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脳科学より心理学、頭をよくする4つのポイント

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このエントリーをはてなブックマークに追加脳科学より心理学 (ディスカヴァー携書)

脳科学ブーム(ブームは去った感があるが)に一石を投じる一冊。
私は本書のテーマは大きく分けると、「脳科学に対する誤解をとくこと」、「心理学に対する誤解をとくこと(理解を深めてもらうこと)」、「心理学の日常生活における活用をすすめること」の3つになっている。

一言で言えば、頭をよくするのに近道はないという(当たり前の)ことを心理学の観点から説明する内容になっている。
※心理学とはどういうものかという説明に割いている分量が多いため、心理学について知りたいと思う人が手に取るのもいいだろう。知能指数(IQ)などは私も誤解していたので大変勉強になった。

まず、本書の前提の話をしよう。

本書の前提は、脳(そのもの)はよくならないということに立っている。
同じ人間同士なら少々のハード(脳)の性能の違いは、他の霊長類と比較するのと比べたら微々たるものであるから、入れるソフト(知識や考え方)の性能のほうがよほど重要になるという見地だ。脳科学によってハード(脳)をいじれば、努力もしないで頭が良くなるというのは錯覚であるとしている。
一時期ブームになった脳トレなどは、脳の活性化をしているに過ぎないため、脳年齢が若返ったと喜んでいるだけなら意味はない。脳の活性化 = 頭が良くなる、ではないので、その状態を活かして勉強することが大事だと言っている。

では、その前提に立って、頭をよくなるためにどうしたらよいのかを、本書から4点まとめておこう。
1. まずは知識を深める。

人間の重要な能力はヒューリスティックス、推論。材料がない限りヒューリスティックスはできない。材料をもとにして、加工応用、答えを出す点において人間はコンピューターに比べ優れている。つまり人間にまず必要なのは知識を深めること、という考え。
ヒューリスティクス - Wikipedia

ヒューリスティック(英:heuristic, 独: Heuristik[1])とは、必ず正しい答えが導けるわけではないが、ある程度のレベルで正解に近い解を得ることが出来る方法。答えの精度は保障されないが、回答に至るまでの時間が少なくて済む。主に計算機科学と心理学の世界で使われる語。どちらの分野での用法も根本的な意味は一緒だが、指示対象が違う。計算機科学ではプログラミングの方法を、心理学では人間の思考方法を指して使われる。論理学では仮説形成法と呼ばれている。

2. さまざまな分野を勉強する

どんな分野であれ、勉強している人のほうが賢くなれる確率が高い。思いつきで仮説を建てる人よりも知識を活用して立てる人とでは、当然後者のほうがたくさん仮説を用意でき、うまくいく確率も上がる。
さまざまな分野を勉強し、多重知能*1をえることで、たくさんの仮説を用意できるようになる。

3. 即断即決しないで、その中間にあるさまざまな可能性を考える。

答えがはっきりしない際、人は不安になる。そこでその不安を解消するためにとりあえず決断してしまう。だが、そこで即断即決しないで、その中間にあるさまざまな可能性を考えることで曖昧さに耐えることができるようになる。心理学ではそういう人を認知成熟度が高いといい、心理学的にはそういった人を頭がいいという。

4. PDCA が大事。

自分の作った決めつけや枠組みにとらわれないようにするためには、基本的には全て仮説だととらえ、それを検証しようとする態度、あるいは仮説立案の為の相手を観察するという心理学的なものの見方が大事。

では、最後に、本書の私の読書メモを共有しよう。

脳科学より心理学 (ディスカヴァー携書)

脳科学より心理学 (ディスカヴァー携書)

2011/06/14 11:59:38 脳科学より心理学

プロローグ 脳科学ブームは、前時代的な幻想である

脳科学より一般の人が頭をよくする、勉強ができるようになるなど、現在の脳科学にそこまで期待するのは元々無理があった

脳はコンピュータで言えばハードの部分

ある一定のレベルを超えると、ハードよりもそこにどんなソフトを積んでいるか、さらにはそのソフトを使って何をするかのほうが重要度が高くなる
ハードはそこに搭載されるソフトの性能を規定しますがそれは霊長類との違いを規定するようなレベルの話

サルより人間は頭が良いは規定できても、一般の人の頭をよくするというレベルの話を脳科学に期待すること自体にもともと無理があった
:目的意識の問題。記憶の仕組みを知り、それを活用しようとすること自体は有意義だと私は考える。
同じ人間同士なら少々のハードの性能の違いよりは、入れるソフトの性能のほうがよほど重要

脳科学はまだまだ過渡期にある中途半端な学問

:それは皆知っていると思う。これをやれば、頭が良くなると言ったような易業に本当はない。
著者の専門は精神医学
うつ病を例に脳科学が未だ途上であることを説明
→原因の考察、セロトニン、レセプター

脳というハードの性能を左右するソフトを研究するのが心理学

脳というハードに搭載して、その性能を左右するソフトとは何か

心理学
人間の能力に関して、普遍的かつ不変的に認められる定説を提供している

エビングハウスの忘却曲線のような100年経っても変わらない人間の知能や感情、行動の基本を見出す
心理学の研究の本流は、知能であり、記憶であり、学習であり、発達であり、その手法は実験であり、テストであり、統計的調査。 ###

フロイトの深層心理学や精神分析ばかりではない

そもそも20世紀型科学の前提は正しかったのか?

