ある程度はいいだろう。雇う側としては人となりを知ることも重要
[ ]常に洗練させておく。月三回は最低書く→もっと頻繁でいい
[ ]他のブロガーと交流する、トラックバックやコメントで。

私がブログを書くときに意識していること

[ ]とにかくわかりやすく
[ ]難しい用語を使わない
[ ]何を伝えたいか
[ ]できるだけトピックはひとつに
[ ]主張の一貫性
[ ]ひとつのエントリーに長居しない
[ ]できるだけ明るく・ポジティブに
[ ]ユーモアのある
[ ]無理せず自然にまかせて
[ ]枠に捕らわれない
糸井重里
→ボキャブラリーとはどれだけ難しい言葉を知っているかではなく、どれだけやさしい言い回し(伝わる)を知っているか

ブロガーをレンガ職人にたとえてみる

自分の頭の整理になっている
自分の頭の中の混沌としている粘土状のアイデアや考えをBlogエントリーという型に流し込んで軽く焼きをいれてブロック状のレンガにして積み上げていくような作業
###エンジニアがブログを書く意味
→普段から頭の中を整理して、人にわかりやすく説明する訓練になる

ブログを書きたいが何を書いてよいか分からないと悩んでいる人のための三冊

[ ]頭の良くなる短い短い文章術
[ ]理科系の作文技術→積読中
[ ]文章表現400字からのレッスン

5-6 ビジネスの事がわかる技術者なら最高 MBA取得記

技術とビジネスの両方がわかる人たちがいるからこそ、単なるカタログスペック頼りのものづくりに陥らず消費者が本当に必要としているものをつくる、製造コストを考慮した設計ができる、政治に巧みに動いて自社の技術をデファクトスタンダードにしてしまうなどの戦略づくりができる

ワシントン大学のエグゼクティブMBAプログラムに参加

[ ]GMAT
[ ]TOEFL

私がMBAを取得することにした10の理由

[ ]企業経営にハンデを感じた
[ ]MBA用語の徹底理解
[ ]他のエグゼクティブとのネットワーキング
[ ]UIEの起業を通して学んだことをもう一度整理
[ ]メインジョブ→エンジニア、サブジョブ→MBAは最強
[ ]これからいくつも会社をつくりたい
[ ]MBAをとれることを証明したかった
[ ]Mac book pro , Adobe CS3が学割で買える
[ ]飛行機の免許より実生活に役立ちそう
[ ]ブログのネタ
2011/05/25 12:40:26 218 まで 明日の読了を目指す

2011/05/26 11:48:09 エンジニアとしての生き方

リーダーに必要とされる感情知性 emotional intelligence

What Makes a Leader? - Harvard Business Review

WhatMakes a Leader?by Daniel Goleman
It was Daniel Goleman who first brought the term “emotional intelligence” to a wide audience with his 1995 book of that name, and it was Goleman who first applied the concept to business with his 1998 HBR article, reprinted here.


[ ]What makes a leader?
→論文
その5つの要素
→self-awareness, self-reguration,motivation,empathy,social skill
[ ]EQ リーダーシップに成功する心の知能指数の活かし方EQリーダーシップ 成功する人の「こころの知能指数」の活かし方

ジョブスの本当の偉大さは彼が引退してから分かる

企業が持つことのできる最も価値の高い差別要因はパテントとか商品・サービスそのものではなくて、そう言ったものを組織立って作り出す能力そのものにある

ジョブスが本当に偉大なCEOであれば、ジャック・ウェルチのように彼がいなくても引き続き素晴らしいデバイスを作れる組織を作ってから引退するはず

チームとは the discipline of teams

[ ]高業績チームの知恵 企業を革新する自己実現型組織「高業績チーム」の知恵―企業を革新する自己実現型組織
→チームの定義
→共通の目的と目的達成のためのいくつかの達成すべきゴールとを共有し、かつそれぞれがチームに対してどんな役割と責任を果たしていくかについて共通の認識を持ち、お互いを補完する能力をもった少人数の集まり

ゴール設定の際に意識すべき4つの点

そもそもゴール設定が必要なのは、
3年後とか5年後とかに会社が実現しようとしている大きな目標にむかって進むときに、その目標までの距離の大きさ故に方向を見失ったり自信を失わないため
→長期・中期・短期のゴール設定がそれを防ぐ
意識する点
1. ゴールは明確に定義されており、達成できたかどうかが明確に計測できなければならない
2. ゴールは会社が持つ大きな目標にとって必要不可欠なものでなければならない
3. ゴールはチャレンジングでありながら実現可能でなければならない
4. ゴールを達成するべき時期は明確に指定されていなければならない

マーケティング:smart な目標設定

S.M.A.R.T な目標設定

MBAを取得してみてわかったこと

###一度社会人になってから再び学校で勉強することの価値がはっきり見えた
→雇用が流動的な米ではむしろ当たり前

5-7 独立・起業の前に知っておくべきこと

ベンチャー企業の経営者に一番必要な能力は?

→必要なものはなんとか手に入れてしまう能力
→資金集めも同様であると
Venture Capital Blog | The P-I traces startups, venture capital and life in the Pacific Northwest technology community. - seattlepi.com

VentureCapital BlogThe P-I traces startups, venture capital and life in the Pacific Northwest technology community.

[ ]Seattle PI, Venture Blog, John Cook

Microsoft時代がいかに恵まれた状況だったかを再認識してみる

作ったテクノロジーをビジネスに結びつける難しさ
→作っていれば誰かが売ってくれる状態の恵まれていることよ

企業理念の大切さ

###起業カルチャーの大切さ

起業のときに意識すべき会社の存在理由

利益をあげて株主の利益を最大化するのは目的ではなく手段

厳しいことをストレートに言ってくれる人こそ本当の投資家

Sequoia Capital on startups and the economic downturn - Joi Ito's Web

Ithink it's important not to panic and remember that some of the best companies are made during tough time. Most of the best companies that I invested in were founded during the bottom of the last downturn. I think from an investor perspective, it's periods like there where we get to see how entrepreneurs handle tough decisions. It's also a good chance to see how investors behaving during tough times as well.

[ ]Sequoia Capitalon startups and the economic downturn
このタフな環境で生き残りたかったらこれから会社に戻ってすぐ人を減らしてサバイバルに努めろ。それができないならベンチャー企業は生き残れないし、セコイアとしても支援できない

5-8 技術書以外の本も読もう 世界わ目指すエンジニアのための推薦図書

[X]イノベーションのジレンマイノベーションのジレンマ―技術革新が巨大企業を滅ぼすとき (Harvard business school press)キャズム
[X]キャズム
[X]理科系の作文技術

おわりに

ひとつだけはっきりした未来
→これからはますますソフトウェアが重要になり、いろいろな業界でソフトウェア技術者が重要な役目を果たすようになる

ますます面白くなるのは明らか

この分野の先駆者たり続ける努力
視野を広げる努力を怠ってはならない
日本の企業や大学だけでなく、留学や国外の企業も考える

世界の人のライフスタイルを変える大仕事をすることも可能
吉田松陰の残した言葉

ビルゲイツの面接試験 付録 頭の体操

2011/05/26 12:24:47 読了