- 11:58 #bookmemo 百回の説明も、一回の実例を示すのに及ばない
- 12:02 #bookmemo 自分から実例を見せて、世の中の事業は、ただ政府のみの仕事ではない。学者は学者として、官に頼らずに事業をなすべし。中略… 政府を恐れるのではなく、ちかづいていくべきである。政府を疑うのではなく、親しんでいかなくてはならない。
- 12:03 #bookmemo 世の中のものは全て、精確に観察してみれば、利にならないものには必ず害がある。
- 12:04 #bookmemo 得にならないものは必ず損をする。メリット、デメリットが相半ばするものは存在しない。
- 12:07 #bookmemo 質疑応答:政府は人材に乏しい。この上、有能な人物が政府を離れたら、官の仕事に支障が出るだろう→むしろ、いまの政府には人数が多いことに困っているのだ。事業をシンプルにし、人数を減らせば、その仕事はきちんと整理される。その人材は民間の仕事にまわる。→続
- 12:09 #bookmemo ことさらに、政府の仕事を多くし、有能な人材を採用して無用な仕事をさせるのは、つたないやり方である。また、有能な人材が政府を去るといっても、外国にいくわけではないのだ。日本にいて、日本の仕事をするのだから、何も心配をすることはない。→続
- 12:11 #bookmemo 海外に人材が流れることがないというのは、明治の時代を感じさせる。現代においては、優秀な人がむしろ海外に出てしまう。日本にいながらにして、海外とつながった仕事を生み出していけるかいなかが問われているとわたしは思っている。あるべきはフラットな世界。
- 12:14 #bookmemo 質疑応答3:政府の外に人材が集まることになれば、自然と第二の政府のようなものになって、本来の政府の力を落とすことにならないか?→これはつまらぬ人間の論。民間にいようと政府にいようと同じ日本人。ただ事業をなすのに地位が異なっているだけにすぎない。→続
- 12:14 #bookmemo 内実としては、お互いに助け合って、共に日本全国の便利を図っているのだから、敵同士ではない
- 12:17 #bookmemo 質疑応答4:民間でやろうという人物がいても、官の世界から離れればほかに生活の道がないのではないか?→これは立派な人間のいう事ではない。すでに自分で学をなしたと称する者が、なぜ何の技能を持たないという事があるだろうか。何かの技能があれば、生活をするのは苦しくない
- 12:19 #bookmemo もし、官の事務が簡単で、民間の事業よりも利益が多いことがあるならば、その利益というのは、実際の働きに対して多いことになる。働き以上の利益を貪るのは、君子のするべきことではない。
- 12:20 #bookmemo 能力も技能もないのに、運がいいだけで官の仕事について、みだりに給料を貪って、贅沢し、軽い気持ちで天下国家を語っているようなものは、我々の仲間ではない。
- 12:21 #bookmemo 第五篇 国をリードする人材とは
- 12:22 #bookmemo これを得て喜ぶべきものであるということは、失えば悲しいものでもあるということ。だから、今日の喜びにのときにも、他日失う悲しみを忘れてはいけない。
- 12:24 #bookmemo 文明の形と精神の反比例
- 12:24 #bookmemo 国内の仕事でも、一つとして、外と関係のないものはない。すべてのもの、すべてのことをみな外国と比較して対処していかなくてはならない。
- 12:25 #bookmemo 国の文明は形のあるもので評価してはならない
- 12:32 #bookmemo 文明の精神と呼ぶべきものが最も偉大で、最も重要。
- 12:32 #bookmemo そのものとは、人民独立の気概。
- 12:34 #bookmemo 国の文明というのは、上の方、政府から起こるべきものでもなく、したの方、人民から生まれるものでもない。かならずその中間が興って、庶民に向かうべきところを示し、政府と並びたって始めて成功を期待すべきだ。
- 12:35 #bookmemo 文明を行うのは、民間の人民であり、それを保護するのが政府である。
- 12:36 #bookmemo 学問をやる者の使命
- 12:37 #bookmemo 文明を育てる立場にありながら、その文明が日に日に衰えていくのを傍観しているのみで、これを真剣に心配するものがないのは、実に嘆かわしいことであり、非常に残念なことだ。
- 12:42 #bookmemo そもそも勇気というのは、ただ読書からは得られない。読書は学問の技術であって、学問は物事をなすための技術にすぎない。実地で当たる経験を持たなければ、勇気は決して生まれない
- 12:43 #bookmemo 第六編 文明社会と法の精神
「学問のすすめ 現代語訳」の読書メモ[3]
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