脳科学より心理学の理由3つ目
↓脳科学は世の中が進歩すればするほど、逆にその限界が見えてくる
iPS細胞の話
どんなにすごい技術でも脳を取り替えてしまうとどうなるのか?

仮に脳を含む身体の全てを作り変えたことができたとしても脳のソフトそのものをつくるということは相当難しい
→仮にできたとしてもそれをしていいかどうかはさらに難しい
20世紀の科学
ミクロにこだわり、演繹的に理論研究
↓進めば進むほど
これまで信じていたこととは矛盾する事象が露呈しかえって解決が遠のくような事態が起こってきている

心理学は、

脳科学に変わる21世紀のキーワード
21世紀に入り、細部の因果関係はともかく、
帰納的に全体として結果から見て行こうではないかという流れがでてきた
心理学
理論はともかく、比較対照群を設けては事実として効き目のある対処法を見出そうとする

人間の性能をよくするというより実用性能をよくする、結果をよくしようという学問

第1章 心理学は脳のソフト全般を扱う科学である

頭の良さを身につける為には、脳科学はではなく心理学を活用しよう、がテーマ。
心理学の誤解を解く章
心理学の目的、こういう方法、こういうことをしています
↓理解することで
使えるようになる

知能研究こそ、心理学の最重要テーマ!?

世界で最も使われている心理テスト
→知能テスト
WAIS ###
ウェクスラー成人知能検査 - Wikipedia

ウェクスラー成人知能検査en:Wechsler Adult Intelligence Scale 12:43, 19 October 2006. UTCより翻訳、一部修正。
ウェクスラー成人知能検査(ウェクスラーせいじんちのうけんさ、Wechsler Adult Intelligence Scale、略称WAIS)は、16歳以上の成人用に標準化された、ウェクスラー・ベルビュー知能検査(1939年)の改訂版として、1955年2月に出版された、知能(IQ)を測るための一般的な検査である。
知能は、目的を持って行動し、合理的に考え、効率的に環境と接する個人の総体的能力として定義されている。


知能テスト
頭の良さを競う
→19-20世紀にかけて、幼児の発達がうまく行っているかを見る為のテストだった

日本では批判
米では、心理学の分野で最も予算があてられているのが、この知能研究
心理学者にとってテストはまさに命
ロールシャッハ ###
バウムテスト
文章完成法テスト
エゴグラム
頭の良さに関する研究をずっとメインターゲットにしてきたのが心理学

心理学者にとって、テストが命!

心理学者がこうしたテストを用いるのは、それが脳のソフトの中身を知る、現在のところ最も有効な診断道具だから。

脳科学のMRIはまだ、心理テストほどに役に立っていないと。
心理テストは、脳のソフトを見るものだということを知っておく
→できないからと言ってバカというわけではない

知能テストも同様
重要なのは、心理学というのは、本来、実験であれテストであれ、より客観的な評価をしようという発想で行われている
2011/06/14 12:39:09 33 まで。84次の目標。

2011/06/15 11:42:03 脳科学より心理学

まったく異なる2つの心理学 実験心理学と臨床心理学

大別すると2つ。ベクトルがまったく別。
心理テストや実験によって客観的な評価をしようというのが、実験心理学
→社会心理学、発達心理学、認知心理学も含まれる
↓目的
人の心の動きを実証的に解明しようというもの→正常者が対象
カウンセラー、その中でも比較的公認された資格を得た人を臨床心理士という、が行っているのが臨床心理学
→精神分析は一手法に過ぎない。催眠療法、認知療法、行動療法
↓目的
心に病がある人の治療
心理学

ヴント→19世紀、哲学とは異なる実証的な学問として生み出した

実験心理学
臨床心理学

精神疾患、心身症の治療法の研究の中から生まれた
→20世紀初頭、フロイト

実験心理学は共通モデルを、臨床心理学は個別性を探る

頭の良さを身につけるには、実験心理学、臨床心理学双方から学ぶ点がある
↓双方とも
「モデル(仮説)をつくって、それが現実に当てはまるか、効果があるかどうかを実証的に検証していく」

頭のよいとされる人の思考法そのもの
実験心理学
→人間とはこういうものだというモデルをつくって検証、人間の脳のソフトを解析しようとする
→7-8割あっていればよい

