- 11:45 #bookmemo 第二章 ギムナジウムの転校生 エーリクの命題
- 11:46 #bookmemo 萩尾望都、トーマの心臓
- 11:47 #bookmemo BLの起源のひとつ、風の木の詩とともに。
- 11:49 #bookmemo 大人になる一歩手前の十三歳で、トーマは自ら死ぬ→成長を止める
- 11:51 #bookmemo 死んだトーマ、そっくりのエーリクの登場により、平穏に向かいかけた出来事をギムナジウムの生徒たちは意識せざるを得なくなる
- 11:53 #bookmemo トーマの心臓 トーマそっくりのエーリクの登場でトーマの死の真相が、ゆっくりと解き放たれ、 そこに寄宿舎のなかでの大人未満の少年たちの恋とも友情ともつかない感情が錯綜する
- 11:55 #bookmemo エーリク、大人になるこおをやめる、マリエの死を乗り越え、ユーリとの間に信頼関係をつくり、そして、ユーリとの別離で大人になっていく、という結末
- 11:56 #bookmemo トーマの心臓は、思った以上に、アトムの命題がきちんと組み込まれている
- 11:57 #bookmemo あらたな物語の中の命題を導き出す→アトムも、トーマも、それではいかにして成長しえたのかということ。
- 11:58 #bookmemo ストーリーメーカーでの語り 物語が主題とするのは、たいていの場合、人が大人になっていく過程。
- 11:59 #bookmemo 強引だが、 物語の中の最後に、少年は少しだけ大人になったとナレーションを入れるだけで物語は強制終了される。
- 12:01 #bookmemo ミルチャ・エリアーデ、現代とは通過儀礼の喪失した時代、大人という枠組みが流動化してしまった時代→大人になるという主題そのものが描きづらい時代
- 12:02 #bookmemo 物語の強制起動キー
- 12:03 #bookmemo エーリクの命題 転校生は外の世界からやってきて内側の世界の問題を顕にし、そして解決し、内側の世界を再生させ水からも成長する。
- 12:05 #bookmemo 主人公は外の世界からやってくる→内側の世界の人たちは彼らの抱える問題を直視できない→主人公は皆を問題点に直視させる→問題点は解決し主人公も同時に成長する
- 12:08 #bookmemo 創り手の立場にたっても、あるいは、読者の側からみても、転校生が来るという状況は、とりあえず何かが始まりそうな気がしてしまうことは確か。
- 12:09 #bookmemo 物語は起動させにくい→例外的に強制的に起動するキーのようなものが存在する→主人公を孤児か捨て子にしてしまう、転校生がやってくる、など。
- 12:15 #bookmemo ロトマンの議論 人間は自己の文化を唯一無二のものとしてみなしたがる
- 12:15 #bookmemo ほかでもない、どの文化モデルの構造においても境界を通過するということの不可能性が存在するという理由により、題材のもっとも典型的な構成方法は空間の境界の越境である。題材の図式は、世界の構成との戦いとして生じる。
- 12:18 #bookmemo 内部⇔外部 自分の部族⇔よその部族 受戒した人⇔俗人 文化⇔野蛮 インテリ⇔民衆 統一的宇宙⇔混沌
- 12:20 #bookmemo ようするに作中に、内側の価値を体現するもの、外側の価値を体現するものが必要ということ
- 12:21 #bookmemo 山口昌男 内側にも外側にも属さず、外側から内側に平気で侵入する者をアフリカの神話に見られるトリックスターに見いだす
- 12:24 #bookmemo トリックスターの定義 インディアン文化では、トリックスターというのが知られている。これは、創造者であると同時に破壊者である、アルカイックな形のいたずら者的人物である。この人物には、相矛盾するものが体現されている。→続
- 12:26 #bookmemo 施しは受けても、自分の身には受けず、はじめは目的もなく突き動かされてゆくようにみえながら、同時に道徳的諸価値の化身へと自身を高めていく
- 12:26 #bookmemo トリックスターとしての役割は、アトム大使におけるアトムにも与えられている
- 12:29 #bookmemo 内に見えていた場所は、外からみたら、内の方が異世界である
- 12:31 #bookmemo おとぎ話の世界、ファンタジー的世界では主人公はそれまでいた内側の世界から外側に旅立ち、行って帰る物語を成立させる
- 12:33 #bookmemo 視点を変える→転校生モデルにしたがって。 魔術的異世界を内側にして、そこに誰かが侵入することをイメージしてみる。
- 12:35 #bookmemo 内側と、外側、そして越境。
物語の命題 6つのテーマでつくるストーリー講座 …(3)
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