内容(「BOOK」データベースより)
少年は旅立った。サヨウナラ、「世界」―。衝撃のデビュー作『さようなら、ギャングたち』から29年。高橋源一郎による“世界文学”の誕生。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
内容(「BOOK」データベースより)
響き、響き。き、キキキ。聞こえてくるよ、猫笛、祝祭、大地の歌声―。青山墓地で生まれた無敵の天才野良猫スタバ。猫笛を操る少年佑多。学校を離れ独り走る俊足の少女美余。恋人を亡くした性同一性障害の北川和身。猫アートの世界的権威JI。孤独な人間たちは一匹の猫によって、東の都東京から西の都京都へと引き寄せられ、ついに出会う。そして究極の戦争が始まった…。溢れる音楽と圧倒的なビートで刻まれる、孤独と奇跡の物語。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
内容(「BOOK」データベースより)
ニコラ23歳、無職、宿ナシ、疎外感・劣等感・被害妄想…現代人の心の暗部をとびきりの抒情で詠いあげた、ダメ男小説作家ボーヴの傑作長編。
出版社からのコメント
ニコラ23歳、無職、宿ナシ》
かつては「深窓の令嬢」でありながら、どこの馬の骨とも知らぬ移民の若者と駆け落ちし、長年消息を絶っていたルイーズ・アフタリオンは、ある日、夫の忘れ形見ニコラを連れ、姉を頼ってパリに舞い戻る。だが、姉夫婦の冷たい仕打ちに耐えかね、親子はホテル暮らしを決意。やがてその宿代も滞納し、徐々に宿泊先のランクを下げていく。
金の工面の担当は息子のニコラ、方法はもっぱら無心。親類や友人、また行きずりの誰かから金を借りては、踏み倒していく。決して悪気はないのだが、「貧乏貴族」アフタリオン親子は、ついつい調子に乗って、分もわきまえず、すぐに浪費してしまうのだ。
追い詰められたニコラは、ようやく郊外の工場に働き口を見つけるが、厳しい規律や表層的な人間関係に疲れ、たった二週間で突然の出社拒否。とうとう母親も精神のバランスを崩し、借金の当ても遂になくなり、親子は破滅へと向かっていく--。
一見、救いのない凄惨な話にも思えるが、かのベケットから「心に沁みる細部のセンス」と称えられたボーヴの筆は、<どん底>の中にも、驚くべき詩情や安らぎ、可笑しみを描き出す。疎外感・劣等感・被害妄想......現代人の心の暗部をとびきりの抒情で詠いあげた、ボーヴの傑作小説。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
ボーヴ,エマニュエル
1898年に、パリの貧しい移民の家庭に生まれる。コレットに見いだされ、1924年に『ぼくのともだち』でデビュー。この作品と『のけ者』二作により、 1928年にはフィギエール賞を受賞した。ユーモアとペーソスを交えて描いた、都会で孤立する不器用な人物像が、多くの読者の共感を呼び、一躍人気作家となる。1945年病没
内容紹介
ローマ帝国は危機に陥るたびに挽回した。では、今のこの国になにが一番必要なのか──。「文藝春秋」巻頭随筆がついに新書化なる。
内容(「BOOK」データベースより)
なぜリスクをとるリーダーが出ないのか―危機の時代こそ歴史と向き合え!21世紀の「考えるヒント」40本。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
内容紹介
「マニュアル本を買って面接やES対策をする」「リクナビなど就職情報サイトに登録する」――。そんな就活生はいりません。超難関企業に毎年多くの就活生を送り出してきた就職コンサルタントが「自分で考える(体感する)就活」を紹介。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
内容紹介
アメリカに四半世紀住んだジャーナリストが日本人に理解不能な「なぜ?」に答える!
- なぜアメリカのCEOは100億円も稼げるのか?
- なぜ貧困層4000万人のアメリカで革命は起きないのか?
- なぜアメリカ人の半分は今でも国民皆保険に反対しているのか?
- なぜいまだにアメリカの製造業は世界一なのか?
巨額報酬と無保険者が共存する「矛盾の大国」
「アメリカ社会の最も負の部分といえる人種差別も、カネという視点で眺めるとクリアに見えてくるものがある。医療保険改革もその角度で捉えなおせる。そして広がる一方の社会格差や、密接につながり始めたウォールストリートとワシントンとの関係も同様に説明できる。(プロローグより)」
内容紹介
一人暮らしの女性が殺害された。偶然にも、逃げる犯人は目撃されていた。義憤を胸に秘めた刑事は、さまざまな人間に会い、一歩一歩、その男に近付こうとする。捜査を進めるうちに見えてきた、犯人の哀しい過去は、戦後日本がまだ精算していない「現実」を浮き彫りにするものだった。デビュー作『霧のソレア』の熱気と前作『特命捜査』のストーリー・テリングが見事に調和した、渾身の書下ろし。
内容紹介
獄中で文字を学び、多くの著作を書いて処刑された「連続射殺魔」永山にとって「表現」とは何か。はじめて永山の「表現」のすべてと向きあいつつ、犯罪、死刑、そして文学を根底から問いかえす。
内容(「BOOK」データベースより)
一九六九年、「連続射殺魔」永山則夫は一九歳で逮捕、獄中で文字を学び、膨大な書物を読む中から、ノート『無知の涙』、小説『木橋』、『捨て子ごっこ』などを執筆して社会に衝撃を与えながら、一九九七年に処刑された。永山にとって「表現」とは何だったのか。その著作は何を問いかけるのか。そして永山の「使命」とは何か。はじめて永山の「表現」のすべてと向きあいつつ、犯罪、死刑、そして文学を根底から問い返す果敢にして真摯な試み。
内容紹介
安楽死は慈悲か殺人か! 日本版ポストマ事件をめぐる医療の世界の光と闇。現代医療では、安楽死の問題は避けて通れない。法律では認められていないが、それに近いことが、現場ではさまざまな形で密かに行われている。安楽死は慈悲か、殺人か。それを行う医師は「神の手」を持つのも同然である。安楽死法の制定をめぐって、医師、患者、政治家、官僚などが、それぞれの思惑から闘いを繰り広げる。安楽死法が制定されていちばん得をするのはだれか。医療の世界の光と闇を、余すところなく描く。
内容(「BOOK」データベースより)
医療崩壊が進む日本で、従来の医療制度や状況に不満を持つ先鋭的な医師たちが、大物政治家を後ろ盾に、日本全医療協会(JAMA)を発足させる。彼らは斬新な提案を次々と発表し、多くの医師を取り込んで、医療界における一大勢力となり、安楽死法の成立を目指す。万策尽きて施された安楽死に苦悩する医師や遺族、医療を政治の道具にしようと目論む政治家などが繰り広げる物語をとおして、崩壊の危機にある現代医療を展望し、日本に安楽死は必要なのかを鋭く問いかける。