政策提言やマーケティング向き
大数の法則 ###
大数の法則 - Wikipedia

大数の法則大数の法則(たいすうのほうそく、lawof large numbers)は、確率論・統計学における極限定理のひとつで、「経験的確率と理論的確率が一致する」 という、素朴な意味での確率を意味付け、定義付ける法則である。
厳密には、ヤコブ・ベルヌーイによる大数の弱法則 (WLLN: Weak Law of Large Numbers) と、エミール・ボレルやアンドレイ・コルモゴロフによる大数の強法則 (SLLN: Strong Law of Large Numbers) とがある。単に「大数の法則」と言った場合、どちらを指しているのかは文脈により判断する必要がある。


臨床心理学
名は個別の顧客と向き合うセールスマンなどに向く

実験心理学で得られる一般的なモデルかは外れるもの

こうなるはずだ、ではなく、この人をどうしていこうかを考えましょうというのが臨床心理学の考え方

腕のいい臨床心理士→例外に対して決めつけをせず、時と場合に応じた治療を行うことができる
↓臨床心理学といえども
過去の症例に基づいたモデルをつくる
→ひとつのモデル通りにいかなかったらただちに、別のモデルを試してみる

フロイトの現代心理学と精神医学に対する功績とは…

ヒステリー研究と夢判断
ヒステリー患者
→共通した忘れてしまいたい記憶、幼児期の性的虐待の記憶
→心の中ではけ口を求めて起こる

ある種の病に対してモデルをつくり、それを治療に結びつけようとした
↓考案
催眠療法、自由連想法
→夢判断もそのひとつ。フロイトの画期的だったのは、同じ夢を見ても、その人の過去やおかれているコンテキスト、あるいは現在の心配事などによってその意味は違うはずと考えた
↓要するに
夢は一人ひとりの個別性の心理学に基づいていると考えた
功績とは?
心の病の病理モデル ###
その治療モデルをつくるという臨床心理学の方法論 ###

素人カウンセラーと心理学者を隔てるものとは?

どんな分野であれ、勉強している人のほうが賢くなれる確率が高い ###

思いつきで仮説を建てる人よりも知識を活用して立てる人とでは、当然後者のほうがたくさん仮説を用意でき、うまくいく確率も上がる ###
[ ]数学は暗記だ
繰り返し、方法を試してみる→実験
カウンセリング、プロとアマの違い
→解法をアマが5つしか知らないとしたら、プロは20-30持っている
→知識が多い分、危険性を知る可能性も高い→うまくいかなかった時にかえって悪くしないこともできる→フォローする方法を知っている

心理学は役に立つ!アメリカと日本の違い

ひとつの方法がうまくいかなかったら、次の方法を試すという当たり前は日本の精神分析の学会ではなかなか認められない

心理治療者側がフレキシブルでないという場合

金属バット事件の例 ###
アメリカ心理学 Ph.D. ###
日本とアメリカの違いが生まれた背景

米→実験心理学の知見を利用したマーケティングにしろ、保険診療ではなくて個人負担で全て行われる精神分析にせよ、心理学をビジネスとして活用してきた歴史が長い

第2章 脳科学の限界

脳科学が私たちにもたらしてくれるもの

脳の失語症の研究
ウェルニッケ野、前頭葉のブローカ野
→言葉を司っているのは心ではなく脳

脳のどの部分が何の感覚を支配しているか
→それまでは治らないと言われていた精神病治療などに貢献

脳科学の貢献は計り知れない

脳トレで、脳が若返る?百マス計算で、頭が良くなる?

脳科学によってハードをいじれば、努力もしないで頭が良くなるという錯覚が持たれていることが悪い
:一部の人の誤解だと思うが。
脳年齢が若返る、脳の活性化は正しい表現ではない

脳が活性化したときのほうが、おそらく勉強の効率がいい、ということに過ぎない ###

脳年齢が若返ったと喜んでいるだけなら意味はない、その活性化した脳を使って何をするかが大事→勉強

脳というハードの性能が多少よくなっても、それを活かすソフトを入れ替えなければ意味がない

脳の活性化 != 頭が良くなる
その状態を活かして何をするか?
エレノア・マグアイナー博士の発見
加齢と共に減少するだけだと思われていた脳の神経細胞がトレーニングにより再生し増加することを発見 ###
↓ロンドンのタクシー運転手の例からの学び
せっかく海馬が大きくなったのだとしたら、タクシー運転手以外にも活かせるかもしれないから試してみようかがあってもよいはずだ。
脳科学により、頭が多少よくなるとか、ソフトが多少入りやすくなるとあう状態を作り出すことは可能
↓その状態を活かして
さらに新しいソフトをインストールしていこう

