#garagekidztweetz

id:garage-kid@76whizkidz のライフログ・ブログ!

電子書籍の衝撃から受けた衝撃!

スポンサーリンク


電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)電子書籍の衝撃 (ディスカヴァー携書)

ディスカヴァー・トゥエンティワン 2010-04-15
売り上げランキング : 36
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

私は本著を読むことによって、どのように電子書籍(以降、電子ブック)によってどのように生活を効率化できるかといった知見を得ることを目的に読み始めました。

そういう意味では、期待を裏切られたのですが、それはいい意味での裏切りでした。


本著は、電子ブックによって形成されるであろうエコシステムに関する解説本です。


電子ブックのエコシステムは、つぎの4つのピースで構成されると著者は言っています。

  1. キンドルや iPad のような電子ブックを購入するのにふさわしいタブレット
  2. これらのタブレットの上で本を購入し、読むためのプラットフォーム
  3. 電子ブックプラットフォームの確立が促すセルフパブリッシングと本のフラット化
  4. コンテキストを介して、本と読者が織り成す新しい新しいマッチングの世界

この中で私が一番衝撃を受けたのは、セルフパブリッシングに関連したところでした。


特に衝撃を受けたのは次の一節、

P47
アンビエント*1化された本の世界では、
古い既刊本も新刊もあるいはアマチュアが書いた本もプロが書いた本もフラットになっていく。

著者はまた、今、マス消費の時代は終わりを告げ、好みがどんどん細分化していく時代状況にあると言っています。


もともと私が大衆迎合的なものの考え方が好きではないということもありますが、
著者の言う時代状況の中では、電子ブックはまさに必然であると私は思います。


なぜなら、電子化されていない書籍、Web 検索できない書籍というのは、読者と優秀な書き手にとっての最良の読書空間を阻害するもの以外の何者でもないと思うからです。


そして、より多くの書き手が書籍を書くためのプラットフォームの充実もかかせないことだと思います。


より多くの人の知見が、検索可能になる世の中!
ぞくぞくするほどの素晴らしい未来が私たちを待っているのです。


最後に、本著に書かれていたアマゾン DTP を使った本出版の方法の知見を書いておこうと思います。早く、日本でもこういったことが一般的にできるようになってほしいものです。

※現状日本語は非対応

1. ISBN コードを取得する

  1. 日本図書コード管理センターにコード取得代金の郵便振込
  2. 上記 Web ページに用意されている「出版者記号申込書」をダウンロード、必要事項を入力し印刷
  3. 「払込金受領証貼付欄」に郵便振込受領をはりつけ日本図書コード管理センターに郵送

2. アマゾン DTP にアカウント登録

※ 英語、フランス語、ドイツ語にのみ現状対応

  1. 米アマゾンの ID/password でログイン
  2. マイシェルフで、新しい作品を追加するをクリックし、必要項目を入力する

3. 現行のアップロード

※原稿は、 Word 文書/PDF/HTML/txt 文書などに対応

  1. 現行のアップロード。
  2. 小売価格を決める。
  3. 出版ボタンを押すとキンドルストアで書影と共に表示されるようになる。

本著に関する私の読書メモはこちら

*1:私たちを取り巻いてあたり一面にただよっているような状態