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草食系の不倫愛? | 「喋々喃々」はダメ本

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ジャケット買い。喋々喃々 (ポプラ文庫)
読む前には、どんな内容なのか全く知らないで読み始めました。

結論を先に言ってしまうとまったく私の好みではない作品でした。

ひとことで作品のイメージを言ってしまうと、「草食系の不倫愛」といったところでしょうか。
アンティークきもの店を営む栞とそのきもの店の男性客、春一郎の煮え切らない不倫愛が大きな盛り上がりもなく淡々と描かれていきます。

読んでよかったなぁと思えるところはすくなかったのですが、あげるとしたら以下の2点でした。
1つ目
アンティークきもの店の馴染みの老人、イッセイさんが煮え切らない栞に発破をかけるやりとり。
色恋に理屈などないということ、また相手に対しての想いが本気であるなら、結果はどうあれきちんとけじめをつけたほうがよいということを学ぶことができたこと。

「人間、誰だって一回は間違いはある ... snip ... あぁ。間違いだよ。間違った相手と結婚しちまうことだってあるだろ。でも今までに、そういうこといっぱいやってるような男だったら止めときな。不倫ってのは、麻薬みたいなもんだから。それだけで興奮するんだよ。最初は惚れた腫れた騒いで、心中するとかなんとか言ってた奴らが、その女以外にも他所に女作って、それで運命だとか平気で言うんだから、みっともないったらないよ。女も女で、他にも男作ったりしてさ。そういうのは不倫友の会っていうんだよ。 ... snip ... だから、お前さんの相手も、そういうのだったら、今のうちに別れたほうがいい。身、滅ぼすだけだから。そこんとこは、どうなんだい?お前さんが、初めての本気の相手か?」

2つ目
巻末についている東京・谷中のグルメマップ
東京・谷中のさまざまな料理店が登場するのが本書の魅力といえば魅力です。
本書で紹介されていたお店でおいしいものを食べてみるというのはいいかもしれません。