脳科学の最大の限界

再現性、実証性が担保されない
他の臓器のように他の動物から推測するにはあまりにも違いすぎる

1. 生きた脳を直接扱うことができない
→脳科学の全てがいずれ覆される可能性をはらんでいる
2. 基礎研究と治療薬の完成には非常に長い時間がかかる

脳科学の進歩を待てない現実

リハビリテーション
パニック障害
アルツハイマー型認知症
EMDR ###
EMDR - Wikipedia

EMDR(イーエムディーアール、EyeMovement Desensitization and Reprocessing;眼球運動による脱感作および再処理法)は、フランシーン・シャピロにより開発された心理療法。比較的新しい治療技法であり、特にPTSDに対する有効性で知られている[1]。なお、発案当初はEMD(Eye Movement Desensitization)と呼ばれており、1990年にEMDRと命名された。



PTSD

脳科学の進歩はスピードがゆっくりで目の前の患者さんの問題解決には役立たない

脳科学とされているものの一部は、認知科学

脳科学と心理学の折衷の学問

認知にまつわる仮説を立て実験をし、そこでソフトがどうなっているかを考察する認知心理学

脳の生物学的なものがどうなっているか

脳の中で起こっていることと認知面とのつながりを研究
2011/06/15 12:38:48 73 まで 124 目標

2011/06/16 11:46:38 脳科学より心理学

精神医学と臨床心理学の深い溝

日本での話
精神科医と臨床心理士の力関係
→精神科医>
↓カウンセリング
精神科医→医師というだけでできる
臨床心理士→狭き門をくぐって、トレーニングを積んで資格を得ている

実際のところ患者は精神科医の元へ行く
パーソナリティ障害の治療の歴史
→精神医学よってではなく、精神分析によるカウンセリングによって。
→カウンセリングで心を楽にすることが役に立ってきた
精神医学より臨床心理学のほうが、経験則に基づいている分、ブレがない

ボーダーラインをめぐる精神医学のブレ

ボーダーラインの説明
境界性パーソナリティ障害 ###
→対人関係が不安定で感情のコントロールができない、知的障害がない、困った人になりがち
20世紀の初め頃は、サイコパチー
1960-70 日本ではMBD
middle 60 微細脳障害
1980 PTSD

アスペルガー問題

精神科医、そのときの流行りの脳科学に振り回されていうことがコロコロ変わってしまう
でも、呼び名は何であれ、この手の人の多くが精神分析的なカウンセリングでよくなるということについては、変わりません。 ###

精神医学のウソ

精神科医は病気の治し方を知っているだけで、人間のことがわかっているかというと疑問
国際基準というのは、こういいものの9つのうち5つに当てはまっていたらこの病気ですよと言った具合に、症状がいくつかでてきたら自動的にその病名がつくようにできている。

心の内面はあまり問題にしない
→原因も問題にしない

実は精神医学より臨床心理学のほうが劇薬!

精神医学のほうが臨床心理学よりいいと思われることがひとつだけ

副作用の少なさ
薬は、この薬を飲んで100人に1人が死にました、などというものでは認可されない
↓一方
カウンセリングの場合、カウンセラーがヘボだったりすると、余計に落ち込んでしまったり、イライラしてしまったり、患者さんが間違った決定をしてしまう決定が増す
臨床心理士の育成
こうすればよくなるよ、ということを教えるというより、こうしてはいけないよ、というのを指導するほうが重要
即効性、副作用の少なさ→人間がやるカウンセリングは薬には勝てない
↓しかし
人間関係をよくするようなことについては、カウンセリングによるしかない

思い症状ではカウンセリングのほうが効くかわりに副作用もずっと大きくなる

実は、心理学のほうが実証的。脳科学こそ、仮説と空想と思いつきの世界

薬は効き目がはっきりしているけど、心理療法は効いているのかいないのかはっきりしないという誤解
医学が進歩しても、作用機序は意外に分からない
↓一方でカウンセリングや臨床心理のほうはよくなったかどうかという結果が非常に重視される
→結果によって検証が行いやすい
心理テストがどこまで当てになるかは、そのデータの蓄積量に比例する

第3章 心理学で頭を良くする

頭をよくするということについて心理学はさまざまなアプローチを行ってきた
時間内にどれだけ覚えられたかは、ソフトの入れ方の問題→心理学の課題

ビネー式知能検査の値である知能指数(IQ)=頭の良さ?

