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「競争と公平感―市場経済の本当のメリット」の読書メモ[7]

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競争と公平感―市場経済の本当のメリット (中公新書)

  • 11:48  #bookmemo 7 何をもって貧困とするか?
  • 11:50  #bookmemo 200910、厚生労働省、日本の相対的貧困率を公式な統計として発表→15.7%→OECDの中でも高水準
  • 11:51  #bookmemo 日本で高いのは相対的貧困率であって絶対的貧困率ではない
  • 11:52  #bookmemo 相対的貧困率は、所得の順位が50%の人の所得の半分以下の人の人数比である
  • 11:53  #bookmemo 日本では比較的低位から中位の人の所得が高いため、50%目の人の所得は高めに出る
  • 11:54  #bookmemo 相対的貧困率だと真ん中の所得階級の人が豊かな国ほど、貧しい人が多いという結果がでる
  • 11:55  #bookmemo 人びとがなにを持って貧困だと感じるかどうかで、貧困の指標はもちろん変わるということ
  • 11:57  #bookmemo 日本では絶対的な意味で貧しいのではない。病院にいけない人や食事をとれない人や服を買えない人の比率は高くない。しかし、貧しいと感じる人が多ければ、ストレスを感じるためにさまざまな社会問題が起こる原因になる
  • 11:59  #bookmemo 相対的貧困率は、計算するために使った統計によって異なってくる→厚生労働省が出した数字は国民生活調査をつかっている。これ以外にも、総務省の全国消費実態調査などがある
  • 12:00  #bookmemo 全国消費実態調査の結果を使うと、相対的貧困率は8%ほどになり、国民生活調査の半分ほどになってしまう
  • 12:01  #bookmemo 国民生活調査は、福祉事務所が行う→福祉を受給している世帯の調査比率が高くなると予想できる
  • 17:27  #bookmemo 全国区消費実態調査→別の調査担当局が担当、答える側は家計簿をつける必要がある→断る人もでてくる
  • 17:27  #bookmemo 統計にはクセがある :統計は時に使い方によってはウソをつくということ
  • 17:27  #bookmemo 相対的貧困比率が高まる理由→不況の影響、技術革新の影響→人がやらなくてもいいようになった、グローバル化の影響→外国からの安い製品、日本でつくる必要性の希薄化、高齢化の影響、離婚率上昇の影響→母子家庭は労働時間が限られる傾向
  • 17:28  #bookmemo グローバル化は、国民を豊かにする側面もある
  • 17:28  #bookmemo 貿易の拡大によって、日本のなかで以前よりもまずしくなる人がでてくることは事実だろう。その結果、日本国内の格差が拡大するかもしれないが、豊かな人から、貧しい人に所得を移転すれば、貿易をしなかった時よりも、日本人は全員豊かになれる :TPP問題などにからむ考え
  • 17:28  #bookmemo 8 モノより金が不況の原因
  • 17:28  #bookmemo リアルビジネスサイクルという学派→景気変動は需要変動から発生するのではなく、生産技術へのショックや余暇に対する好みの変化によって発生するという考え方
  • 17:28  #bookmemo 生産性上昇率の低下と労働時間の短縮が世界的にみてバブル期の日本だけで起こった→この解釈が正しければ、日本の不況解決策の正しい政策は、生産性の向上である→構造改革だったということ
  • 17:28  #bookmemo 一方でサブプライムショック時、アメリカの不況によって生産性が良いとされてきた日本の自動車産業も影響を受けた→製造業が生産設備を拡大しすぎたという可能性は否定できない、しかし、生産性の低下して必要なモノを作れなくなってしまった不況とは言えない
  • 17:28  #bookmemo こうしてみると、需要の減少が不況の原因だと考える方が自然→過去20年ほどの学会の主流からみると経済学からの説明は難しかった
  • 17:28  #bookmemo 需要変動が不況の原因であるならば、 需要を中心とする経済学に基づいて不況対策を考えればよい→大阪大学、小野善康教授の守銭奴的流動選好による不況理論が注目に値する→何か?
  • 17:28  #bookmemo モノやサービスは、消費すればするほど追加的な満足度は低下していく。特定のモノやサービスはどうしても飽きたり、一定以上消費することが不可能になる。しかし、お金はどれだけあっても、あればあるほど嬉しい。お金はどんなモノやサービスも購入できるという意味で→続
  • 17:28  #bookmemo いわば、トランプのジョーカーのようなもの。→こうしたお金への選好の特殊性が消費せずお金を貯めすぎるという人々の行動を起こしてしまう
  • 17:29  #bookmemo この悪循環を止める方法は ただ一つ→失業者を公共投資や公的サービスによる雇用で雇うこと→問題の発端は人々の守銭奴的な貯蓄過剰にあるのだから、政府によってモノやサービスの需要を作り出すことが大切なのである
  • 17:29  #bookmemo もちろん、この時大切なのは、役に立たないモノやサービスを作っても意味がないということ→それならば直接、金銭の給付を行ったほうがよい。生産能力を高めるような公共投資も意味を持たない。
  • 17:33  #bookmemo 生み出すべきは、満足度を高める公共投資や公的サービスを増やすことで失業者を減らすこと→その条件を満たすのは、環境投資、介護サービス、育児サービス、教育、芸術など。
  • 17:33  #bookmemo 財源は?→お金の貯めすぎが原因ならば資産所有税や高所得者に対する課税 :穴を掘って埋めるという公共投資でもうまくいくという伝統的なケインズ経済学と小野理論には違い。
  • 17:33  #bookmemo :リバタリアンにとっては再分配策は歓待されないだろう
  • 17:33  #bookmemo :当たり前のこととして、ばらまき政策では意味がないということだ
  • 17:33  #bookmemo 9 有権者が高齢化すると困ること
  • 17:33  #bookmemo :高齢者の方が日本に占める人口構成において急激に増加し、投票率も高い→高齢者の政治力が強くなっている現状
  • 17:33  #bookmemo 特定の世代の政治力が高くなりすぎない仕組みが必要→世代別の選挙制度や子どもの数だけ親に投票権を与えるなどの案