この年齢ならこのぐらいのことができるであろうという事柄とのセット
↓知能指数
知能指数 - Wikipedia

知能指数知能指数(ちのうしすう、IntelligenceQuotient, IQ)とは、知能検査の結果の表示法のうちの代表的な方法である。

こういう問題ができるのは平均して何歳何ヶ月として統計的に算出される精神年齢を実年齢で割ったもの
### 5歳0ヶ月で5歳0ヶ月のことがでかなれば100. 5歳0ヶ月で7歳0ヶ月のことができれば、140

莫大なデータの蓄積による標準がが進み、特に就学前の幼児に対して、普通の学校で教育効果が得られるかどうかを見分けるのに便利だった
:今にしてみると、なぜ、小学校低学年のときに一回だけ受けたのか納得する
学校に行くようになると、知能が標準以上であるならば知能テストよりも学力テストのほうが目安として便利になる

15歳の生徒がIQ140となるには21歳の知能年齢を持つ必要があるようになる
→あまり意味がないのは自明
↓そのため
WAISのように16歳以上を対象とした知能テストもつくられたがあまり普及していない

成人用知能検査、WAISの限界

認知の判別には適さない

振り込め詐欺になぜひっかかるか?
→振り込め詐欺に気をつけてと注意されたことそのものを忘れている記憶障害の可能性もある

知能検査では測れない知能がある!ガートナーの多重知能の登場

多重知能 ###
知能というのは1種類ではないということ

ある分野での権威が他の分野でも同様に優秀かといえば違うということ ###

頭の良さが、多様化したしたのはよいが、テレビ的頭の良さの蔓延は…

ガートナーの多重知能の考え方のよいところ
どの知能も伸ばせるのだったら伸ばせるに越したことはないということで###
↓EQ理論へと発展
日本のテレビ型の頭の良さばかりが重要視される点に懸念
↓小泉純一郎元首相のような反射神経というか
芸人タイプの頭の良さ
→臨機応変、当意即妙に明快な答えを出す人を誰もが頭がよいと思うようになった
:テレビばかり見ている人はそうなのかもしれない
データをじっくり読み解き、多くの選択肢を検討する、学者や官僚タイプの頭の良さは流行らない
:流行る流行らないの問題ではないと思うが。単純に長期視野でみたときこちらのほうが重要だということに過ぎない
勉強ばかりしていると、社会性が欠如して性格が悪くなるといって勉強をさせないのではなく、勉強をさせた上である種のソーシャル・トレーニングのようなものをやらせるとか、EQ教育を受けさせるとか、社会性を身につけ性格がよくなる教育を足して行けばよい ###
:違和感

多重知能の発想

知識が先か?創造が先か?認知心理学が明らかにしたこと

心理学的な頭の良さ→多重知能的な考え方がそのひとつ
↓もうひとつ
認知心理学的なもの→ゆとり教育とは逆
→コンピューターのソフトの理論と似ている
翻訳プログラムの例
人間とコンピューターの違い
人間の重要な能力→ヒューリスティックス、推論

材料がない限りヒューリスティックスはできないが、材料をもとにして、加工応用、答えを出す点において人間はコンピューターに比べ優れている
知識×推論 ###
2011/06/16 12:41:59 108まで 150 目標


2011/06/17 11:39:00 脳科学より心理学
認知心理学の研究が進むにつれ、知識、すなわち、基礎学力が大事だということがわかってきた

人間とコンピューターの大きな違い 「メタ記憶」と「メタ認知記憶」

コンピュータ
同じインプットを同じソフトに対して行うと同じアウトプット
人間
そのときの気分や周りの意見、新たに得た情報で同じ問題に対する答えを変えてしまう
落ち込んでいるときには、悲観的な推論、ハッピーなときには楽観的な推論
↓それらをコントロールする必要
自分の推論が周囲の干渉に影響されていないか?
↓このチェックする仕組み
メタ認知
メタ知識、メタ認知では足りない?

自分を知っている以上はそれによって自己修正は行えないといけない
→自分の認知状態にまつわる知識を得たら、その知識をもとに、自己修正、自己改造をしていくということで、これをメタ認知的活動と呼ぶ
メタ認知的活動が出来る人は、昨日より今日、今日より明日と、賢くなっていく ###

賢い人ほど曖昧さに耐えることができる。「認知成熟度」を身につけよう

心理学から見た頭のよさ ###
多重知能
知識と推論
メタ記憶とメタ認知的活動による自己修正
もう一つ、認知成熟度
答えがはっきりしない際、人は不安になる。そこでその不安を解消するためにとりあえず決断してしまう。けれども、ここで即断即決しないで、その中間にあるさまざまな可能性を考えられる人もいます。そういう人のほうが認知成熟度が高いという。 ###
どうしたら高められるか?

知識を豊富に蓄積していくこと
→右翼がより右翼に、左翼がより左翼にという自分の決めつけを強化する知識の蓄積ではなく、疑う能力を高めるための知識を蓄積する

つねにあたらしい知識を得、その知識によって既存の知識を疑ってみる

曖昧の美学
認知的成熟度が年齢とともに低下
↓脳科学的理由
前頭葉機能
名は曖昧さに耐える→この機能の低下

もの知りは頭がよいのか?頭のよいもの知りと、頭の悪いもの知り

もの知りであることは、頭が良くなるための大事な条件です。十分条件ではないけれど、必要条件でしょう。
他の条件
→疑う力
→多くの知識を持っていることで疑えるようになる
知識が思考を広げるのではなく、思考停止の原因になることもある

知識により思考を柔軟にする人と知識が邪魔になっている人とがいる
どうしたらいいか?
→トレーニングの問題

いろんな知識が入ってきたときに、なんでもすぐさま、既存の知識との整合性をつけようとするのではなく、こういう考え方もありうるなと、受け入れる ###

既存の知識を否定するのではなく、あたらしい知識を受け入れる
並行思考 ###

頭の悪いもの知りの典型は、インプットばかりでアウトプットをしない書斎の人

新しく上書きしたときには、積極的に、その前のものを引き出してやる訓練をしないと、知識というのはどんどんうもれていく
人は話すことと書くことでその賢さを判断される

インプットの量ではなく、アウトプット能力で、周囲からは頭の良さが規定されます

インプットしたものは、出来るだけ発表の場を持つ
たくさんの本を書くのはもの知りだからではなく、たくさんの本を書いたからもの知りになった

ブログのススメ

ハーバード・ビジネススクールをでても、その2割は成功しない?心の知能指数EQの誕生!

ピーター・サロベイ
ジョン・D・メイヤー
Quotient
5つの要素
1.自分の感情を知ること
2.それによって自分の感情をコントロールすること
3.自己動機付け。自分で自分をやる気にさせること。
4.他人の感情を知ること。
5.それによって他人との関係をよくすること。


ハーバード・ビジネススクールをでた人の2割も成功しないということが問題になっていた
著者の多重知能の定義 ###
認知心理学からの知識と推論

メタ記憶とメタ認知的成熟

感情のコントロールや対人関係、EQ的賢さ

和田式「知的体力」

3つの要素
1.仮説力(知性や知識)
仮説を立てて、それを検証する。一定以上の確率が得られたら、それを「こうすればこうなる」と示す
1つ目の仮説より2つ目の仮説、2つ目の仮説より3つ目の仮説、知識が多いほど次々に仮説を立てていくことができる
2.体力(資金力も含む)
3.精神力
失敗しても失敗しても続けていくには、肉体的な体力とそれを支える資金力、それ以上に精神力。

答えのないものを見出そうとするときに特に重要。

頭の良さを規定する「スキーマから脱却する」能力

答えのないところかに答えを求める
↓心理学的な言い方
スキーマからの脱却
→頭の柔らかさ
スキーマ
→いわゆる概念。これはこうであるという物事に対する定義、心象
4つの特徴 ###
一致情報への選択的注意

A型は几帳面というスキーマを持っているとその几帳面な面しか見えなくなる
不一致情報の無視
A型なのに時間に遅れてきたなどを一時的なものとして、自分のスキーマとの不一致情報を無視すること
一致情報の記憶の推進
スキーマと一致したことは記憶に残るが不一致情報は忘れる
一方向への記憶の歪み
A型の人が本を持っていたらそれをシステム手帳と思い込む

これらのスキーマはいったん構築されてしまうとなかなか崩せない
バイアス、思い込みともいう
スキーマは悪いものなのか?
一般論→そもそも教育というものが、人が生きていくための一通りのスキーマを与える場ということ

文字も意味も読み方もスキーマと言える
ビジネス
こういうふうにやったらうまくいくというノウハウ=スキーマをもっておかないとなんでも一からやることになってしまう
うまく行っている限りにおいてはスキーマを疑う必要はないのだけれど、一方でどんなに成功していたとしても、それまでのスキーマ通りにはいかなくなってしまうことが起こりうるということは知っておくべき

頭の柔らかさがなぜ必要か?

頭の柔軟でない人の方が心の病になりやすい
↓うつ、強迫神経症になるひとは一般的に
認知が固い
知識の使い方が下手
→結局は頭が悪い、心の健康も損ないやすい
重要なのは、その知識をいかに使うか、いかに疑うかなのです。 ###

第4章 やる気の心理学

負けん気の強い性格のあるなしが受験に強い?
やる気は頭の良さを規定する
草食系の時代→もしかしたら到底見逃せないほどの知的レベルの低下を生むかもしれない

セックスは目的か、手段か?フロイト以降の対立

フロイト、本能欲動
性の本能、エロス、死の本能タナトスからでるエネルギーをリピドー

人間はリピドーにより突き動かされる生き物
ジョン・ボウルディ
人間にはタッチメント、つまりは愛着の本能があり、ゆえに人間の最大の不安は分離不安

関係性を持とうとする本能
フェアバーン
セックスは手段にすぎず、目的は仲良くなりたいという本能
欲動理論と関係性理論の対立は続く
2011/06/17 12:40:20 148 まで 200 目標

2011/06/20 11:51:16 脳科学より心理学

第4章 やる気の心理学

1970年代、コフート
自己愛を満たすことが、人間の本能
セックス一つをとってもさまざまな見方
どれか一つが正しいというわけではなく、いずれもが少しづつ関係しているということなのです。
→時代的な背景も

コンプレックスを発見!?アドラーの登場

動機理論 ###
コンプレックスの発見が功績
→劣等感という意味ではじめて使う
もう一つの功績
普通の人たちが勉強や仕事でよりよい成果を出して行こうとするときに使える理論

フロイトからアドラーまで動機理論を体系化するマズローの欲求不満五段階説は今でも使えるか?

アブラハム・マズロー
→欲求五段階説
下位の欲求が満たされない限り、上位の欲求はでてこないという考え方
→一番したが生理的欲求
→最後が自己実現の欲求
マズローの理論が好まれる理由
↓もうひとつ
それが社会の進歩にも当てはめられる
→社会がある程度発達すると下位欲求から満たされやすくなる

人のやる気も、アメとムチで!?ワトソンの行動主義心理学

精神分析の流れとは異なるもう一つの系譜、教育心理学における動機理論
→教育学部

子供の動機付け
とんでもない高い目標を与えてはダメだけれど、ちょっとできるようになったら褒めてやり、ちょっとできなければ罰を与えるという、その辺りがうまくコントロールできれば、賞と罰の体系で人間のやる気を出させることができるという考え方

知恵の輪で遊ぶサルを発見!

↑に違を唱えた
賞も罰もなく頑張るサル→画期的な発券
実験
知恵の輪ができたサルにバナナを与えてみた
→バナナをもらえないとやらなくなった

自然な好奇心でやる気になっている人間に、下手に賞罰を与えるとやる気を削いでしまう ###

内発的動機論

内発的動機論教育の拡がりと失敗

自由化と内発的動機教育は大失敗 1980年代
↓これはいかん
[ ]危機に立つ国家
↓初等教育の底上げこそがアメリカを救う
教育改革
###それに逆行する形で日本ではゆとり教育が始まってしまったのは皮肉

内発的動機論の失敗が外発的動機の経営、極端な成果主義を生んだ!?

レーガン政権の揺り戻し 1980-90
↓飴と鞭の恐怖政治型の経営
できる人が増える一方で、できないやつはバンバン切る
内発的動機と外発的動機どちらが大事か? ###
もともとやる気のある人は多くない
だから、初等・中等教育に対して行う政策としては基本的に外発的動機を重視せざるを得ない
↓しかし
外発的動機論の人たちだって本音を言えば、最初外発で勉強しても後で内発になってほしい
恐怖政治型の経営
↓うまくいかないのは
人間が過度な不安やストレスがあるとかえって作業効率が落ちてしまうという心理的な裏付けがあるから ###

内発的動機教育が、勉強の好きな子にまで、勉強するなんてダサいと、思わせてしまった!?

同時にはやっていた反戦運動やさまざまな自由化、ヒッピー的な格好をするなどのイデオロギーと一緒になって勉強なんかしているのはださいぜという風潮をうんでしまったこと
↓これを逆手に取り
みんなが勉強する環境を作れば当たり前になる
集団による暗黙の動機付けが重要 ###

人によって動機体系は異なる ###

人間により動機体系はまちまち

動機付けの処方箋 3つの法則と9つの原理

[ ]部下のやる気を2倍にする方法
3つの法則
1.希望があるとやる気になる人がいる
2.充実感があるとやる気になる人がいる
3.まわりとの関係でやる気になる人がいる

1.希望の法則

1.がんばればうまくいくと思えばやる気になる
2.やれそうだと思えばやる気になる
3.何をどうすればいいか分かるようにしてやるとやる気が出る

2. 充足の法則

4. おもしろい、確実に成長していると感じるとやる気が出る
5.ノルマを自分で作ることでやる気が出る
6.期待されていると感じるとやる気が出る

3. 関係の法則

7.安心できるとやる気が出る
8.関心を持たれていると感じるとやる気が出る
9.一体感があるとやる気が出る

動機の処方箋に万能薬はない

人によって、みな違う動機体系を持っているのに私たちは相手が自分と同じ動機体系を持っていると思ってしまいがち ###

第5章 心理学をビジネスに応用する

心理学はビジネスに応用できる→その価値

マーケティングに心理学者が必要な理由

人はどのように購買活動にむかうのか?
→多くの複合要因、ある仮説が正しいとは限らず簡単ではない
↓ただし確実に言えること
仮説を立て、それを実験で検証する方法が可能であるということ

心理学者は経験が豊富

セールスには、臨床心理学的アプローチが応用できる

一対一の現場で役に立つのは臨床心理学

マニュアルをいかに崩してお客様の役に立てるかというアプローチ

個別の部下指導にはやる気の心理学が役立つ


人のマネージメントと非常に密接な関係

社会心理学から見た集団心理


マネジメント
集団心理学的な枠組みを知っておくと役に立つ
アッシュの同調実験
2011/06/20 12:40:09 190 まで、次回読了

2011/06/21 11:41:50 脳科学より心理学

社会心理学から見た集団心理

集団的手抜き
比較的再現性のある実験結果がたくさんあるということを知る

人はグループになると、どんな心理が働くのか?

集団精神療法
ビオン ###
人間というのはグループにされ、明確な課題を与えられると、その課題をみんなでやるという形で比較的グループがまとまるし、それを作業グループと呼ぶ。
↑ただし、
実質的なリーダーが不在だったり、リーダーが何を考えているかわからない、などといった状態になるとGroupメンバーに不安心理が募りグループがある一定のパターンの行動を取ることが多くなる
↓不健全なグループのまとまり

課題が明確でないときほど
一人のカリスマに依存してしまう
→依存グループ
/
独裁者を作る以外に依存グループをまとめる方法
→仮想敵をつくる
/
つがいグループ、ペアリング
→何か希望があるとき、その希望でグループ全体が盛り上がりまとまるという状態
→希望に対する現実的な検討が往々にしてなされないことが問題
個の心理、集団の心理の双方を知り、観察し、応用する

リーダーには強い味方

人は、合理的にではなく、心理学的に動く

エコポイントの方が所得減税よりも効く
↓収入が増えても購買に繋がらない
これを買ったらこれだけかえってくるという話になると人はお金を使う

値段を上げるか?給料を上げるか?フォードの例

通常は人件費を減らそうとする、その逆手をとった
T型フォード
→値段を上げるより変える人を増やそうという考え方
→自社の社員の給料をあげていった

お金を使う人にインセンティブを与える。お金を貯めている人にハンディを与える。

内部留保が溜まっているのに、政府の法人減税には意味がない
↓重要なのは
お金が回るようにすること

お金を持っていても消費しない高齢者から、消費したくてもお金のない若年層への資金移転を

贈与税を下げる手段

主役を生産者から消費者へ

:この辺はもはや心理学ではない

第6章 心理学はなぜ誤解されるのか?

心理学的な生き方のススメ ###

心理学は、人のこころを決めつけない

心理学の基本
仮説を立て、それに対する検証可能な実験ができること
心理学が当てにならないと思われてしまった背景
蓄積されてきた大学のデータをアレンジしてしまった
→元の結果は当てになっても、アレンジしたものはまだ実験されていないものが多いためその結果に誰も責任を持てなかった

捏造も。

結局求められるままに創作。

心理学は宗教ではない

そうかもしれないという確率論の話
宗教と科学の一番の違いは、宗教では、教祖様がいったことが正しいということ。 ###

現実にはフロイトの教え通りにやらなければいけないと思い込んでいる心理学者がたくさんいる
:心理学に限らないこと ###

臨床心理士だけが心理学者ではない
心理学は哲学から始まったが…

哲学者、人間のこころを深く思弁する
→哲学が源流
哲学者との一番の違い

哲学は実験による検証が不可能な点
→哲学は論理的に構築出来れば、それが証明になるという考え方

心理学には決めつけはない
:違和感あり

心理学は客観と主観の両方がテーマ

客観的な現実は変えられなくても主観は変えることができる ###

だれでも心理学者になれるが、だれもが心理学者ではない

みなが実は知らないうちに心理学的な手法をとっている
心理学的なものの見方
基本的には全て仮説だととらえ、それを検証しようとする態度、あるいは仮説立案の為の相手を観察するという行為
↓それができれば、
だれもが心理学者
↑しかし
多くの人が思うほどそれが出来ないのは

みな、自分の作った決めつけや枠組みの中で生きているから

心理学的生き方のすすめ


自分の行動や相手に対して何らかの仮説を立てて、検証してみる。うまくいかなくても、検証結果を分析して次に活かす生き方
→人生のPDCAサイクルを回すこと

心理学的な生き方を繰り返すことで仕事でも対人関係でもかなりうまく生きられるようになるのではないか

エピローグ

忘れたのではなく、引き出せない?

逆行抑制
新しい学習をすることで、これまでの記憶が妨害されること。つまり新しいことを覚えたことにより前に覚えたことを忘れるようになってしまうこと
記憶の検索キー

心理学はこれからも進歩していく学問

心理学は、これまでの経験則に理屈を与える学問でもある

心理学的生き方で心の健康を!

IT、経済学、他学問とのリンク
2011/06/21 12:24:45 読了

脳科学より心理学 (ディスカヴァー携書)

脳科学より心理学 (ディスカヴァー携書)

*1:知能というのは1種類ではないということ